トレードに向きの性格とは

 [2013-8-25] さて、今回がKさんから頂いたメールの最後のご質問に回答する日になりました。

 今日は日曜日ですので明日のマーケットの見解も書いておく予定なため、前半戦でメールについて、後半戦でマーケットについて書いて行く予定をしています。

 お時間が有る方は最後までお付き合い頂ければと思います。

FXに向いている性格

 さて、まずは質問についてですが、「FXに向いている「性格」ってどんな性格ですか?」と言う質問が最後の質問だったのですが、私の独断と偏見で書いても良いとの事だったので、Kさんのお言葉に甘えさせて頂き、「私の考えるFXに向いた性格」について紹介してみたいと思います。

 私の身の回りにいる知り合いで所謂“勝ち組”と言われるトレーダー仲間の性格を考えると、皆、それぞれで、一見するとどのような性格を持っていると勝ち組に入りやすいのか?を知る手掛かりは無いように思いました。

 しかし、利益を出している方法について考えてみると、どうやら大きく分けると「2種類のタイプが居る」と言う事に気付きました。

 それは、1.「マーケットについて必死に勉強し自己の改善に努力をしている人」、2.「トレードについての知識はほとんど無く、一見素人トレードをするが気が付けば常に益が出ている人」です。

 「1.」は基本的に、私のようにマーケットを常に追いかけている方、と言う事になるのですが、「2.」について興味を持たれる方が多いのでは?と思います。

 「2.」の人と言うのは、余りマーケットに詳しい訳でも無ければ、新聞を毎日読んでいる人も居ない、マーケットの世界では「ド素人」と言われる方々なのですが、知り合いの中には「チャートの見方すら知らない」と言う人が沢山います。

 そんな「2.」の投資家が、なぜ勝てるのか?は既にお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、そうです、無限ナンピンと言う資産管理法を使っています。

 ある友人を例にとってみると、その友人は政府に関する仕事をしているのですが、基本的に年の頭に100万円をベースにトレードを始め、何か下がり過ぎている、もしくは上がり過ぎている通貨を見つけると、買い又は売りで入ります。

 そして、しばらく放置して、仕事中(笑)気が向いた時にレートをチェックして(働けよおおおお)、赤色だとその後、記憶からトレードしている事を抹消。

 そして、再び思い出した時に、「いくら赤が出ているか?」もしくは「いくら益が出ているか?」を見るそうです。

 その後、ポジションが刈り取られそうな場合には、数百万さらにタネを増やすそうですが(私の予想では500万円程度)、赤が膨らんでいる事を見て再度、先に持った赤いポジションと同方向にナンピンをするそうです(そのままタネだけ入れて放置の事もあるとか・・)。

 私からすると、「良くそんなやり方で数百万円も張り込めるよな・・」と言う思いがあるのですが、彼はもう7年辺りになりますか?年間を通して負けていません。

 要するに損切りとなるのは強制ロスカットのみなのですが、レバレッジがほとんど1~5付近でするそうなので、まず強制ロスカットのような事は無いと言う状況なのだそうです。(未だにポンド円170円ロングを持っていますが(笑))

 この彼の投資方法が、恐らく多くの兼業トレーダーの方にとって大きな役に立つように私は考えるのですが、彼が行っている投資方法と言うのは、マーケットを読む事はほとんど無く、所謂、「資産管理のみ」を行っています。

 特に、毎年100万円スタートとする理由は、「自分は素人なので数百万円から始めると、ロスカットの危険性があるから」と言う風に言っていました。

 つまりはタネが多いと感じてしまうと、「10枚20枚」と言うトレードをしたくなるので、とりあえずは100万で資産を増やす事を考えていると言ったところでしょうか?

 更に、欲が非常に小さく、もちろん大勝を狙っているのは確かなのですが、2000万円を超えるタネに膨らんでしまった時にも(昨年)、「部下を数人連れて1日飲みあるける程度稼げれば御の字」と言う考えを持っていました。

 タネが大きくなってしまった場合には、再びタネを縮小して100万円に戻すので、「かなり堅実な投資である」と思いました。

 「これが何を意味しているのか?」人によっては感じ方や考え方が違ってくるとは思いますが、私はやはりトレードの最後には「欲との戦い」が有るように考えています。

 例えば、今年も既に有りましたが、1000pipsほどの含み益が出ていても、利食いをしないで刈り取られると言う下手なトレードをやってしまっていますが、やはり、根底にあるのは「まだ伸びる」「今利食いすると昨日より益が小さい」と言う変な欲です。

 その後、しっかりノートに反省を書き綴るのですが(涙)。

 さて、そこで話をまとめに入って、今回のように「どんな性格が向いているのか?」と聞かれると、私は、「パチンコや競馬などのギャンブルをしない人」と言うのが一番向いているのではないか?と言う風に思いました。

 FXはどうしても一攫千金が期待できるので、そこに渦巻く欲と言うのはそれは人の判断を大きく狂わせます。

 そこで、FXを始めるために良いスキルは何ですか?と考えると、「既に大金を所持している事」が挙げられると思います。

 大金を既に所持していれば、少々の損失が出たところでも「これくらいなら痛くも痒くも無い」と、判断力が低下する事は有りませんからね。

 まとめると、「お金に執着心が小さく、ギャンブルをしない、そして、その性格をFXを始めても変えない人」となりますかね(笑)。

 つまりは、仏様はかなりFX向きの性格なように感じます(笑)。

ドル円4時間足のチャート

 前半戦が長くなってしまったので、疲れてしまわれた方も多くなっては困るので、後半戦は短めにまとめさせて頂きます。

ドル円2013年8月23日チャート4時間足

 上は、先週末金曜日昼時点でのドル円4時間足チャートです。

 そして下が本日作成したチャートです。

ドル円2013年8月23日チャート4時間足

 4時間足レベルでは分かり難いのですがオレンジのトレンドラインは、日足チャートから引かれているもので、興味のある方は日足チャートにトレンドラインを引いた上でチャートを見ると見方が変わります。

 現在、日足レベルでの打ち込みが行われた事により、やはり月曜日には陰線を付けるのでは?と言う見方を持ってマーケットを追いかける必要がありますが、月曜日が五十日のスポット日となる事から、日本時間にかけては強気で攻めてくる可能性もあるので、揺さぶりに対しては注意しておきたいところだと考えています。

 つまりは、日本時間の高値が売りポイントとなる可能性が高いのでは?と言う見方になってくるわけですが、下値余地としては、98円割れ辺りからは煩いマクロ系のオーダーラインが待っていますので、4時間レベルでのトレードを想定するならば、98円手前までが理想になると考えています。

 また、今回のようの分かりやすい日足トレンドラインの失敗を作ったケースでは、敢えて再度高値を試す事でストップを巻き込む動きが行われる事が有ります。

 そのため、ショートポジションを持った場合にでも月曜日のポジションについては過信はしないで置く事を想定しています。