FXにルールが必要な理由

 [2013-7-28] 本日はマーケットがお休みと言う事で、前半戦ではFXの取引時に良く言われる「売買ルール設定の必要性」について紹介していきたいと思います。

 FX初心者の頃、色々なFXに関する初心者入門本やFX初心者用のホームページなどを使い、色々とFXについて勉強をされる方が多いのではないかと思います。

 そのような教本やサイトで語られる事が多いのが、「FXに売買ルールを設定せよ」と言う事です。

 正直、初心者の間から売買ルールなんて設定できたならば、その人と言うのは「天才トレーダーに慣れる素質のある人」と言う事になるかと思いますが、マーケットは基本的には“ランダム”だと言われています。

 つまりは、数学的分析によりマーケットの傾向などは分かっても、結局は“どう動くかは分からない”と言うのが本質に有ります。

 さて、では話を主題に戻して、「FXに売買ルールを設定する」と言う事についてですが、実は、この事は非常に重要で、マーケットがランダムに動くからこそ、「自分の中での“ものさし”を用意せよ!」と言っているのです。

 これが一体どういう事なのか、もう少し噛み砕いて紹介すると、例えば、私はファンダメンタルズと呼ばれる、ニュースや経済指標、さらには月々の傾向、などを主に追いかけていく事がトレードを組み立てるトレーダーの1人です。

 例えば、良くブログ内で紹介している「明日は五十日のスポット日となるので、NYタイム後半から買ってみようと思います。」と言う内容ですが、これは、「明日の朝までは上がると言う漠然とした見方と、下に落としたからと言っても深くは差し込まれないし大きな反転が来やすい」と言う相場観を利用してのものです。

 こう言った、トレードを事前に想定しておいて、その日のNYタイムに買ってみると、自分が想定した動きとは全く違い、下に落ちて、日本時間にかけても売られ続けると言う展開になってしまいました。

 そして、この時に人間はマーケットを学習し始めます。

 「なぜ、落ちたのか?」「日本時間の買いは強く無かったのか?」「何処が売ったのか?」「売りの材料となるものは何だったのか?」など、自分が納得できない点を全てリストアップして考えていきます。

 そうする事で、例えば理由として「欧州で銀行が破綻したニュースが有り、世界が同様していたため」と言うものが最終的に浮かび上がってきたとします。

 すると、次に「五十日 < 欧州問題」と言う風に私自身が学習していくわけです。

 こうしていくと気が付けば頭の中では「A < B < C < D < E」と言ったように、物事の優劣が完成していく事になります。

 もちろん、時折CとDの力関係が入れ替わったり、AとEの関係も逆になったりするわけですが、例えば、CとDが入れ替わるケースでもマーケットは大きく反応するのですが、AとEのように離れた事象の立場が入れ替わるような場合、そのトレンドは数週間単位となるケースが多いです。

 このようにしてマーケットに対して頭の中を常に最新の物へと切り替えていく事になるので、トレードルールの設定は必要になるように私は考えています。

ドル円の日時間足チャート

 本日はドル円の日足チャートを使っています。

ドル円2013年7月28日チャート日足

 来週に予定されているFOMCでどうにでもなるのが来週の流れとなりますが、基本的には“量的緩和は据え置き”となるのが現在の目線です。

 チャート的には、1つの節目を少し下抜けして、ダブルトップ形状になっているため、ターゲットは97円のミドル辺りまで見ておくと、その辺りのストップを刈りこんだところで、輸入の分厚さを感じるマーケットになる事を想定しています。

 チャートは、緑のラインまでをターゲットとした攻勢を仕掛けたいところですが、全体的に見て材料不足と言うのが夏場のマーケットとなるため、個人投資家のストップを刈り込めば後は上昇路線と言うのが現在の見方としています。

 ただ、少し気になる点としては、個人投資家の円売りドル買いの持ち高が比較的に多い事で、このストップ誘発を狙った動きが起きる可能性には十分留意しておきたい点ではあります。

 爆発的な下値狙いの動きが起こったならば、個人的には実需も含めて大量のドル買い用意をおいているのですが、まぁ、なかなか刺さってはくれないような気はしています(笑)。