FXセミナー?の報告

 [2013-2-6] 先週末に少し紹介しておりましたが、友人に誘われたFXの投資セミナー?なるものに行って参りました。

 「FXセミナー?」となっているのは、実は友人に騙されたと言いますか、私は何処かの会場で面と向かって話を聞くのと勝手に勘違いしていたのですが、友人宅まで行ってみると既に友人は酒飲みモードとなっておりビックリしました。

 私用を早めに切り上げて友人宅まで駆けつけた私は、「どういう事だ?」と問い詰めた結果、セミナーと言ってもオンラインセミナーと言われる、所謂、「インターネットを通じて生で取引について解説があり、それにコメントすれば答えてくれる」と言うものでした。

 ちょっと、急いで使用を片付け、おしゃれをして行った私は、もう口がアングリと言った状態だったのですが、いちを講師は現役のウォールストリートのトレーダーと言う事で仕方なく納得させられました(いや、内心は英語が分からなかったらどうしようと思っていたので安心したのも(笑))。

 どうやら、「そのセミナー?」らしきものは、友人が海外のFX会社を使っているので、その業者が提供している企画だったのですが、どう言った事が語られていたのかについて、今日は簡単に紹介してみたいと思います。

2013年2月6日10年国債日本チャート

 まず、上は日本の10年国債の利回りの推移をチャート化したものですが、ちょうどドル円の上昇が起こった2012年11月辺りからのデータとなっています。

 そして、下のチャートはアメリカ10年国債の利回りをチャート化したものです。

2013年2月6日10年国債アメリカチャート

 講師の方が言うには、「私は今年に入ってからドル円で莫大な利益を出している事には理由がある。それはドル円をロングしたからだ。」と答えていましたが、そのロングを入れた理由と言うのがこの2つのチャートを見たからだと言っていました。

 その理由と言うのが、「日本とアメリカが大幅な金融緩和を行うと言う事はデータに入っていた。つまり、その2つの国が金融緩和を行う量が同等であるのであれば、ドル円の判断材料となるのは日本国債とアメリカ国債のスプレッド差によるものに違いない」。

 「日本国債と言うのは、そのほとんどは日本人が保有していると言う、世界を見て極めて珍しい事例であるが、その背景には日本人が世界を代表とする投資家集団だと言う事に由来する」。

 「日本人の多くは資産を家や銀行で眠らせておいても全く利益が生まれる事は無いと知っているので、その資産で国債を購入する。その買い入れ規模というのが世界GDP第2位の国民なのだから圧倒的な金額となっている」。

 「ここで何が言いたいのか言うと、私は日本で金融緩和が起こったとしても長期国債が売り込まれ利回りが大きく下がる事は無い事を予想した。しかしアメリカはそうはいかないだろう」。

 「アメリカの場合には、金融緩和により国債をFRBが購入しているが、市場ではいつFRBの買い入れが終わってしまうのか?と不安になる。その不安が国債の売りを助長させる」。

 と、このような事を言っていたのですが、上のチャートを見てみますと日本の利回りの上昇が0.15%ほどに対して、アメリカの場合には0.4%以上もの上昇となっています。

 なかなか良い目の付け所だな、と感じておった訳ですが、更に講師は国債のスプレッドとドル円のチャートがゴールデンクロスをしていると言うデータを表示していましたが、私にはその材料がなかったので文章で説明させて頂きます。

 ドル円の推移を期間設定し高値から安値の動きを100%としてチャートに表示して、日本とアメリカの国債のスプレッドの動きも利回り幅を100%としてドル円のチャート上に表示すると、あら不思議、ドル円の値動きがスプレッドの動きと良く似た動きをしています。

 似ている動きをするのは当然知られている事なのですが、その2のチャートがオシレーターのようになり、まるで移動平均線やMACDのゴールデンクロスのようになっていました。(FX用語の参照:ゴールデンクロスとは?)

 さすがウォールストリート!持っているチャートの機能が凄すぎる!とMT4ではないチャートにデータを打ち込むと、バリバリ色々なチャート形式に変化させていたので、関心しておりましたが、私にはその技術がありません(笑)ので、脳内で妄想して頂けると幸いです。

 さて、そこで気になってくるのが、今後のドル円についてどのように推移していくるのか?と言う事ですが、昨日はバリバリに上昇を見せたドル円に、「この上昇は信じられないほど強い、ただ、世界のトレーダーは売り場を待っている」とコメントしていました。

 要するに、「分からない」と言うのが実際のところだと思いますが、確かに最近の相場は行き過ぎ感はかなり強いように私も感じています。

セミナーの陰に隠れた私の取引

 さて、最後に私の昨日までの取引は?と言うと、残った半分のショートは見事に相場さんが刈り取りを完了して頂きまして、相場の養分とならせ頂きました。

 いや。まさか1日の反発で高値抜けまで完了してしまうとは思っていなかった投資家の方も多かったと思いますが、私もその1人です(涙)。

 その上げの材料となったのが白川日銀総裁の早期辞職がメインとなっていると考えていますが、この上げ方を見ても、今日の株価の上昇を考えても、「白川氏が相場の足を引っ張っていた」と考える投資家が非常に多かったと言う事も言えると思います。

 現在は94円のストップを刈り取ったのでショートを振って93.968でショートを振って25ポイントの半分利食いとなりましたが、最近の相場でのパターンについて少し気づいた点について書いて今日は終わりにしたいと思います。

 気づいた事と言うのは「40pips」これに注目をしてみると、非常に分かりやすい利益確定ラインが出てくると言う事です。

 ヘッジファンドの利食い幅で多いのが40pipsだと言うのは、まぁ、良く知られている事だと思いますが、それが大きく当てはまっている相場が最近のほとんどの値動きで見られます。

 まとまったポイントを刈り取ったなら40pips前後の動き、そう考えると次の売り場は94.46辺りが目途になってくると思いますが、現在の相場を見ても、94.060を付けてからの下落ポイントは93.650となっており約40pips。

 もちろん、この展開がいつまで続くか分かりませんが、1つの参考データとして今日はFXセミナーの話と40pipsの話を紹介させて頂きました。