2月末のドル円相場
ドル円の4時間足の展開
さて、これまでの内容の通り、結局イタリアの選挙結果が出ない事には、どうも展開が読みにくく、週半ばにはアメリカGDPの結果次第で動きが大きく変わる事が想定されます。
それを示唆するかのように4時間足は下のような形状になっています。
基本形であるレンジは白いラインで入れてみましたが、まだ、三尊となり下攻めを始める展開も否定できない形で、直近の相場に近づくにつれて、黄色の○で囲んだ反発を意識させる位置から、赤いまるで囲んだ位置にまで移動して、さらに狭いレンジ相場を示唆させています。
これは、やはり週末に控えているイタリアの選挙の影響かと私は考えていますが、チャートも「どちらにブレイクしても良いよ」と言う状態を綺麗に作り上げています。
そこで、最後に来週の展望となりますが、正直材料が出てみて、その材料に従った取引スタイルを取りたいと考えていますが、高値の白いラインを突破した時点でドル円は95円を狙う傾向になる事が一気に意識する事になりでしょう。
反対に安値の白いラインを割れれば売り込まれる展開が想定されるため、89円辺りまでの調整が行われる可能性があります。
つまりは上下の思惑が大きいと言う事ですので、レンジを意識した取引をして、ブレイクしたら諦めると言うトレードの最も基本的な考えで良いのでは?と考えています。
さて、今日も字ばかりのブログになってしまって本当に文字、語彙、文章量の才能の無さを感じます。
できれば、3行くらいで全てまとめられればと思いますので、来週の目標はブログを短くする事!に力を入れてみようと考えている私がここにいます・・・。
[2013-2-24] 本日は週末ですので、いつものように来週のドル円相場の展望を考えていきたいと思います。
まだ、ブログ更新時には速報らしきものはでていませんが、まず一番大切なニュースが今週の月曜日から飛び出してきます。
皆様も興味津々かと思いますが、そうです、イタリアの選挙結果です。
このイタリアの選挙結果については、明日のマーケットオープンまで何かしらのニュースが出ると思いますが、まずはドル円の週足チャートで簡単に先週までの動きを振り返っておきたいと思います。
まず、先週は下髭を付けた小さな陰線ローソクとなった事が上のチャートを見て頂けると分かると思いますが、これは1週間を通して狭いレンジでの動きであった事を意味しています。
この形状を見る限りは、高値圏のレンジ相場と言う事で切り上げ形式のフラッグとなるパターン、もしくは上抜け後に上髭を付けたローソクとなり高値の形成をするか、と言う相場が想定される事になります。
市場では先にも紹介したイタリアの選挙結果と、昨日少し書いた先週末に発表されたムーディーズによるイギリス格下げへの反応、さらにアメリカの債務問題の解決の先送りなどの材料があります。
この全ての材料が解決すれば円安材料、悪い方へ動けば円高材料と言う2つのパターンを持っているように考えられます。
イギリスの格下げについてマイナスだけでは?と言うイメージも有りますが、それは、国債格下げの影響で「AAA(トリプルエー)」格付けのみの取引をしている金融機関からの手仕舞いが出て、利回りが上昇すると言う懸念です。
一見マイナスなイメージのみとなりますが、先の事はおいておいて重要な事はイギリスの利回りが「上昇するかしないか」で有って、格付けが引き下げられた事ではありません。
これまで昨年末から何度もイギリスの格下げが噂されてポンドが売られる状況にありました。
つまりは、市場がイギリス格下げを織り込んでいる可能性が高いのでは?と私は考えています。
市場がイギリスの格下げを織り込んでいると解釈されるのであれば、ポンド売り、イギリス国債売りも一時的なものとなる事が想定されます。
欧州タイムにかけては、やはりイギリスの格下げが意識される事と思いますが、イタリアの選挙結果が安心感を与えるものとなっておれば、それは表向きに大きな下げ要因とならない可能性を考えています。
また、イタリアの選挙については、新勢力であるコメディアンが率いるグリッロ氏が率いる新党「五つ星運動」の議席数です。
世論調査では第3党となる事が予想されていますが、この勢力が躍進してしまいますと、モンティ氏の緊縮財政法案の継続について待ったを掛ける勢力となる可能性を示唆させます。
また、最悪の展開としては、前総裁であるベルルスコーニ氏の政党である中道右派連合が第1党となる事です。
イタリアのメディア関係の企業を持っている黒い噂が多いベルルスコーニですが、やはり選挙にメディアの力は絶大です。
このベルルスコーニ氏の中道右派連合は「大型減税などを掲げている」事で、先行きに対して非常に大きな懸念が生まれる可能性があります。
名前が出ただけでイタリア株が下がるベルルスコーニ氏ですから、第1党となったら大きな相場の混乱になる事を注意したいと考えています。
また、現在最も本命と考えられているベルサーニ書記長が率いる中道左派連合が第1党となった場合には、モンティ氏の緊縮財政を引き継ぐと考えられて、リスクオンの展開を想定するのが本質となると考えています。