ドル円に底打ち感

 [2013-6-8] 本日は土曜日で既にマーケットは停止しているので、気楽に週末を過ごそうと考えておりますが、先日までのマーケットは凄かったです。

 久しぶりに材料など関係無くフロー関係の思惑のみで売買が交差すると言うマーケットになった訳ですが、テクニカルもファンダメンタルズも関係無く、オラオラ感のみでトレードをすると危険でしたし、オラオラ感が無ければマーケットにも入っていけないと言う展開でした。

 私のトレードはと言うと、基本的にはショートからの撤退と言う形となった訳ですが、雇用統計直後に押してきたドル円に果敢にロングで入ろうとしたところ、スリップページの関係で約定せず・・、そのまま上がっていくマーケットに対して、ショート持ちを撤退していく事になりました。

 さて、マーケットに関してですが、先日の注目材料であった米雇用統計は、予想+16.3万人に対して結果+17.5万人と、少し結果を上回る事になりましたが、失業率に関しては、前回値7.5%に対して結果7.6%と言う事で0.1%の悪化となっています。

 この流れに対して、ダウは200ドル跳ね上げる展開となり、ドル円に関しても底打ちの後は一気に跳ね上げる動きになっています。

 ダウが上昇したと言う事は、「結果が良かった」と好感した人たちからのアメリカ好景気感を受けての買い、または「失業率が悪化」と言う事で、緩和撤退から遠のいたと考える人からも買いと言う、ダブルで買われると言う不思議な展開と言えるでしょう。

 実際、結果が20万人を超える結果となっていた場合、ダウは緩和からの撤退を意識して大崩れと言うのがセオリーでしたが、今回の微妙に強弱重なる結果と言う事で、ダウが上昇へと向かったと考えていました。

 さらに、ドル円に関しては、どんな結果が出ようと、「底抜けしてやろう」と言うマーケットからの意識が感じられ、その後、反転した流れには、「買いそびれたくない」と言う思いが感じられました。

 また、ダウが良反応を見せていると言う事で、日本株も良影響を受けるであろうと言う思惑が生まれ、心配材料が解消されてドル買い円売りと言う形に、さらには、雇用統計の結果を好感しての緩和縮小観測が生まれてのドル買いと言った流れとなったと考えています。

 ただ、ここで注意しておきたいのは、どうもアメリカ株については、「怪しい」と言う思いで、今回の上昇は200ドルとなっていますが、本当であれば、もっと上がっても良かったはずと考えています。

 マーケットの最後まで引っ張って持ち上げて、200ドルと言うのは、正直「やれやれ」と言った調子の上げ方のように見えてしまいました。

 もしかすると、アメリカ株の下落はそう遠く無い将来に発生するのでは?と言う思いを持ちながら、今週はマーケットについては考えず、ゆっくりとしたいと思います(笑)。