ドル円悪材料増え始める

 [2014-2-14] 昨日のマーケット分析は完全に甘く、反省材料が多かった事をまず文頭でお詫びさせて頂きたいと思います。

 と言うのも、先日底割れが起こり101.30をターゲットにしていたのですが、そこまで数値の悪化が無かった米小売売上高(結果-0.4%予想0.0%)で有ったので逆張りロングを仕込みましたが、利食いは102.23と、ほぼ完ぺきのトレードで有った一方で、中身が無かったからです。

 本日は、金曜日と言う事で、週末五十日となるため、日本時間については五十日のスポット日を頭に入れておく必要があり、それを意識した戻りであった事をトレード材料に組み込んでおりませんでした。

 つまりは、“半分マグレ”と言ったトレードとなってしまっていました。

 もちろん、ブログ内では、そう言ったフローが入る可能性についても一切触れておらず、101円台における日本企業からのフローに関するマーケットの警戒度についても何も紹介しておりませんでした。

 これは、私の完全な考察ミスであり、トレードも“たまたま上手く行った”と言われても仕方ありません。

 さらに、101.2辺りでの利食いに関しても、マクロ系からの売りフローが102.2辺りで入っていた事についても一切言及が無く、昨日のブログを読み返した私はガッカリでした・・・。

2014年2月13日ドル円4時間足チャート

 上は、先日私が作成していたドル円チャートですが、中身が無いですね・・。

 さて、気を取り直して本日のマーケットについて語っていきたいと思いますが、本日日本時間朝方にイタリアの首相であるレッタ氏の辞任が発表されています。

 「イタリアの問題がなぜドル円に関係あるんだ?」と思われる方も多いとは思いますが、数年間トレードをされた経験が有る方にとって、イタリアの政権の混乱により昨年1月ドル円を含め多くの通貨ペアで暴落が起こった事は記憶に新しいところでしょう(ちなみに私の知人は、その日に1000万円の投資金と3年間の利益500万円、合わせて1500万円を一夜にして飛ばしております)。

 しかし、今回のイタリア首相辞任のニュースは、なぜかマーケットの混乱材料として受け止められませんでした。

 この理由と言うのは、時期首相と言われる「レンツィ民主党書記長」が、国民から人気の高い政治家であり、彼に首相が変わる事で「イタリアの改革がよりスムーズに進むであろう」と言う見通しが出ているためです。

 もし、議会解散と言うような状況になり、再び選挙が行われるような事態となれば、マーケットは高い確率で動揺を見せるでしょうが、現在のところは、平常心を保っていると言えるでしょう。

 ただ、本日含め週末もそうですが、政局がどのように変わっていくかは分からないので、イタリアの情勢についてニュースが流れた場合には“必ず”チェックしておく事を頭の片隅にはおいておきたいところです。

 次に、現在ドル円は再び102円を割り込み下値探りの展開となっておりますが、中国からのシャドウバンク問題も大きな悪影響となっているかと思います。

 もしも、中国国内においてシャドーバンクの一角がデフォルトするような事態になりますと、これは、ほぼ間違い無く日本の株価に飛び火する事になるので、大幅な円買いが起こる事も留意しておきたいポイントです。

 さすがに、中国もそんな簡単にデフォルトさせてくる事は無いとは思うのですが、毎月のようにデフォルト関連のニュースが報じられる中では、なかなか安心して上値を追う展開では無い状況とも言えるでしょう。

 私もそうですが、今週末、来週末とドル円の買いポジションでの持越しは、若干気が引ける部分も有り、そう言った意味ではドル円が売り進まれる可能性が示唆される訳ですが、101.3をターゲットにしてこれより下まで落ちた時に戻りを狙っていく程度のトレードを本日は考えております。

 少し、マーケット材料が増えつつある中で、不安材料がチラホラと出始めているので、今年の大相場の日がだんだんと近づいているようにも考えております。

 とりあえず、本日は引き付ける事を重視して、悪魔でも戻りだけを狙う慎重なトレードとしたいと思っております。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものようにドル円の4時間足チャートです。

2014年2月14日ドル円4時間足チャート

 基本的には、先日101.3のターゲットを達成していないと言う事で、同じようなチャートとなっておりますが、上値ではマクロ系からの売りが入っている事も見ておきたいところかと思います。

 また、100円台では、恐らく強力な買いが控えている事が考えられるので、材料不足の中のアタックであれば、旨味は一塩となる事を想定しております。

 それでは、今週も最後のマーケットですが、張り切って参りましょう☆