ドル円と豪利下げとカナダ

 [2013-5-7] ゴールデンウィークも終わり、いよいよ本邦勢が返ってきましたが、昨日は2度の損切りは有ったものの、しっかりと昨日の高値である、99.451にてショートを掴む事ができています。

 99円を割れた時点でポジションの半分を利食いしたので、正直深夜2時辺りでした・・は、かなり集中してマーケットを買いかけておりましたが、今週も週頭から狙い通りの利益が上がられています。

 昨日の上げが強かった点について、私の考えでは、輸入の需要が97円にて大分消化されているので、輸出の玉を入れさせないために、ファンドが狙うのは下方向であろうと考えていました。

 しかし、蓋を開けてみると、狙いは輸入の玉が残っていると考えての高値追いの展開となったので、高値抜けたらガッツリ打ち込んでやろうと、ずっと見ていました。

 見ている時に限って抜けないのが相場と言いますか、何度か上値でヤバい展開は有りましたがそのまま落ちていきました。

 さて、それでは、いつものようにドル円の4時間足を見ながら相場を追いかけていきたいと思います。

ドル円2013年5月7日チャート4時間足

 では、上のチャートに簡単に解説を入れてみたいと思いますが、私が想定しているターゲットは98.2辺りより下と言ったところで、昨日どうしてもショートを入れたかったのは上値リスクよりも圧倒的にテイクできるべき値幅が有ったからです。

 現在98円の上値辺りで買い需要とぶつかって短期的なダブルボトム形式になるかも知れませんが、ポジションはホールドとなり、下値探りとなるまで待ちたいと考えています。

 次に、フロー情報では、輸出系の売りが散発されている点を考えると、やはり私の読みの方が正しかったわけで、ファンドがターゲットとした側が間違っていたと考えています。

 下値では97円以下には大量の買いラインが並んでいますが、一度も97円のラインに掛けないと言うのも不自然ですので、どのくらいのフローがあるのか見てみたいと言う個人的な願望は持っています。

 貿易収支的にはまだまだマイナス状況ですが、圧倒的に需要が改善されている点を考えると、やはり世界を代表する輸出国としての売りの大きさが、どれほど強いかが焦点となるように考えています。

オーストラリアの利下げ

 本日、オーストラリアも政策金利3.00%から25ベースポイントの引き下げが行われ、2.75%となりました。

 先日も少し書きましたが、やはり世界が通貨戦争へと向かっている状況にオーストラリアドル高が進む事を恐れて、早めに手を打ってきたと言うところでしょう。

 内心、ブログ内には書きませんでしたが、「もしかしたら、(利下げ)やってくるのでは?」と思っていたのですが、その理由として、オーストラリア準備銀行(RBA)がサプライズ好きな銀行な点が挙げられます。

 RBAは、例えば25ベースの利下げが予想されていると、50ベース引き下げたり、また逆に引き下げなかったりと、結構期待を裏切るサプライズ狙いの金利変動を行ってくる銀行で、ECBのように「やるぞやるぞ!」と言う空気を余り出さないと言う特徴があります。

 その代り、指標が悪化したと感じたならば、すかさず動くと言うのRBAで、借金も無いトリプルAAAの国債、さらには利回りの変動幅に自由があると言う超優良国だからできると言う事も言えます。

 しかしながら、続いて更なる利下げへと挑むには、進みにくい状況で、次に注目しておくのはカナダ銀行の利下げと言ったところでしょう。

 もうすぐ新しい総裁(スティーブン・ポロズ)となるカナダ、私の見立てでは新総裁はハト派と踏んでいます。