G20による円安への影響
G20の話題は既に円安に対しては古い
さて、次にもう少しG20と円安について書いていきたいと思いますが、もう既にG20での話題は今朝の値動きで織り込まれてしまったので、相場は新しいニュースを探しにいっています。
それはやはり欧州情勢がキーポイントとなってくるように考えているのですが、もうすぐ夕方になってきて、欧州早起き勢の動きが収まりを見せた頃に、何も材料が無ければ円安方向への動き、何か欧州発の悪材料が飛び出せば、先の4時間足の三尊を狙う形になってくる事も想定されます。
そこで、これからの相場への向き合い方なのですが、依然として買い勢力が強いのですが、かと言って、少し前の無双であったドル円ほどの強さは無いように感じられます。
そこで、テクニカル局面において、売りで入ってみて高値抜けが起きるまで戦うと言う方針をとっています。
月曜日と言う事もあり、窓も意識される事でしょうし、94円台では売りを重ねてみて、93円のミドル辺りまでを狙いに行くと言うのも1つのアイデアとなるように考えています。
今の相場は94円台に入ると小さな材料で有っても売り材料を探している状態だと考えられますので、いつもの事ですが、じっくりと構え、ストップをしっかりとおいたトレードを心掛けたいと思います。
[2013-2-18] 先週末に行われたG20では、「為替操作」「通貨安戦争」と言う言葉に対して『オーバーブローン(overblown)』と言う言葉で締めくくられた。
オーバーブローン、つまり『誇張表現』と言う事になり、国名を指されて批判される可能性が有った日本は事なきを得たと言う形での幕切れとなった。
さて、マーケットは、この事を好感して円安材料として捕え、95円を目指す方向へと日本時間から舵取りを行っている訳ですが、まずは4時間足から現在の傾向を見ておきたいと思います。
昨日更新したドル円の今週の展望を書いた「FXドル円の週末ブログ」のセオリーから、外れる事も無く、依然としてドル円の4時間足においては三尊を作る形状となっています。
それは、依然として高値をブレイクしていない事により保たれている訳ですが、この事は「G20での通貨安だけが問題となり高値を抑えていた訳では無い」と言う事を示唆させるものとなっています(現状は)。
そこで、何がドル円の高値に対して歯止めとなっているのかと言うと、「新しい日銀総裁に対して話題」と、以前に比べて若干怪しい動きになりつつある欧州情勢と言ったところでしょう。
現時点で新しい日銀総裁に武藤敏郎大和総研理事長がなるのでは?と言う憶測が出ておりますが、個人的には黒田アジア開銀総裁の方が円安に振れる可能性が高いと考えております。
黒田アジア開銀総裁は、日本政府、日銀の金融緩和について「物価目標のため、日銀は年内の追加金融緩和を正当化できる」「日銀が買える資産はいくらでもある」「金融政策だけで物価目標の達成は可能」「(現在の為替相場について)持続不可能な円高の調整」「日本の2%のインフレ目標を歓迎」「2%のインフレ目標は日本経済にとって適切」と言う見解を示しています。(参照:アジア開発銀行関係の発言・ニュース)
この発言の中身を考えるのであれば、安倍晋三首相の掲げるデフレ脱却について一番近い信念を持っているように考えられます。
総裁は今月末に決定するのでは?と言う発言が甘利氏から出ていますが、もしも黒田氏に決定するニュースとなれば、大きく円安方向へ触れる事を期待したくなります。