日経平均暴落と円買い

 [2013-5-24] 昨日、日経平均株価が1000円超の暴落と言うマーケットになりましたが、率直に言うと「おいしかった(笑)」と言うのが私の感想で、久しぶりにアドレナリン全快で売りに夢中になりました。

 正直、100円割れは難しいと思う一方で100円割れ、もしくは97円台がもう一度やってくる?、やはり今月は陰線となるのか?など、様々な思いが頭をかけめくりました。

 さて、ポジションについては、103.638の一部はまだ残したままで、先月終わりに分析した5月陰線と言う淡い思いを置いたまま、刈られない限りは目標到達まで持っておこうと思っています。

 それでは、本日の本題へと移行していきたいと思うのですが、昨日、「なぜ日本の株価が下がると、円が買われるの?」と言う話を知人がしていたので、その事について簡単に紹介してみたいと思います。

 先日、ニュースなどでは「リスク回避の動きが発生したため円買いが起きた」と説明されていたのですが、テレビに対して「それならユーロはドルに対して売られなければダメでしょ?」と1人でツッコミを入れておりました。

 先日の動きと言うのはリスク回避と表現で間違いは無いと思うのですが、余りにも大掴みな表現なため納得ができない方も沢山いらっしゃるかと思います。

 まず、思い出してみると、先日は16000円台につっかけようとしていた日経平均株価に利食い売りが発生、その流れに中国の悪い指標が重なり、利食い売りと中国不信による不安材料からリスク資産を手放す動きがおきたと言うのがスタートです。

 日本政府も暴落後のコメントで上のように発表をしていましたよね。

 その時、同時に円や日本国債なども買われた訳ですが、その理由の1つとして上げられるのが、海外の投資家が大きく下がった日経平均株価に対しての証拠金を増やそうとした事が挙げられます。

 つまり、株もFXのようにレバレッジをかけた運用をしている投資家が多く、暴落に際して自分のポジションを守るべく、証拠金維持率を上げるために円の証拠金を集めようとした。

 それは、自分の持っている通貨を売却して円資産を保持する必要が有りますから、それは円以外の多通貨売りの円買いの動きへと繋がっていきます。

 しかし、その後、マーケットが下げ止まったのを見ると、今度は不要に集めた円資産はいらない訳ですから、円を売り払うと言う動きへとシフトしていき、今のように戻りが起きている事が考えられます。

 こうやって考えてトレードを組み立てておくことで、昨日のようなマーケットでは負ける事はなかなか無いように私は考えています。

ドル円相場の反発4時間足

 さて、最後に4時間足で流れを少し振り返ってみたいと思うのですが、昨日の下落局面でミセスワタナベ、つまりは日本人投資家の買いが散見されていたのも注目している点ですが、以下のようなチャートになります。

ドル円2013年5月24日チャート4時間足

 恐らく先日買いを入れた方の大半は100円をストップに買われた事かと思いますが、実際100円のストップには大量のオプションと買いオーダーが控えていると言われているので、ちょっとの打ち込みでは陥落しないラインだと考えられます。

 先日の下落においても100円台に入ると、かなりの買いが観測されていたので、あの大きな流れの中でも短期的に2回ほど押し込むのが精いっぱいだったと言ったように私には見えていました。

 そこで、基本的な戦略としては、押し目買いが基本目線となってくるのが本日の相場となるのですが、昨日大きな動きでマーケットは比較的傷ついていると言うのも事実です。

 上げる際にはドーンとストップを巻いた上げ方が主流となってくるので、イメージとしてはヨコヨコドーンヨコヨコドーンとなる事を買いで入った場合には考えておきたいと思っています。

 ただし、先日の陰線により、やはり高値圏においては売りが入る事が考えられるので、週末ですしイメージが作り難いようならば、もう手仕舞いにすることも「攻めの一手」だと考えています。