欧州の国債格付け
ドル円の4時間足チャート
さて、後半のドル円相場ですが、こちらも日本市場が休みなため、現在言及が難しいため、簡単なテクニカルポイントのみを押さえたチャートだけ紹介させて頂きたいと思います。
オプションオーダーとして99と100円辺りにバリアとしての動きが想定されますが、これはさほど気にすることなく、材料次第では綺麗にブレイクして来る事が想定されます。
しかし、フロー全体のイメージとしては、現在のところ、やはり99円割れになり98円台へと突っかけてくると、底値では買い需要が強いイメージで、100円にくると輸出のフローを意識しての売りが強くなる状況となっています。
今年の動きで考えるのであれば、昨年までと比べて圧倒的に輸出企業からドル売りよりも輸入企業からのドル買いの方が大きい事が考えられるため、やはり年末は円安方向へと舵を取るのかな?と言った思いを持っています。
さて、本日はここまでとなりますが、本日も頑張っていきましょう!
[2013-7-15] 本日は、日本市場がお休みと言う事で、まだ多くのデータが出そろっていないため、前半部分では欧州の国債について、先週末に集めておいたデータを公開してみたいと思います。
まずは以下の表をご覧ください。
上の表は2013年7月12日時点での格付け表ですが、最新の物と言えるかと思います。
こうやって表を作ってみると、欧州全体の格付け状況が「ネガティブ」つまり、見通しについていつ格下げが起こるか分からない状況にあります。
直近の格付けの話題ではマーケットがクローズが近かった事もあり、大きな波乱要因とはなりませんでしたが、フランスの格付けが引き下げられました。
事前にコミットされていた事も有りましたが、それでもフランスが「AAA(トリプルA)」格付けを維持する事が難しくなってきている事は事実で、次のフィッチが動くのもそう遠い未来では無いだろうと考えています。
欧州の崩れは投資をしている中国へ影響を及ぼし、中国の崩れはオーストラリアや日本、さらにはアメリカやカナダにもボディーブローとなり響いてくるため、他の国々の不安材料とは違い分かりやすく“円”が買われる相場へとシフトします。
円が買われる一方では、ドル買いも進みリスク回避の動きとなる事から、“円さえ買っておけば儲かる”相場になりやすい傾向があります。
さらに、売り(ショート)相場となるため、その下げるまでの時間が短い事から、費用対効果としても圧倒的な収益を上げる事ができます。
次の格下げターゲットとしては、やはり“ポルトガル”の名前が挙がってくるかと思いますが、格付け会社が計測しているのは、収入(税収)に対する借金額(国債発行額)なので、キプロスやギリシャ等でもあったように借金逃れができると国債の引き上げが行われるので、注意しておきたいところかと思います。
これが何を意味しているのかと言うと、例えばギリシャのように失業率が27%にも上る国で有ったとしても、借金額が減れば国債の格上げが行われる事を指します。
実体経済以上の数値となっている事も多々あるので、悪魔でマーケット判断材料の1つとして見ておきたいように考えています。