米GDPは弱い結果になる?

 [2013-7-27] 今週もお疲れ様でした。今週も何とかプラスで終わる事ができましたが、“含み益”と言う意味ではドル円が押してきた事を受けて、先週比となると500pipsほどのマイナスになっているかと思います(以前から持っているものですが結構買いポジションが多い(笑))。

 利益は確定されて時点で利益と判定していますので、含み益の事を考えるのであれば、103.4辺りから打ち込んでいるショートの含み益は伸びた形となっているので、時間軸的には一時的な押し込みが有っても、年末までには有る程度のポジションの傾きにより利益が出るように持って行く予定をしています。

 さて、本日は、来週に予定されている米GDPについてなのですが、私も来週の米GDPについて少し勉強不足だったのですが、インターネットを通じてお知り合いになった方から投稿を受けまして、それで色々と調べた結果、来週の米GDPは興味深い物となるようです。

 来週発表予定をされている米GDPについてですが、実は、“これまでと計算基準が違っている”と言うところが大きなポイントとなっているようです。

 つまり、今までのGDPデータと比較しても、それを比較する事が正しいのかどうかも微妙・・と言った事になります。

 この事に対して、恐らくアルゴリズム系のトレードを行っているモデル系ファンドは、一定のプログラム変更を行ってくる事が予想されますが、その辺り、果たして何事も無く乗り切る事がどうか?と言うと若干の不安が頭をよぎります。

米GDPの変更点

 さて、GDPの計算方法が変わったと言っても、結局何が変わったのか?を紹介しなければいけないと思うのですが、今回の米GDPの計測方法として最も変わった点は、「研究開発費用を設備投資として計算する」ところだそうです。

 つまり、これまで“コスト”や“経費”として換算されてきた研究開発費が「投資資金」と言う枠組みで計算される事になるため、これまで10億の売り上げの内、5億が研究開発費だった会社の利益は5億となっていたところが、今回の7月発表分の新基準のGDPからは10億と計算される事になるのです。

 これにより、2013年4月の時点では、米GDPは大きく伸びるのでは?もしかすると3.0%を超える数字が出るのでは?と言う憶測が出ていましたが、直近のWSJによる米GDPのコラムによると、アナリストは下手すると「-1.0%となる可能性」と言及しているのですから俄然注目度が高くなるはずです。

土曜日週末時点での米GDPマーケット予想値

 さて、それでは現在の米GDPの市場予想はいくつくらいを予想しているのか?と言うと、+1.0%が出されています。

 直近で発表されている米指標は、住宅市場の回復が見られたものの、若干“製造業系が弱い”と言うポイントを付いての+1.0%となっていますが、新基準の設備投資費用と換算される予定の「研究開発費」とはなんだったのか?と思わず突っ込みたくなりますね(笑)。

 しかしながら時期が時期ですので、開発費がいきなりこの時期に増えると言うのも不自然な話ですので、そう言う意味で夏に変更を入れたと言う点では、マーケットの混乱を抑えるためだと推測されます。

 ただ、やはりマーケット全体としては新しい物に興味が注がれている分、普段のGDPよりも来週のGDP発表は市場からの注目が高くなることが考えられます。

 そのため、安易なトレードを行っていると、そのまま「業火に焼かれてしまう」なんて事にもなり兼ねませんので、とりあえずは様子見をしつつ、GDP発表後の動きとして良く有る、一方通行の動きとなるのか?を目に焼き付けておきたいと思います。

 現在は、マーケットが止まっているので、今日は後半は無しです。それでは、皆様も良い週末をお過ごしください!!