FOMCとバーナンキとドル

 [2013-5-23] 先日は、久しぶりに材料の多いマーケットとなり、私も色々と試行錯誤しながらのトレードとなったのですが、ショートのストップはボラが大きくなる前に刈り取られてしまったのですが、何だかんだとスキャルピングに近い取引を交えてポジション取りをした結果、約100ポイントちょっとの利益となりました。

 最近、ずっとマーケットでダメな日が続いていたので、負け分の95%ほどを取り戻したので、1人ほっと溜息をついておりました。

 現在のポジションは103.638にて、若干の売り持ちで、昨日のバーナンキ議長発言後の上げに逆らって、FOMCまでの手仕舞いを考慮したエントリーの残り分を持ったままになっています。

 全般的に、米国の緩和からの撤退が意識づけられてしまっているマーケットで有った事から、バーナンキ議長の発言に対して、その一部を切りとり過剰とも思える反応を見せていたので思い切って売りを入れた訳ですが、正直FOMCの内容で更なる緩和支持が2名も居た事には驚き、そのままポジションホールドを決めたと言う流れになっています。

 基本的には、今後数か月にて出口戦略を見出す事になってくるとは思うのですが、ターゲットはMBSで、このMBSについては恐らくは売却しない流れとなってきているように思います。

 つまりは、米住宅市場の下支えを残しておいて、徐々に緩和額を下げていきつつ、緩和をストップさせた状態まで持って行き、その後はしばらく緩和も引締めも無いままホールドになるのでは?と考えています。

 1つ気になる話では、バーナンキ議長が続投するかどうかについて答弁をしなかった事についてなのですが、昨日もしも「続投するつもりは無い」と述べていた場合、かなりのドル買いが見られた事が想像できます。

 そう言った意味でもバーナンキ議長の頭の切れ具合について、「やはり、この人は凄いな・・」と思ってしまうのです。

 また、もしかすると、次期議長として、イエレン現副総裁がなるのでは?とも言われていますが、女性の議長と言う意味では新鮮さはあると思いますが、やはり、次期総裁の任期期間はアメリカ経済を左右するほど難しい緩和からの撤退がのしかかってきます。

 そう言う事を考えると、私、個人の考えとしてはバーナンキ議長の続投を支持しているのですが、それはまだ先の話ですね・・。

ドル円相場4時間足の形

 さて、後半からはドル円の4時間足を使ったチャートを見ながらマーケットについて考えていきたいと思いますが、まずは下のチャートをご覧ください。

ドル円2013年5月23日チャート4時間足

 基本的に短期ではダブルトップ形状と言いますか、N波動と言いますか、昨日安値である102.8辺りを明確にブレイクして来る事で、ターゲットは101円台になってきます。

 101円台の半ばでは、強い買い需要が有った事が記憶に新しい訳ですが、その辺りまで押してくるのであれば、下値を支えるように買いをいくつか入れてみながら調整相場の流れを追いかけていくつもりです。

 今は、昨日のFOMC関連の話題を受けて、本当にアメリカ経済が強くなってきているのか?に更に焦点が集まろうとしているので、普段余り意識していない経済指標で有っても、アメリカ発となるだけでマーケットは注目してくると考えています。

 そこで、本日もメインの動きはNYタイムからとなるのでは?と踏んでいるのですが、最近の指標は強弱が入り混じっているので、非常に乗り難い展開であるのも事実かと思います。

 素直に考えれば比較的良好な数字が出るとマーケットは考えているので、おかしな数字が出た時には、先ほど紹介したターゲットを意識したトレードで今日は組み立てていきたいと考えています。

 さて、日足レベルでの流れを考えても、ここ数日の間に下攻めが起こりやすい形状になっている事も事実で、後は材料待ちとなっているのですが、日々生き残ること、これが一番大事だと今日も心掛けてマーケットに臨みたいと思います。