米雇用統計とニュース

 [2014-2-7] 本日は、冒頭で私の大学時代の友人である「K」から貰った電話の内容について紹介してみたいと思います。

 Kは、著名大学では無いとは言え、大学時代から素行は悪かったものの(笑)成績優秀な学生で、学生の身でありながらも当時からFXや株と言った取引に興味を持っており、当時スプレッドが10銭とか20銭とか言うような状況ではありましたが(笑)毎日トレードに明け暮れていた事を思いだします。

 そのKは、現在、企業相手に土地や建物の販売、または建設会社の手配と言った業務の営業をしているそうなのですが、仕事柄、営業先との話題として為替や株が取り上げられる事も多いらしく、現在でもネタ作りのために小額でトレードは続けているとの事でした。

 そんなKに対して、先日このブログについて紹介すると、今月の頭に電話を貰いました。

 「俺とお前だと、ニュースに対する対応(考え方)が違うな」

 電話の第一声がこれだったので、寝不足でフラフラだった私にとって理解不能だったのですが(笑)、良く聞いてみると、Kが言いたい事は「マーケットニュースについての解釈が私とは大きく違い、ニュースとして出たものに対して相場を張る」との事でした。

 解説すると、Kは「マーケットニュースに対して上がる下がるを判断して相場を張る」事に対して、私は「マーケットニュースに対して、恐らくこう言ったニュースになる可能性が高いだろう。」と言う風に先を想像して相場を張っている事が、Kにとっては新鮮だったようです。

 例えば、「日本の政策金利が上がった」と言うニュースに対して、私は「これ以上金利は上がるのか?下がるのか?」と言う目線でいるのに対して、Kは「金利が上がったので、しばらく円が買われるだろう」と言う目線を持つと言う事でした。

 Kとは、長い間連絡を取り合ってこなかったので、どれほどのトレーダーに成長しているのかは全く分かりませんが、この話を聞いた時、正直「あっ面白いな」と思ってしまいました。

 ここからは、私の勝手な予想での話となりますが、恐らくKは「順張りスイングトレーダー」で、後出しジャンケンでも塩漬けにして全体的に動く方向を模索してポジションを持っているのだろう。

 一方で私は、典型的な「逆張りトレーダー」なので、「先を想定して入らなければエントリーポイントを見つける事ができない」ため、こうやってニュースから派生する内容を考えて行動しているのだろう。

 ニュース1つに対して、ここまで「順張り」と「逆張り」では考え方の違いが有った事に強い興味を持った訳ですが(もちろん妄想の話ですが(笑))、こうした意見を聞いてみると、「もっと自分自身の考えに対して視野を広げないと(広い視野を与えてあげないと)いけないな」と言う思いになりました。

 トレードとは本当に深いものですね。

2014年2月6日ドル円4時間足チャート

 さて、冒頭が余りに長すぎまして、今にして思えば本日は雇用統計なので、「Kの話は明日のブログにすれば良かった・・」と少し後悔している訳ですが、早速、現在のドル円のマーケット展開について書いてみたいと思います。

 まず、先日から、中国が戻り日本株が上昇するのでは?と言う話をしておりましたが、NYタイムに一気に買い上げられる展開となり、その流れを受けてドル円は一気に上昇する形となりました。

 上のチャートで見て頂けると、後半で現在のチャートは紹介しますが、昨日午後4時頃のチャートから考えると、オレンジの下降トレンドラインを撃破、さらに101.8辺りのレジスタンスラインを撃破、ダブルボトム?となっているものが、現在ダブルボトムが完成してる状況となっております。

 今夜は米雇用統計の発表が予定されているだけに、今後はポジション調整なども考えたトレードをしていく必要があると思っているのですが、先ほど、102.2で30分足レベルでの短期反発を狙ってのショートを一度入れております。

 ただ、このポジションについては、米雇用統計が控えている事もあり寿命が長く無い事は言うまでも無く、このブログ書き上がりの頃には、刈られてしまっているか、利食い済みと言う事も十分考えらえるので、刈られてしまえばテクニカルポイントまでは放置してみようと考えています。

 それでは、最後に話を一気に本日の米雇用統計に移し、本日の私の戦略について紹介してみたいと思います。

 まず、米雇用統計が良かった場合ですが、ドル円マーケットは素直に上昇路線を選んでくると考えており、上昇時には米株が反対に若干崩れ始める事を考慮しての高値売りで望みたいと考えています。

 マーケットのコンセンサスでは「前回値の上方修正が行われる」と言うのも1つの目安となっておりますので、その辺りにも注意をしておきたいと思います。

 次に、米雇用統計の結果が悪かった場合についてですが、その場合は素直に円買いで動いてくるとは思うのですが、底値付近では、来週月曜日の五十日による本邦輸入系からの買い上げが入る可能性が示唆されるため、比較的に底堅いであろうと見て、これもまた逆張りで入ってみる予定です。

 また、数値が予想から大きく逸脱していないケースにおいては余り大きな反応が見られないと思いますが、その場合については、「悪い指標を予想する流れから解き放たれる」と言う事で、ドル円は上昇傾向になる事を想定しております。

 失業率については、少し厄介なのですが、弱上昇になった場合、マーケットが「就職希望者が増えたため」との見方をするケースが考えられ、反対に失業率が低下した場合よりも反応が良くなる可能性を頭に入れておきたいと思っております。

 とりあえずは、出たとこ勝負でスプレッドが戻ってから入っても間に合うと思うので、第一挙動を確認後に強さを判定して、数値を見てから行動を起こす予定を建てております。

ドル円4時間足のチャート

 前半がKのせいで(笑)異常に長くなってしまったので、後半はチャートのみを紹介しておきます。

2014年2月7日ドル円4時間足チャート

 本日のチャートは、米雇用統計によって無茶苦茶にされてしまう可能性があるため、悪魔で目安程度に見て頂ければと思います。