ドル円上下レンジの攻防

 [2013-5-14] 数日間ブログの更新を休んでしまって申し訳ありませんでした。

 実は、一昨日に取れた私用で、朝の5時まで飲んでいると言う状況になってしまいまして、二日酔いどころか三日酔い状態、そのまま泥酔状態で帰宅しても、家族を認識する事すらできないでして・・・(苦笑)。

 そのまま、月曜日の朝の高値を叩き102円ちょっとで売りを入れたまま、寝てしまう(寝込んでしまう)状態となり、今でもまだお酒が残っていると言う悲惨な状況になっております(笑)。

 年甲斐も無く、テキーラショットなどをやってしまっていた自分に、思わず「残念」と言いたいところなのですが、飲んでいたメンバーが、医者・公務員・税理士・経営者等、まぁ良職に就かれている方々ばかりでして、ついついやり過ぎてしまった・・と言った状況です。

 さて、話はマーケットの方へと移っていきたいと思うのですが、ドル円相場については上下のガチガチの攻防で、100円を抜けた事による、100円でのオプションバリアは堅いだろうと見ています。

 そのため、101円後半あたりまで下押しする展開があるならば、海外勢の買い攻勢がやってくるようにも考えている訳ですが、それでは、後半にてチャートを4時間足で作ってみたのでご覧ください。

ドル円相場4時間足の推移

 さて、では早速ドル円を4時間足にて追いかけてみたいと思います。

ドル円2013年5月14日チャート4時間足

 勢いよく上げているドル円ですが、上のチャートを見て頂けると、若干102円はブレイクしているものの、102円台となるとやはり若干居心地が悪いような動き方になっているように見えます。

 日本の政府関係者の発言を見ていましても、100円を付けた事による、世界からの白い目線も有るので、100円を超える水準についてのメリットから、デメリットの声も出始めています。

 さらに、海外勢からの目はG7は切り抜けたものの、やはり風当たりが少々厳しい状況となっています。

 日本国債のボラティリティが拡大傾向となっていますが、黒田総裁が言うように、量的緩和が進んでいくに連れ、買い取りが進むと言う意味を考えれば、「現時点ではさほど重い問題にはならない」と言った見方が妥当になりそうです。

 また、世界的に注目材料となっているのは、日本の金融緩和推進が進む一方での米国での出口戦略に向けての攻防。

 いつかは、日本もたどるべき道となるのですが、最近の米ドルの動きや株価の動きを見ていましても、出口戦略が如何に量的緩和よりも難しいかを物語っているようにも考えられます。

 現在の見方では、次回のFOMCにおいては量的緩和を縮小させる方向に舵を切ってくるのでは?と言う見方が主流となっていますが、これもアメリカの現在の金融緩和政策がオープンエンディッド形式と言いますか、毎回の会合で資産買入れ規模が決められるため、注目が集まる事になっています。

 実際、マーケットはその流れを敏感に感じ取って、ドル買い需要が出始めており、オジドルに至ってはパリティ(1オーストラリアドル=1アメリカドル)の水準を下抜けています。

 つまりは、米ドルが段々と強くなってきている訳ですが、この流れが米国に吉と出るのは、アメリカが消費大国で有ったからなのですが、現在のアメリカは消費大国の面影は薄くなっており、貯蓄国家へと変わろうとしています。

 その点を考慮するのであれば、やはり通貨は安い方が良いに決まっているので、世界的な貿易関係を考えてもQEを減額する事によるドル買いの流れをどう食い止めるのか?そこに焦点が当たるのは間違いないように考えられます。

 出口戦略を失敗した場合には、株価が暴落する事は間違いないので、後は切っ掛け待ちの部分が非常に大きく、実体経済以上に進んでいる株価の下落は確実に起こると考えておいた方が良いところかと思っています。

 また、日本の金融緩和を受けてバランスを再びとろうとマーケットが動いている中で、アメリカが次に打ってくる手は、QEを減額する代わりに何かを緩和よりにしてくる手を使って、大きなダメージを無くす手になってくるのかなと考えています(例えば、買い取った一部国債を償還日までホールド等)。

 ドル円に関しては、月足8連騰となるのか?注目が集まってきていますが、私は心の何処かではやはり常に売り目線になってしまうのは、確率が好きだからですかね・・。