ドル円の乱高下の中身

 [2013-5-30] ドル円は上や下への行ったり来たりの状況となっており、私のチャートはギャンギャンアラームを鳴らし、目にクマを作りながら短いトレードを繰り返しております。

 さすがに大き目のポジションは、持って眠るほど肝が据わっている訳では無い小心者ですので、それなりに長い物を狙って半分食いに行く状況だとポジションからのプレッシャーで目が覚めている訳ですが、オープンクローズ式のトレードを狙っているような短期の場合にはそうもいきません。

 私の場合、ポジションが長めのトレードの半分、もしくは4分1程度しか入っておらず、中には、分散で入る事を想定していて、一発目しか掛からなければ8分の1と言うポジション建てとなっているケースもあるのですが、最近のトレードが正にそれに当たります。

 そうなると、マーケットがちまちま動いていると、どうしても猛烈な眠気に襲われて、1年ほど前になりますか、一度酷い事を経験したのですが、エントリーをしようと成行き注文の用意をしてタイミングを待っていると、意識を失ってしまいました(笑)。

 爆音のアラーム(段々大きくなるアラームを普段は設定)が鳴り響いている事に気が付き目が覚めると、何とストップを全く入れていない成行き注文のポジションを握っており、そのポジションはダブルボトム形成を狙った底値のロングだったのですが、なぜか短期反発の天井辺りでのロング、その後、下限割れの100ポイント落としと言うありさまでした。

 こう言ったトレードをしてしまった方は分かってくださると思うのですが、人間、起きて予期せぬ大損をぶっこいていますと、理解不能な行動に出てしまいます。

 私の場合は「何だ夢か・・」と再び眠りにつこうとして、5分ほど経過して「飛び起きて」事態の把握に躍起になりました(笑)。もちろん、意図せぬポジションなので、涙の手動損切です・・。

 このように、「小さいポジションだから、睡眠投資法で良いや」や「ストップちゃんと入れたかな?」と言うトレードでは無くて、キッチリと、「寝る時はストップを確実に」と言う癖を大切にして頂ければと思います(後、寝る時はキッチリと布団で(笑))。

 と、異常に前置き部分から長くなってしまったのですが、今日のような相場展開となる場合には、ファンド勢がストップを狙った動きばかりで、中々ポジションが伸ばしにくいと言うのが本音かと思います。

 そう言った場合は、ストップを巻いたポイント(明らかな値とび)注視して、そこを起点にたたみかけ、ストップを巻いたならば、戻りで半分食う、そして残りは30~40ポイント当たりの利食いポイントをベースに組み立てると、意外にマーケットにトレードが嵌りやすくなると思います。

 また、こういう相場での大半の損失者は個人投資家となるので、一定方向にマーケットが動いている場合、「もうここを抜けたら逆張りは無理、損切だ」と言うポイントが天井となる事も多いので、注視してみてください。

ドル円4時間足チャートの形

 さて、本日は余りに前置きが長く、現在のマーケットについて余り書けていないので、チャートについて後半に回す事にしました。

 それでは、まずはドル円の4時間足チャートを見てみましょう。

ドル円2013年5月30日チャート4時間足

 基本的な4時間足チャートを見ると、ソーサーボトムとでも言いますか、お椀状のボトム形式を作って上げた相場は、高値のネックラインにて売り叩かれました。

 この売り叩かれた際に、マーケットからはリアルマネーの売りが入ったとの話が聞かれていますが、基本的にリアルマネーの売りと言うのは、マーケットは重く解釈します。

 それは、リアルマネーの売りの場合、長い間その通貨をホールドするケースが多く、ファンドのポジションのような反対売買による利を簡単に狙わないからです。

 そのフローに乗せて、株価が崩れた事もあり、ファンドが乗っかり売りを入れて、101.5、101のストップを狙って売り込みを掛けてきたのが昨日の落とし方。

 そして、今朝方は、外貨建て投資信託から買い上げが有ったとフロー情報で出ていましたが、知人の話では、それに乗っかり短期筋がガッポリ買い上げたとの事です。

 101.5のストップを刈り取った事で、最初に乗りかかった短期筋は上手く食い逃げした事になり現在は再び上値が重いと言った状況になっているかと思います。

 次のターゲットは、やはり100.5のストップと言う事になりますが、このラインではオプションのバリアが有るので、逆に言うとストップを刈りたいファンド勢からすれば、格好のターゲットになっています。

 また、この100.5割れは、やはり100円割れが視野に入る大変重要なラインとなるので、売り買いの攻防は非常に激しくなる事が想定されるので、ストップ幅の設定には苦労しそうです。

 次に、本日NYタイムはアメリカのGDP等が発表される予定ですが、どうやらマーケットは上方修正があるのでは?と言う見方が出始めているようです。

 もちろん、結果が良ければ巻き戻し意識のドル買いと言う事が想定される訳ですが、巻き戻しを意識して米株が崩れ落ちるような事があるならば、円買いに変わる事も想定されるので、その辺りの動向の見極めは本日のトレードの必須と言う事になりそうです。

 さて、ハト派のローゼングレン総裁も、巻き戻しについて語っているため、FRBの今後の動向が注目される訳ですが、私はそれ以上に今、眠くて仕方ありません(笑)。