中国の指標とドル円

 [2013-6-3] 先日、布団に入る時間が遅れてしまい、月曜日の朝から2度に分ける睡眠となってしまうポカをしてしまい、自己管理ができていない自分に少々腹がたちながらも、トレード自体は上手く見えております。

 上窓スタートで明けた月曜日となった訳ですが、週末に発表された中国関連の指標が若干の好結果と言うものを受けたものだったのですが、本日朝に発表された中国5月HSBC製造業PMIの結果は49.2と、予想を0.4ポイント下回り、更に50を割れると言う結果である事は注目材料とすべき点かと思います(中国HSBC製造業PMIの推移グラフへ)。

 アメリカの雇用統計の場合、民間企業発表のADP雇用統計と米国政府発表の雇用統計があると言う事は知っておられる方が多くいらっしゃると思いますが、その場合、ADPの結果よりも米国政府発表の非農業部門雇用者数の方が圧倒的に注目すべき指標となります。

 それもそのはず、民間企業が発表するデータよりも、政府発表の方が重要視されて当然ですからね(ADPと政府発表の雇用統計は、企業からのデータ収集方法に違いがある為、本音を言えばADPの集計方法の方が、私は正確なデータとなっていると考えています)。

 しかしながら、中国場合は、本当か嘘かは、私のような一般トレーダーには分からない事ですが、政府発表のデータは「虚偽のデータだ」と言う考え方が強いため、個人的にはHSBCのデータを私は重要視しています。

 つまり、今回のように、政府発表のデータが強く出て、民間企業のデータが弱く出た場合には、「何処かでその数値の誤差に対する修正をマーケットが行うであろう」と言う考えを持ってマーケットに臨んでいます。

 それは、「マーケットが騙されている」と言ったところでしょうか?

 もちろん、絶対とは言えませんが、例えば、中国の影響を一番受けやすいオーストラリアドルの場合には、その指標の誤差を考えた調整売りや調整買いが入る局面が多々見受けられるので、注目してみてみると面白いかも知れません。

 さて、指標の話になり前置きが長くなってしまいましたが、先日の「2013年6月のマーケット」で書いているように、月頭と言う事もあり、「ドル円相場は強めに振れるであろう」と言う私の思惑と一致して、本日は強めに日本時間推移してくれたドル円ですが、今週も注目材料の1つとして重要視するべき日本株が弱く反応しているので、それに伴いドル円も上値が重くなってしまっています。

 個人的に、今回のアベノミクスが決定した時に、私は株はやりませんが、株の高値を1万2900円辺りまでの上昇と言う風に考えておりました。

 そう考えるのであれば、1万3000円台の前半辺りまでの調整を見せた株は、そろそろ実体経済の株価に近づいてきたのかな?と言う気はしております。

 その辺りで、ヨコヨコするようであれば、次に調整すべきは円相場と言う事になる訳ですが、100円突破までの上昇は、株価の後押しが非常に大きかった点を考慮するのであれば、100円を一旦は下抜けした調整の動きを期待するのは自然な流れのように考えています。

ドル円の4時間足チャートについて

 さて、本日も後半でドル円の4時間足チャートを作ってみましたが、特に目立ったドル円のフロー情報が私の耳には入っていないため、簡単なものになってしまいましたが、いつもの慣習と言うことで掲載させて頂きました。

ドル円2013年6月3日チャート4時間足

 特にどうこうと言う説明する点は無いのですが、テクニカルラインよりも上で推移するならば、強気で、下ならば弱気と言った点。

 トレンドラインが急角度に変わってきているので、セオリーならばもう一段急角度なものを付ければ誰かがポジションを投げている状況を示唆で、ストップ巻きは売り、底値は急反転狙いの買いと言ったところですが、100円を下に控えているので、それはマーケット経験が浅い方でも容易に推測できますね。

 また、100.3辺りからは、分厚いドル買いオーダーが溜まっていると言う話が沢山出ているので、それに便乗したミセスワタナベも沢山出てくるでしょうし、急反転を期待しての100円バックの買いは持ってみる予定です。

 高値は高値で投機が喜んで売ってくるでしょうし、基本はレンジ意識を持ちつつ、先週同様に長めの物は狙わずにコツコツでいこうかと思います。

 最後に、私のようなケチなトレーダーではなく、知人の知人のワンショット数百と言うトレーダーさんについて、知人から少しだけお話を伺いました(笑)。また、時間があれば近い内に深い内容では無いですが、ブログに書いてみたいと思います。

 もしかすると、何かのヒントとして使われる方がいらっしゃるかも知れませんからね!では、その話はまた今度と言う事で本日はここまでにさせて頂きます。