米株弱気を見せ始める
ドル円の4時間足チャート
またしても前半戦で精魂尽き果てる文章を書いてしまったので(笑)、後半戦はドル円チャートを見ながら軽く流す感じで書いていきたいと思います。
本日は再び4時間足チャートに戻りました。
特に上のチャートを見て頂けると特に付け加えする点も無いのですが、知人絡みで聞いた話ですと、もしかすると96円辺りにはフローが並び始めているとの事で、「バリア的な動きを見せてくる可能性が有る」と言う話を耳にしています。
そこで、その辺りのストップを刈る動きを見せるならば、ここぞとばかりに買ってやろうと言う気でおります。
また、本日は金曜日と言う事で日足だけでなく週足の攻防戦となってくる訳ですが、ここから引けにかけて押してくるようなマーケットになるのであれば、来週にかけて下値を試す事が考えられる相場となりますし、上値を狙うマーケットとなると、若干強めの底打ち感があったかな?と言う気持ちで向かう事になりそうです。
まぁ、実際は今回のFOMCでは結局動いていないよ、中身は変わっていないのよ、と言う事に気が付き始める時期でもあるので、株が悲観的な反応とならない限りは、ファンドのストップ刈りを見ながらドル円の下狙いで付いて行く形がベターと考えています。
それでは、今週はもうクタクタですが、最終日も張り切って参りましょう。
[2013-6-21] 昨日、知人から連絡が有り少し話をしていたところ、「なぜ、相場が上がったり下がったりするのが分かるの?」と言う質問を受けました。
正直、100%分かる訳でも無く、全ては「予想」の範囲内の話だと言う事を私は説明したのですが、「じゃぁ、何で予想なのに今下がっている、上がっている要因が分かるの?」と言うツッコミを受けてしまいました。
もう少し深く話を聞いていると、彼が言いたいのは、「マーケットは上がったり下がったりする時に、○○だから上がったや○○だから下がったと言うけれど、そう言った話は予想では無く結果に対しての解説です。」
「その結果に対する解説と言うのは、予想では無いので、○○と言う理由が有り“上がる”や、○○と言う出来事に対して“下がる”と言う事が分かっていないと判断はできません。」
「市場全体の売買情報の全ては把握できる訳でも無く、たまたまフローが生まれて“買いたい人が買った”と言う場合でも理由が付いてきているし、○○と言う出来事が起こったから上がると言う考えは正しいのか?」
と、言った事で、何か事象が起こったとしても、値動きは売買により作られるもので、その出来事は後付けで有り、買いが多いから上がった、売りが多いから下がったで良いのではないか?と言う事です。
個人的には何も反論する余地も無く、「まさしくその通り!」と言いたくなった訳ですが、知人が知りたいのは、「何かの理由が有って売られたり買われたりする事をどうやって想定するのか?」と言う事です。
そこで、簡単な例を昨日の相場と合わせて考えてみると以下のようになります。
FOMC(米政策金利決定会合)で金融緩和が終わりを見せる傾向が出ている ⇒ 「米金融緩和が終わるのでドルの市場流通量が減る」と考える投資家が増える ⇒ 「ドルの価値が将来的に上がる」と考える人が増える ⇒ ドルが買い戻される
一方で日本の円に対しては、
アベノミクスにより大幅な金融緩和が2015年まで行われる ⇒ 円の流通量が増える ⇒ 円が将来的に多くなる可能性があるので円の価値が下がるのでは?と考える ⇒ 持っている円を他の資産に変えたい ⇒ 円が売りたい人が増える
これにより円売りドル買いが加速して、ドル円については大幅な上昇が起こった訳ですが、もしかすると次のような状況になったのかも知れません。
FOMCで米金融緩和が終わるかも知れないと言う観測 ⇒ 米国の経済に冷や水 ⇒ 米株の下落 ⇒ 米株に対する証拠金不足解消のためのドル買い ⇒ 世界の資産が売却される ⇒ 世界の株式が売られる ⇒ リスクオフ(安全資産を買う動き)が生まれる ⇒ 日本の株式相場も下がるのでは?と言う思い ⇒ 日本株に対する証拠金のために円が必要 ⇒ 海外資産を売りドル資産を手に入れドル売却で円を手に入れる ⇒ ドル円に関しては円買いドル売りの動き
つまり、正直なところ何とでも解釈できるのがマーケットの面白いところで、結局はどちらの予想を出している人が多いのか?が焦点になる事になり、その流れが何処で切れるのかを見る事で流れを把握する事になります。
例えば、先日の相場ではNYタイム前半戦では前者の動きをしていましたが、アメリカ株が急落を始めている事を受けて、後者の方へとスイッチしてマーケット終盤に掛けては円買いの動きが出ています。
つまり、相場全体が連動しており、1つの事象により全ての足が引っ張られたり、1つの事象により全体的に持ち上げられたりするようになっています。
後付けで考えるのは誰でもできる事なので、常に上がる理由と下がる理由を持っていれば、マーケットの動きが有る程度分かってくるようになるので、相場は止められない(笑)と言う事で、当たったらゴルフのホールインワンのような気分になるからですね(笑)。
また、先ほどの説明において面白い点としては、実は1つでも歯車が欠け落ちればマーケットは動きにくい相場(レンジ)となるので、私の場合にはそう言った時にポジションを集めておいて、動いた時に利益確定または追撃と言うスタイルを持っています。