参院選を終えたドル円

 [2013-7-22] 朝からの上げがどうしても高値を打ち破れない為、売りを軽く入れたところ海外勢からの利益確定売りにより99.8までのマクロラインに突入した時点で利食いと言う今週のスタートとなりました。

 好スタートを切った一面、今日くらい粘るのでは?と踏んでいた私としては、週頭からいささか面喰っている状況にあります。

 今年の1月くらいから、「円安の動きは参院選が終わるまで続くであろう」そして「参院選終了と共に円高方向への動きとなる可能性」について触れていたアナリストの記事が、ふと頭に過った訳ですが、それが今回の利益確定売りからの流れとなったと考えると、ちょっと海外勢が高値で売ってくる流れが“怖いな”と思う1週間のスタートとなりました。

 今のマーケットを揺るがしている材料は、欧州・アメリカ・中国と大国ばかりで、これまで円主導で引っ張ってきたマーケット展開から海外の流れにより動くマーケットへと転化しています。

 そのため、やはり欧州時間・NYタイムにかけてマーケットが形作られていくはずだと踏んでいた矢先の日本時間の仲値前の打ち込みに正直ビックリしています。

 また、マクロ勢力は健在なようで、99.8~99.6にかけてはショートの利食いに絡んで買いオーダーを出していたような話を噂で耳にしています。

 結局上下に圧力がある展開でドル円の矛先が非常に難しくなってきているのですが、後半で紹介しますが、現在のドル円の形状から見ると、上ブレイク失敗の下ブレイク失敗と言う形となっており、動きが鈍ってくる事を示唆する形になってくるようにはイメージさせられています。

ドル円の4時間足チャート

 ドル円の4時間足チャートを見てましょう。

ドル円2013年7月22日チャート4時間足

 結局、ドル円はマクロの買い圧力に少し底堅い展開を見せていますが、全体的にトレンドの下限と言うのは99.4辺りと言う事で、若干マクロの買いの下限を抜けたところにあります。

 ここまできたら、一度このトレンドラインを割ってやろうとするのがショーターの案となってくると思いますが、割れなければ、先ほども書いたように上下に挟まれて三角持合い(フラッグ)へとマーケットが移行して来るパターンなのかな?と言う見方をしています。