週末ドル円ただの愚痴

 [2013-5-11] 本日は土曜日と言う事で、マーケットは動いていないのですが、先週までの流れでかなりイライラした私のトレードについて書いていきたいと思います。

 その基本となるのは100円を突破したドル円についてなのですが、正直、蓄えていたショートポジションをガッツリと刈り取られてしまった事で、今週の相場と言うよりも今月の相場へのプランがズタボロになってしまいました。

 3・4月と個人的にもかなり相場観と相場がマッチしていた事を感じており、それ相応の利益が有った訳ですが、今回の100円抜けについては、全く意図したところでは無かったため、久しぶりにマウスを握りつぶしてやろうか(笑)?と思ってしまいました。

 これまでのトレードが順調すぎた?と言うのもあるかも知れませんが、やはり、自分の中に慢心と言うものが有り、「自分がショートを振っているのだから上がる訳は無いだろう」と考えていたのかも知れません。

 「含み益は利に有らず」とは良く言ったもので、その事について常に心の何処かには留めているのですが、今回の一件で失われたショートを考えると、玉が大きかったのも有りますが、まだまだ心のコントロールができていない自分を感じました。

 さて、そうは言っても月曜日になれば新しいマーケットが始まる訳で、それについて、やはり心機一転、引きずったままのトレードをしている訳にはいきません。

 新しいマウスを注文せずに済んだ事が、今回の私の収穫と言う事にしておきたいと思います(笑)。

100円突破に向けた動き

 今回の100円突破の考察として、メモ程度に残しておきたい点があるのですが、実は、100円突破の前日に、ドイツの大手行から100円突破に向けてのレポートが提出されています。

 そのレポートによると、米雇用統計の結果を受けて、「ドル円の市場が100円突破をする準備は整った」との記載がされていました。

 また、前日に日本の輸出業者がヘッジで持っていた98円台後半のポジションについて整理して、売り飛ばし(ヘッジで持っていたショートをドル買いへと転換)、上手く100円の攻防を乗り切った大手輸出業者も居たようです。

 全ての流れ的に、「なるほど・・」と思える訳ですが、恐らく本邦系の輸出業者の多くは85円辺りを想定為替レートとしている事が考えられるので、この先105円まで上昇を見せるのであれば、為替差益だけでも20円、企業によって違いますが、TOYOTAなどでは1円に付き300億とも600億とも言われているので、6000億円クラスの為替差益が出る事になります。

 恐ろしやアベノミクスと言ったところかと思いますが、昨日の相場を振り返ってみると、円売りと言うよりはドル買いの流れで、米債券に対しても売り、一時的にですが株式や金と言った物まで売り込まれています。

 そこで、「QEの終了観測」と言う事が脳裏に過る事になります。

 特に、G7の途中で出席しないバーナンキ氏、ジャクソンホールで演説をしないバーナンキ氏、このバーナンキさんの動きが最近全く見えてきていません。

 マーケットは次のバーナンキ氏の為替・経済に言及した発言と言うのを待っている状況で、それが遅れているにつれて、ドンドン注目度は上がっている状況と言えると思います。

 この先、トレンドは彼が握っている事になるのですが、先日、過熱気味の株式相場に対して若干の苦言を呈しています。

 こう言った状況で、目に見えるのはアメリカも結局デフレへと進んで行ってしまうのではないか?と言う思いなのですが、その辺りは神のみぞ知る事になりますね。