7月非農業者部門雇用統計

 [2013-8-2] 先日は、思いもよらぬ米国債の金利上昇を受け(月初めのドル重要も有り)、ドル円は想像以上に強気となりました。

 流れとしては、先日組んだドル円チャートのネックライン突破と言う事もあり、高値を99.2辺りまでの相場を想定、ロングは99.4で利食いと言うトレードを行いました。

 以下が先日のドル円4時間足チャートです。

ドル円2013年8月1日チャート4時間足

 その後、高値をまだ突っかけているドル円ですが、とりあえず雇用統計前に動くにはリスキーすぎるだろう、と言うトレーダーも多いはずなので、一部からは利益確定の売りが入っており、頭を99.694と99.7を手前にして打ち込まれる形となっています。

 さて、次に本日のマーケット雇用統計についてですが、各社が予想するデータが出そろっているので、まずはそちらをご覧ください。

 ■各社予想 米7月非農業部門雇用者数

 JPモルガン +17.5万人
第一生命経済研究所 +18.7万人
ドイツ証券 +22.5万人
バークレイズ・キャピタル +17.5万人
BNPパリバ +16.5万人
HSBC +16.5万人
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 +16.4万人
みずほ証券 +20.0万人
みずほ総合研究所 +21.0万人(7/26時点予想)
モルガン・スタンレー +18.5万人

市場コンセンサス +18.5万人 前回 +19.5万人

 こうして各社のデータを見てみると、比較的に高めの数値が設定してあるように感じている訳ですが、やはり、本日の雇用統計で1つのキーワードとなってくるのが20万人と言うところです。

 このラインは、FRB委員から時折出てくるように、雇用全体が改善に向かうために必要となる人数と呼ばれており、20万人を超える増加が見込まれるようならば、失業率も低下していくだろうと言う見通しとなります。

 つまり、単純にドル円のケースを考えると、雇用統計が20万人を超えるようならばドル買いでマーケットが反応してくる事は、堅いと言ったところになります。

 しかしながら、注意しておきたいのは、米国債の利回りは20万人超えた事により上昇してきますが、米国株価の反応は少し怖い物があります。

 それは、米国の株式はQE縮小観測と取り、米経済の失速が見えてきて、利益確定売りが出るかも知れないためです。

 一般に強い指標に対しては米株買いで反応するのは分かるのですが、現在の米株は若干行き過ぎ水準にある事は、誰の目にも明らかな状況です。

 そこで、米国株式相場が荒れるようならば、オーストラリアドルについては大荒れとなる可能性があるので、その辺りも見ながらマーケットを追いかける予定をしています。

 また、数値が悪い場合には、ドル円を売っておけばそれなりの動きをしてくれる事も想定しています。

ドル円4時間足のチャート

 後半はいつものようにドル円の4時間足チャートに、私が適当に書き込んだものを紹介しますが、本日は雇用統計ですので、さほどチャートは重要視していません。

 こう言った日にはチャートに後でついてくる形となるのが基本ですので、まぁ、参考程度にご覧いただければと思います。

ドル円2013年8月2日チャート4時間足

 特に、チャートに色々と書き込みましたが、底値はやはりチャート形状からすると固めになったかな?と見ています。

 ただ、雇用統計が発表されると、中身が書き変わってしまうケースが多く有りますので、今日はチャートには頼らず値動きでトレードをする日だと感じています。