ドル円と米株と来週の相場

 [2013-2-3] 私事で恐縮なのですが、今週は私の知人から、ある経済アナリストの講演に招待を受けております。

 それが日本の方では無いので英語が必須となってくる訳ですが、私の英会話能力で難解な金融部門の話を理解できるかどうか?はさておき、もしも、面白い内容が何かあれば今週のブログ内で紹介させて頂きたいと思います。

 しかしながら、講演予定日に私の私用がちょうど重なっている事もあり、もしかすると参加できないかも知れないので、その時は行けなかった旨を書かせて頂きたいと思います。

 さて、ドル円相場の話に入っていきたいと思うのですが、昨日私も少し書いておりましたがアメリカダウの14000ドルについて懸念するニュースが幾つか出ていましたね。

 私はこのダウの上昇についてQEなどの量的緩和の効果によるものだと思っていますが、いくらなんでもショック前の水準まで戻ってしまっている状況は雇用を見てもやりすぎな気はしています。

 実体経済とは裏腹に供給され続けているドルにより行き場を失った投資先が、まずは国債や商品に走り、国債が限界だと感じたため株式へとシフトしている状態かと思います。

 FRBの考えもプチバブルを人為的に作る事を目標としていたため、現在のこの状況は想定範囲内であったかも知れません。

 雇用も15万人を突破する勢いでの伸びに、さらに個人消費の伸び、それに加えた住宅価格の上昇。

 どれを取ってもアメリカ経済が現在上昇方向である事に異論を唱える事は難しいような状況になってきているように思います。

 そこで、問題になってくるのが、供給過多になっている市場からの資金の吸収、つまりは非標準的措置と言われる前例無い金融緩和からの脱却です。

2013年2月3日ドル円週足チャート

 ここでドル円の週足チャートに戻ってみますと、これを行き過ぎの買いと呼ばずに何と呼ぶと言うほどの買いあがり方を見せています。

 95円をターゲットにしているようにも見えるこの上昇に、世界が安堵感に包まれている今現在の状況を見てとれるのですが、これがアメリカの金融緩和終了を持って一気に崩れてしまうのでは?と言う感覚に襲われます。

 FRBのトップであるバーナンキ氏は2012年に金融緩和からの早い引締めが良く無い事を歴史が証明していると発言しておりましたが、もしかすると、FRBがこれから取る行動は「何もしない」と言う行動に出るのでは?と言う気がしています。

 ドル円は週足チャートでは、先週にショーターを焼き殺すかのような下髭の短い大陽線となって引けました。

 これで、先週までの下髭連発のチャート傾向には終わりを告げた事を示唆しますが、この事から私は安堵感広がる相場に対してさらに強気で売り向かいたいと思うようになっています。

月曜日はやはり上攻めスタートか?

 ドル円と株式相場の繋がり方の傾向として、アメリカの株式が好調に推移した次の日には日本の株式が爆発すると言う流れがほとんどです。

 これは、アメリカ依存の強い日本経済ですので当然と言えば当然なのかも知れませんが、アメリカの最高値を目前としている動きに対しての利益確定の動きも考慮するのであれば、やはり日本株も高値では利益確定が先行する可能性もあるように考えています。

 そこで、月曜日に取る行動として、私は高値叩きを続ける事にしています。

 私のエントリーは週足レベルでの下げを期待してのショートとなる訳ですが、先のチャートを見ても数百pipsは抜ける可能性を否定できないようなチャートとなっています。

 ここで、その落ちる材料が必要になってくる訳ですが、ドイツの財務相のショイブレ氏からは「ユーロ危機が終了したとの推測は間違いだろう」とする発言が出てきています。

 2月に入り月始めの需要が無くなれば、後は買い手が付かない相場も想定できます。週頭は特にフィックスタイムには注意して入りながらポジションの調整をしたいと考えています。

 最後に、アメリカダウが8000ドル台まで落ちた時、世界の株王であるウォーレンバフェットは売り込まれる相場の中で1人、「山のように株を買いあさっていた」と言う事がありましたが、それを持っていたら一体今いくらの利益が出ているのか・・・。想像をしただけでも恐ろしい金額になっていそうです・・・。