悪材料出尽くしの上げに影

 [2013-2-28] 昨日は、友人の飲みの誘いをほっぽらかして、「ドル円が上昇してきたところを打ち込んでやろう」と待っていたのですが、先に落ちてしまったので、レンジ局面を意識しての買いで付いていきました。

 波には乗れたものの、高値推定を92.2においていたため、既にロングポジションは全て離隔済みでポジションは94.5の売りと、何年か持っている長期のロングポジションしか無い状態となっております。

 さて、本日は「悪材料出尽くしの上げに影」と言うタイトルでの流れで進めていきたいと思いますが、中身を紹介する前にドル円の8時間足に、いつものように作画してみたので、まずはそちらからどうぞ。

ドル円2013年2月28日ドル円8時間足

 テクニカルラインでの攻防が現在のドル円相場では起こっている事が分かりますが、現在は若干その水準を上抜けて推移している事が分かります。

 この白いラインは、私が利益確定を行ったラインでもあるのですが、今週のイタリア選挙での下落が見られるまで、なかなか下抜けしなかったラインでもあり、先日にはマクロ系の売り観測がされたラインでもあります。

 つまりは、92.2以下で推移するようであれば、その時に打ち込んだショートは含み益となり、反対に現在のように上で推移している場合には含み損となっている事を意味しています。

 先週は、93.7でのマクロ売りが観測されていた事も考えると、マクロ分析的には、やはり「オーバーシュート気味のドル円に対しては売り」と言う分析結果となるのかも知れません。

 次に、これからの夜を迎えるにあたってのドル円の動きとなりますが、これまでの上げは、イタリアからの悪材料の出尽くしと、日銀総裁、副総裁候補の発表があると言う事で期待上げの動きが入り混じったように感じましたが、月末と言う事で、「少しドル需要が出る」との話も聞いております。

 そのフローがフィックスに掛けて出る可能性もあるので、ドル円の下支えになってくる事が考えられますが、ダウが14000ドルとがんばっている中で、いくつかの影も存在しているのも事実です。

月末に絡む影

 まず、アメリカの米強制歳出削減の発動ですが、これは既に相場は「問題ないだろう」と言う事で推移を見せています。

 つまり、後手後手になってくる事は想定範囲外と言う事になります。

 「今後の合意が見られなければどうなるのか?」と言う発想が欠如している状態と言う事は、売り方にとっては正にチャンスであるわけで、小さな噂1つで打ち込みがみられる可能性があります。

 今日は月末でしんどいようならば、月始め、週末でポジション調整も行われる「明日」と言う事が考えられます。

 そこで、「その流れに乗るならば今日の高値は叩いてみたい」と言う思いが生まれてきます。

 また、本日は先ほど書いたようにドルの買い手についてプラスとなる材料がいくつかあるため、高値も売りやすい位置まで上がってきています。

 チャート的にはテクニカルラインの上と言う事で、若干売り手も消極的となってくる面も考えられるため、反対に考えれば売り手が少ないのがチャンスとも言えます。

 現在、30分足相場ではダブルトップの形を目指していますが、このトップまでには一旦売り持ちにしてみて、ストップを高値突破、刈られて戻したならば再度ショートと言う形で狙っていきたいと思います。

 また、本日は米GDPが非常に大きな注目を集める事は間違いありませんので、ここでマイナスとなれば、「米景気回復に待ったがかかる可能性」が出てくる訳ですが、さて、今日は指標で忙しくなりそうです。