ドル円相場に円買い材料
4月末を狙う円買い材料
上のように、G20と言う大きなイベントも終了して、昨日はアメリカの休場と言う点も手伝って、94円ストライクに有ったオプション攻防でロンドンフィックスに買いが伸びただけで、後は94円を中心に重くなり、動きの浅い展開となりました。
月半ばと言う事もあり、余り投資家の思惑が交差しない事も動きの狭い展開を築いた要因の1つと考えられますが、このような短期目線では無く、少し長めの目線で見ると、今後はドル円相場に対してどのような変化を起こす要因があるでしょうか?
私がドル円相場に対して一番の注目材料として見ているのは、「債務上限の引き上げ」です。
実際、アメリカがデフォルトするなんて事は、まず100%無いのですが、いつも下院のベイナー氏とゴタゴタ揉めて長引くのが最近のアメリカのスタイルとなっています。
FRBのように圧倒的なリーダーである、バーナンキ氏のような方が政界に居ないと言う事がアメリカの弱点ともなってくる訳ですが、その弱点が4月辺りから意識され始めるのではないか?と考えています。
では、「なぜアメリカは100%デフォルトしない」と考えられるにも関わらず、ドル売り円買い材料となると考えられるのか?
それは、非常に簡単な理由なのですが、アメリカの格下げの噂が発生するからです。
これは変わった流れとなるのですが、アメリカの債務上限案で揉めに揉めると、どうしても市場の不安心理が拡大します。
市場の不安心理の拡大は、アメリカ経済に大きな影響を与える可能性があります。
アメリカ経済に不安となる影響が出ると言う事は、「格付け会社がアメリカ国債引き下げについて検討する事に繋がりかねない」と人々は考えます。
その考えは更に膨らんでいき、またドル売り円買いへと繋がります。
と、このように不安材料1つ発生しただけで全体的に波及していき、相互作用が起こり「コロンブスの卵」ではありませんが、どちらがどのように影響を与えて動いているのか、分からなくなるものが相場と言うものの怖さだと考えています。
また、5月には欧州問題も関係してくるため、やはり今年も5月の頭は要注意となる事を、今の段階から頭に入れておきたいと考えています。
[2013-2-19] 本日は1~2時間ほどブログの更新が遅れてしまったため、もしかすると帰宅中に私のブログを読まれている方には間に合わない可能性が有る事を文頭にて、まずお詫びさせて頂きたいと思います。
ドル円相場は麻生氏の発言を切っ掛けとして93円のミドル辺りまで下落しておりますが、昨日の「G20による円安への影響」で書かせて頂いた内容通りに、ヤハリと申しますか94円は売り水準で有った事が証明されました。
とりあえず、月曜日の窓までと考えていた為、先ほど利益の確定は済ませているのですが、チャート形状の変化について4時間足から追いかけてみたいと思います。
上はドル円の4時間足チャートに対して私が色々と書き加えたものですが、こう言う展開になるのであれば三尊への展開をどうしても意識したくなってくるチャートのように思えます。
4時間足での三尊形式に相場が向かっていくとするのであれば、ターゲットは先週からずっと書いている白いラインとなってくる訳ですが、このターゲットラインは92円のミドル辺りとなるため、まだ1円ほどの下落余地がある事が考えられます。
このターゲットライン辺りでは、ほぼ間違いなく軽い反発は期待できるので、緩い下落からストップを巻いてのターゲットラインまでの下落が有ったとするのであれば、ロングで短期逆張りスキャポイントとして使ってみたいと考えています。
ストップも有る程度想定しやすい面もあるため、下げ止まりを見て入って見る事で旨味があるポイントのように考えています。
ですが、言い換えると、そこの短期反発を狙って入りやすいタイミングと言う事は、短期狙いのトレーダーは反発後には利益確定へと走る事が考えられます。
そのため、大きく狙わずに10~20pipsの間でコツコツと言う取引をしてみたいと考えています。
また、現在は白いラインがターゲットなっていますが、下抜けした場合には目先のターゲットが90円へと変わり、底固めの水準としては非常に分かりやすい流れとなる事も想定されます。
90円まで落ちれば、89円での買い勢力は間違いないと考えているため、短期反発を利用しながらのロングでコツコツ稼いでいくパターンへと切り替えてみようと考えています。
さて、続いてはチャートから離れて、私が個人的に考えているこれからの円買いの材料について書いてみたいと思います。