強気継続のドル円相場

 [2013-6-10] 昨日、ブログを更新する事ができなかった言い訳から始めさせて頂きたいと思います(謝)。

 先日、2ヵ月前から約束をしていた友人同士の食事会が有ったのですが、実は、日付を1週間間違えてスケジュールに入れてしまっていたため、朝から突然の電話で飛び起きて出かけておりました(笑)。

 3時間睡眠と戦いながら、深夜の2時まで飲んでいると言う、健康に気を使う大人は絶対にやってはいけない不摂生をしていたわけですが、幾つかの話題はキッチリと仕入れておきました(笑)。

 基本的な話では、日本の企業に勤めている筋からの話なのですが、日本の大企業製造業業況判断指数が-8を4月発表時に付けておりましたが、6月に入っても田舎と言う事もありますが、「大企業の製造業の状況が好転している」と言う感覚は無いとの事です。

 鉱工業生産指数については0付近で上下している訳ですが、鉄鋼関係の営業部門で勤務している人に聞いてみると、やはり出てくる答えは「余り良く無い」と言った回答でした。

 ライン稼働率を下げたり、フル稼働をさせずに生産をしている状況が続いているそうで、これは企業によって全く状況は違ってくるとは思いますが、そう言った話を聞くと、やはりこれまでの円高のダメージは想像を超えたものとなっているように再認識させられました。

 また、設備投資用の機材販売をしている商社に勤めている友人からは、「売れ行きはかなり悪いまま」と言う話を聞かされ、これも昨年までの円高ダメージを受けて、新たに設備投資をして良質な商品を生産していく企業より、「とりあえず今ある設備を整備しつつ企業収支を黒字に戻したい」と言う会社が主流だと言う事です。

 指標通りの中身と言えばそれまでですが、実際に中身を聞いてみると良いか悪いかで言うと日本の景気は「悪い」と言うのは、まだニュートラル(中間ライン)まで達していない事を意味しているように感じました。

 一方、住宅市場関係に務めている友人からは、「かなり伸びが見え始めている」と心強い話が出ていまして、「来客者の購入に対する姿勢が以前よりも良いように思う」と話していました。

 これもマーケット通りと言いますか、これまで国債金利の乱高下を受けて、住宅金利が高騰するまでに、今の内に固定金利でローンをして家を買ってしまおうとする動きがあるようです。

 また、少し余談かも知れませんが、携帯電話販売をしている友人からは、今現時点で韓国企業の作っている携帯の方が日本の携帯よりも、「残念ながら良いのが出ている・・」と話していました。

 恥ずかしながら、まだスマートフォンを使っていない私にとって、携帯電話とは電話で有ってコンピュータでは無いのですが、その日本の技術が負けていると言うのは大変残念に思ったわけです。

 また、販売側からすると、「質で負けるところもあるけど、問題は日本企業が開発するスマートフォンが変にオリジナル感を出しているものが最悪」と言っていました。

 携帯電話に非常に疎い私なので、詳しい事までは理解できなかったのですが、「壊れやすい設計」で有ったり、「変に新技術を使って誰もそこまで求めていない」と言う点が売り上げに繋がっていないのでは?との事でした。

 ただ、全体的には円高だろうが円安だろうが、顧客は引っ切り無しに入っている状況のようで、スマートフォンへ買い替える人に対する説明等々で、販売店は大忙しの状況は変わらないそうです。

 さて、前半では長々と、昨日のお酒の席での友人からの話の一部を紹介しましたが、ここでは書けないようなディープな企業の内容など、「私も株をやろうかな(笑)」と思うようなお話まで聞けたわけですが、普段部屋に1人でマーケットと向き合っている中で、数値やデータや状況などは知っていても、実際の現場の話を聞くと、思わず「なるほど」とデータが裏付けられると言うのは、不思議な感覚を味わいますね。

高値は輸出の売りドル円4時間足チャート

 さて、後半ではいつものようにドル円4時間足チャートを使って、色々とマーケットの考察をしておきたい訳ですが、実際トレードをされる方は日足チャートに上昇方向へのトレンドラインを引いて頂けると、なぜ本日強気相場で推移しているのか?が分かりやすく感じるかと思います。

ドル円2013年6月10日チャート4時間足

 ドル円についてですが、4時間足レベルでみても、雇用統計時に付けたローソク足が非常に強い買いサインを示している事が分かります。

 特に陽線を付ける前の陰線を下抜けた上で、それを包み込むほどの大陽線を付けていると言う事もあり、マーケット全体的には、底打ち感があったのでは?と言う感覚となるトレーダーも少なくないはずです。

 そこで、私としても基本は買いで攻め上がりたい訳ですが、押し目待ちに押し目無しと良く言ったもので、そっと、押し目を待ちながら、二日酔いと戦っています(笑)。

 また、高値付近に置いては日本の輸出業者からの厚めの売りが入ったとのことで、「個人的には98円で出してくるの?」と少し不思議な思いも有った訳ですが、現在もやはり強気のマーケットが続いています。

 明日は日銀の政策金利決定会合が有りますが、緩和幅や政策等についても、「当面据え置き」と言う事で話が流れているため、日銀が何か新しく動けば跳ねますが、基本的には発表内容にはスルーで、黒田総裁の発言で揺れてくる、いつものパターンとなるのかな?と考えおります。

 それでは、今週1週間、また始まってしまいましたが、がんばっていきたいと思います。