レンジ状況か?来週ドル円

 [2014-2-16] 本日は日曜日と言う事で、来週の見通し、特に月曜日の戦略を建てて行かなければいけないのですが、来週は月の半ばと言う事も有り、経済指標や議事録と言ったものでは注目すべきものは有るのですが、全体的に見てどうしてもインパクトに欠けるため、方向性を考える上で難しい一週間となりそうな予感がしております。

 そこで、とりあえず、先週末の動きを振り返ってみたいのですが、先週のマーケットは、金上げ・米国債横・米株上げと言う構成になっており、アメリカが月曜日に休場する事を考えると米株上げは少々違和感の残る展開となりました。

 このような値動きを見ておりますと、マーケットが全体的に米量的緩和縮小のペースが遅くなる事を予想し始めているのかな?と言う考えに辿り付く訳ですが、FRBメンバーは強気に縮小させる意向を示しているケースが目に付く中で、今の値動きは非常に厄介なものになっているように感じます。

 次に、先週末に作っておいたチャートを少し見てみたいと思います。

2014年2月14日ドル円4時間足チャート

 “ネックラインを割れてもターゲットまで届かない”と言った、非常にチャート泣かせな展開となっているのですが、逆にこうした動きが目立っている事が、上下にストップを集める状況となっており、ストップ割れについては警戒する環境になりつつある事を意識せざるえません。

 また、101円台では本邦輸入系からのフローが入るとの話が出てきていますが、結局101円台では目立った動きは無く、個人的には100円台に集中して並べられている事を想像しているのですが、そのセオリーで考えるならば、やはり100円台は堅いと考えておいた方が無難だと思っています。

 そこで、全体的に取れる行動としては、下押しに対しては短期反発を意識しての買いで主に101.5や101.0と言ったラインに置いているストップを巻くような事があれば、その反転は高い確率で起こると考えております。

 また、そのストップを巻く前でも100円などではバリア発動は、かなり高い確率で起きるため、そう言ったバリア発動も利用してみたいと考えております。所謂キリ番でのトレードですね(参照:FX初心者の外為入門:キリ番(ダブルオー)を狙う手法)。

 最後に上げてくるようなケースですが、上値は下値よりも頑丈では無いように見えているのですが、102.2辺りからはマクロ系ファンドがしっかりと打ち込んできているので、それらのストップ(102.5辺り?)まで上げてくるようならば、そのストップを刈った後が反転狙いのポイントとなりそうだと見ています。

 そのバックには日足レベルでのテクニカルラインである102.7が控えている事からも、短期反発ポイントとしては堅い事が想定されます。

 こうして考えると、上下にガチガチのレンジ局面となってしまっているのですが、日本のGDP発表で抜ける事も考えられず、有るとするならば中国関連のニュースで一気に下抜けか?と言ったところですが、アメリカが休みな月曜日で大きな動きを期待するのも難しい話でしょうし、とりあえず明日はレンジ局面を想定してエントリーをし、抜ければストップをしっかり巻いた事を確認し逆張り、そのストップを巻かれれば、それはトレンド発生と言う形で戦ってみたいと思っております。

 個人的には材料が余り無い展開(レンジ)が好きでは無いんで、できれば大きな値幅を見せて欲しいものですが、月半ばである今週は、議事録発表が有るとは言え、新たなニュース待ちかな?と言う気持ちでおります。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半では、来週のドル円相場を考える材料として、いつもの4時間足チャートを作っておきました。

2014年2月16日ドル円4時間足チャート

 上のチャートを見て頂けると、さらにレンジ状況が分かりやすくなったと思います。

 ただ、先週末の動きが、上下に値幅を抑えられていくフラッグ形となっている事から、月曜日の動きではこのブレイクが発生するのは間違い無いところとなるでしょう。

 そのブレイクが地味に終ってしまうようならば、やはりレンジ相場を意識したトレードで組み立ててみたいと考えております。材料が無いだけに難しい状況となっていると個人的には考えております。