ドル円2月は難しい見込み

 [2014-2-3] 本日は、朝一からマーケット分析を失敗した事になり(朝からのドル円下押しを想定していたため)、高値売りもせずただマーケットを眺めるところから始まっています。

 “2月のマーケット分析は怪しい”と先日のブログで紹介しておりましたが、その通りとなってしまった事に少々動揺をしておりますが、悪い時に悪いなりに乗り切る必要があるのがFXですので、今後のブログ内では攻めるトレードよりも守るトレードについて書く事が増えると思いますので、宜しくお願い致します。

 “守るトレード”と言っても難しいと思われる方も多いと思いますが、私の場合“守るトレード”とは、ワンショットの枚数を下げる事では無く、いつもよりもポジションに多少の流動性を持たせて、エントリー・テイクプロフィット(利食い)をシビアにする事になります。

 ポジションに流動性を持たせるとは、いつもであれば「この時間にこのラインを突破したならばマーケットは上昇するに違いない」と組み立てると、ストップを同値に移行した後は鬼ホールドへとなる訳ですが、そこに「もしかすると、ここでの反転も有りうる」と言う風に自分の意思を抑える事に取り組む事で、ガチガチ鬼ホールドから利食い優先のトレードに持って行く事になります。

 私の場合、鬼ホールドになると多い時には300~500pipsの利益を狙って、一撃で爆益となるケースが多いのですが、利食い優先となると、デイトレードの残りカスを残す事無く全て決済取引してしまうので、ポジションが伸びる展開となった場合には益は減ってしまいます。

 しかしながら、エントリー・利食い・ストップをシビアに制限する事で、できるだけ損失を抑える事で、最終的には利益が上回るように持って行く作戦になります。

 こうした“守るトレード”では、自分のトレードを余り信じない事で、必然的にもっと多角度からのマーケットを見て行く事になる訳ですが、私の場合にはストップが3~10pipsと狭いため、間違っても損切り貧乏にはならないようにすることが鉄則と言えます。

 さて、文頭が長くなってしまいましたが、昨日私が作成していたドル円チャートを見てみたいと思います。

2014年2月2日ドル円4時間足チャート

 上のチャートを見て頂けると分かるように、102円のブレイクに関しては輸入系やファンド関連のオーダーにより、短期的にも反発が期待できる事から、102.8辺りをブレイクしない限りは逆張りロングでスキャルピングトレード的にコツコツと数pips稼ぐのも有りだと考えています。

 しかしながら、現在、マーケットは欧州時間に向かい下げていると言う事で、本格的にNYタイムでのブレイクも有りうる形をしておりますので、ブレイクをしてくるようならば、日本時間0時過ぎでの底値を拾い日本時間に向けての戻りを狙ってみようと考えています。

 もちろん、ブレイク無に上昇するならば、既に先月握っている底値ロング(101.8)が有りますので、このポジションが伸びるので特に新たに中距離を狙ってのトレードをする事は、自信の無いマーケットですので行わないでおこうと考えています。

 次に、本日はこの後から各国が製造業系の指標を発表してくる事になりますが、個人的には「全体的に余り良い数値がでないのでは?」と考えております。

 特にアメリカのISMについては、56.0と言う強気の予想となっていますが、1月のマーケットにおける流れを見ておりますと、少し頭打ちの数値が出るのかな?と考えております。

 最後に、先週末土曜日に発表されていた中国の1月製造業PMIについてですが、50.5とかろうじて50を上回る水準を維持しましたが、成長に影を落とし始めているように見えます。

 50が基準となる指標ですので、50以下に割り込むケースでは景気後退を意味する訳ですが、「世界の工場」と呼ばれる中国の製造ラインの悪化は、そのままバブル崩壊へと繋がる非常に重要な状況ですので、設備投資過多で推移してきた中国企業が持ちこたえられるかどうか暗雲が出始めているようにも感じています。

 先月もシャドーバンクの話題でデフォルトが囁かれておりましたが、今後数ヵ月は、十分注意して見ておきたいと考えております。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はドル円4時間足チャートをいつものように作っておきましたので、何かの参考にして頂ければと思います。。

2014年2月3日ドル円4時間足チャート

 チャート上のポイントは上のチャートを見て頂けるとお分かりになられるかと思うのですが、マーケット的にはレンジ形状となっており、下値であれば101.8の下値カットをするほどのフローが入れば、目先のストップやファンド関連のストップも巻き込み、比較的大き目のレンジブレイクを想定しています。

 反対に、上値抜けの場合には、2つのダブルボトム形状ができているため、結果、これまでずっと紹介しているテクニカルラインオレンジが非常に重要になっている事が分かります。

 オレンジ色のラインを抜けるならば強気と見るのは、これまでと変わり有りません。