ドル円と時間制限手法

 [2013-2-22] 本日は、週末に差し掛かりレンジ相場圏ですが上手く4時間足ラインに乗った相場となってくれたため、もう半分手仕舞いをしてしまっています。

 そのため、いつものドル円を追いかけた相場についての話は、4時間足での分析だけとして、後半で時間制限を考えた取引の方法について書いてみたいと思います。

 では、まず始めにドル円の4時間足から見ていきたいと思います。

ドル円4時間足チャート2013年2月22日

 最近4時間足のチャートを出している理由として、やはりブログと言うジャンルで細かい点を指摘していると反転が起こり、読まれている方にとって全く役に立たないものとなってしまったり、タイミングによっては自分のトレードでブログに手を付けられないからです。

 日足での分析だとエントリータイミングが頻繁に起きる訳でも無いので4時間足で紹介していますが、実際に私が使っているのは30分足がメインとなっている事を、ハッキリとさせておきたいと思います。

 今回、もう1度使用している時間足について言及したのは、後半の時間制限の手法の話に繋がってくる訳ですが、まずは現在のドル円相場を追いかけておきましょう。

 上のチャートを見て頂けると、現在の相場は「上下の白いラインで挟まれたレンジ相場である」と言う状態にあります。

 この事から、高値抜き、もしくは安値抜きと言う相場展開になると大きなストップを巻き込んだ動きになる可能性を示唆していますが、現在の反発がIMFによる「日本はもっと緩和をすべきだ」との後押しや、アメリカの地区連銀総裁からのタカ派発言に下支えされている事を含んでいるように考えています。

 週末に控えたイタリアの選挙結果についても気になるところではありますが、どちらにしても減税策を打ち出している党が勝利すると言う見方が優勢である事から、今後のイタリアが不安材料になる事は十二分に想定されます。

 そう考えると、ドル円が三尊形式となり、下値で反発するかどうかは分かりませんが、形としては来週にかけて点線で表したような相場展開になる事もアナガチ間違っていないような分析にもなります。

 また、現在の形状としてはフラッグへと移行し始めている事から、そのラインに対しても上抜け下抜けは注意を払う必要がありそうです。

 週末と言う事で、全体的には来週を見据えた動きとなってくるのが基本的な考えとなりますが、93円以下での底堅さ、94円以上での上値の重さと言う展開を脱するほどのニュースが出ない限りは、私は傍観者となる予定をしています。

 また、日が変わり日本時間24:15には、「ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演」が予定されておりますが、このローゼングレンさんは非常に強い緩和推進派の人物です。

 RHDPで-5.1を示す数値となっている人物で、彼の発言でドル売りが出る事も想定できるので、日が変わった辺りには注意しながら彼の発言を追いかけておきたいと思います。(参照:エリック・ローゼングレンの発言・ニュース、FX要人発言のゴゴヴィへ)

時間制限を元にした取引

 ドル円相場を追いかけていると、大きく値動きがある日と、余り動かない日とでは大きな違いが有る事に気が付いてきます。

 それも、ドルストレートと言われる、アメリカのドルを中心とした通貨ペアの特徴であるように私は考えている訳ですが、動き出したら梃子(テコ)でも止まらないと言うのが天国であり、逆張りをしたならば地獄でもあります。

 この天国モードとなっているドル円に、一体どのように立ち向かうべきなのか?つまり、一方通行に動くドル円相場の状態にどのように立ち向かうべきなのか?私はいつも考えている訳です。

 全く相場を知らない人からすれば、「ずっと持っておけばOK」と言われて話はそこで終わってしまう訳ですが、実際トレーダーをやっていると、そう言う訳にもいきません。

 そこで登場するのが時間制限を持ったトレードスタイルです。

 この時間制限を用いたトレードについて、ストップウォッチトレード手法と言うスタイルを紹介しているものもありますが、ドル円でも使えるのではないか?と言うのが私の持論です。

・建玉(ポジション)が含み益の場合に時間制限を与える
・建玉(ポジション)が含み損の場合には強制決済までの時間制限を与える
・含み益の場合の時間制限は建玉保有時間(ポジションホールド時間)の最低時間とする
・含み損の場合には建玉保有時間(ポジションホールド時間)の最高時間とする
・与えた時間制限は絶対に変更しない
・ルールを破るような相場展開(パニック相場)が起きた場合には流れに対する逆張りの禁止

 上は、ストップウォッチトレード手法で紹介されているルールの一部ですが、要するに含み損ならストップに掛からなくても、ある程度の時間がきたら損切りしちゃいなさい。

 反対に、利益が出ているのであれば、リミット(利益確定のライン)まで届いてないならばホールドをしなさい。と言うものです。

 この方法は、完全に連行足と呼ばれる値動きだけを追いかけた手法と逆の目線、つまり時間軸に焦点を当てた形となりますが、ドル円のような真っ直ぐ上がって行ったり、真っ直ぐに下がっていく相場に対しては絶大な効果を発揮します。

 例えば、100pipsの利益を予想している場合に、「80pipsで利益確定をしてしまう」と言う心の弱さを完全に制御する事にもつながりますし、逆に「損切りできない」と言う事も無くなるでしょう。

 この考えに基づいて、先に紹介した4時間足と30分の話に戻りますが、良くある例として、4時間足でトレードしたのに利益が10pipsだったと言うパターンです。

 4時間足でトレードをするならば、4時間足での動きで利幅を考えるのが本筋であるはずです。

 何が言いたいのかと言うと、私は30分足メインでのトレードですが、長く追いかける時は、4時間、日足、週足と時間軸を広げながら相場のポイントを探っていっています。

 つまり、30分でポジったストップ10ほどのポジションで1000pips、2000pipsを狙う事も有る訳ですが、反対に4時間足でポジション取りをして利食いは30分足では、ストップの広さの割に利益が・・・と言う展開も考えられます。

 時間設定をしてのトレードは気が付けば、相場の時間軸設定に繋がるところがあり、それはトレーダーにとって大きなトレード向上の切っ掛けになるのでは?と私は考え、また、私の切っ掛けで有った事を紹介させて頂きました。

 と、ブログを書き始めて1時間半。全く動かない相場に、「おっ制限時間だ(笑)」。