ドル円にモデルの動きか

 [2013-7-9] 先日のブログを見て頂けると分かると思いますが、トレードについて上手くテクニカルポイントを指摘できていたのではないでしょうか?

 しかし、残念ながら当の本人は大した利益を出す事もできずに、少ししょっぱいトレードとなってしまっています。

 それは、上手くポイントを捕まえていてもストップを微妙に髭先で刈られて、再度エントリーによる利益のみで、もちろん追撃も無く、利食いも狭いレンジに押しつぶされると言った形となってしまっているからです。

 このような相場展開で最も警戒すべきなのはモデル系ファンドの動きです。

 このブログ内でも何度か紹介しているのが、このモデル系ファンドについての話題なのですが、このモデル系が入った場合の動きと言うのは非常にイライラさせるものが有ります。(モデル系ファンドの基礎知識については以降を参照してください:FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)

 このモデル系ファンドが入ったマーケットと言うのは、問答無用に狙いは個人の投資資金で、たまったストップを機会的に殺しにやってきます。

 ただ、今回、そこまでモデル系ファンドの活発な動きはマーケットニュースや、知人情報としては入ってきていないのですが、このチャート形状を見る限りは間違いないかと考えています。

 また、チャート形状は後付けになってしまうため、それだけでは乗り遅れる可能性が大となる訳ですが、それについて、ちょっとした特徴的な動きについて紹介しておきたいと思います。

 これも、ファンドがアルゴリズム変更を掛けると、いつまでも有効と言う訳では無いのですが、モデル系ファンドの特徴として、「一気に仕掛け、一気に逃げる」と言う特徴は将来的にも余り変わらないと思います。

 それは、人間がトレードしている訳では無いので、勝っていようが、負けていようが、相場展開がどうとか一切関係無く、一気に利食いを掛けてくるからです。

 つまりは、人間であれば、「もう少し伸びる」と言う経験からくる利食いポイントの変更も、コンピュータは問答無用に利食いを掛けてきます。

 圧倒的に堅実であり、圧倒的に迷いがありません。

 そのため、チャート上では、下値や上値を更新したにも関わらず、髭として利食いの傷跡を残す傾向があります(悪魔で個人的経験則です)。

 さらに、仕掛けるタイミングは、最近であれば板が薄い時などを狙った意図的にチャート形成を作るパターンや、テクニカルポイント勝負で、思い通りにならない場合にはポジション即撤退などが見られているように思います。

 このコンピュータが作り出す、人間が嫌がる相場展開に対して、どのようについていくのか?が本日のマーケットの課題になるように考えています。

 また、もう1つのポイントが有り、それはチャート全体のテクニカルポイントと言うよりも、比較的短い時間軸でのテクニカルポイントを攻撃してくるところです。

 これらを意識的にみていくと、レートの跳ね上げ(下げ)1つを取って、「あ?もしかしたら入っている?」と言う事をマーケットニュースよりも先に知る事ができるようになります。

 また、それらの兆候を捕えたならば、利食いポイントは反対側のストップ巻き込みポイントとなる事が多いと言うのも付け加えておきたいと思います。

ドル円の4時間足チャート

 さて、ドル円チャートで後半はマーケットを追いかけていくわけですが、短期時間軸では“荒れ模様の天気”の割に、4時間足では無風状態と言った形になっています。

ドル円2013年7月9日チャート4時間足

 基本的に、マーケットは陽線を下値で付けて上値ブレイクした陽線を付けた事から、次の4時間の攻防は101ミドルに向けての攻防となる事を考えさせられるチャート形状になっています。

 しかしながら、上値ではキッチリとオーダーが揃い始めており、重い展開となるので、上方向に動いていくにはそれなりのフローが必要であるように考えています。

 また、しかしながら、本日は明日が五十日と言う事もあり、全体的に押したところは日本時間に向けて買っておくのが基本となるので、やはりロング目線を外す必要は余り無いかと考えています。

 最近の兆候としてニューヨークタイム午後に掛けてからの始まる買い上げと言うよりも、欧州時間前からポジション作りをし始めている兆候があるので、現在のようなテクニカルポイント真ん中となる中途半端なポイントとなった場合でも、買いで攻めてみようかと考えています。

 また、先にも紹介しているようにモデル系は明日のようなFOMC議事録に対する反応速度が遅い傾向がある(コンピュータに文章を解読させる事が困難なため)、今日のようなタイミングで仕掛けるケースもあるので、いちを注意しておきたいと考えています。