週末レンジの戻り狙い

 [2014-1-31] 本日は、1月最後のマーケットと言う事で、月末需要が出ても良いところではあるのですが、日本時間にドル需要が出て103を突っかけた後は、日経平均株価の下落に伴い下押しが起こっています。

 今月1ヵ月を考えてみると、結局、良く言われる“1月のマーケットは高い高いドスン”そのものになったように思える訳ですが、中国が休みに入っている来週のマーケットはさらに日本株やユーロと言ったところに注目してみたいと考えています。

 さて、まずは先日のドル円4時間足チャートからです。

2014年1月30日ドル円4時間足チャート

 私は、オレンジ色のラインで、101.9で入れていたロングポジションの半分は利益確定してしまい、残りは105辺りまで伸びる展開用にホールドしている訳ですが、やはり、まだまだ102.7辺りを中央値としたラリーが繰り広げられているのが今の展開だと考えています。

 102円割れまでくると本邦輸入系からのフローを警戒しての買い上げで、ファンド関連もガンガンとオーダーを出しているようで、底堅さを感じる訳ですが、103円台まで伸びてくると、今度は日経平均株価の上値の重さに釣られて売り進められる状況で、結果レンジ局面を作っていると言えます。

 基本的に大きなマーケット材料が無い、「FOMCや米GDPでも出なかった」と言うのが現在のマーケットで、仕方ないと言えば仕方無いのですが、私の場合にはこう言ったレンジ相場でポジション建てを上手く作って行く事が利益になるので、嫌いなレンジ相場ですが集中して値を追いかけております。

 さて、話は私の話から今後のマーケット展開について移ってみたいと思いますが、まず大切な事は、本日が金曜日で週末と言う点と、冒頭でも述べた中国がいないと言う事です。

 中国がいなくなる事を受けて、「“日本株が利食い売りに叩かれた”と考えるの有りなのでは?」と本日ふと思っておった訳ですが、中国がそれほど日本株を買っているのか定かではありませんが、中国による影響力が年々大きくなっている事は間違い無いように考えています。

 中国がいなくなると、決まって腰を折るような展開になるのがユーロなのですが、特にドルに対してのユーロ、つまりユーロドルが値を下げる傾向にあります。

 ユーロドルが下げると言う事は、ドル買いになり、円に対してもドルが上昇しやすい傾向になるかと思われるのですが、今回のように日本株が上値を叩かれている状況下においては上値追いを狙ってのロングを簡単に入れる事はできずに悩ましい展開となっております。

 そこで、本日は、週末と言う事を利用しての「戻り狙いのトレードをしよう」と考えているのですが、上下どちらでも良いのですが、マーケットが振れた方向の逆張りを、日本時間深夜0時以降に狙ってみる予定です。

 値動きが小さい場合には、余り大きな戻りは期待できない訳ですが、今週の利益を考えると特に無理なトレードをする必要も無いので、コツコツとした利益を狙ってみたいと思います(10~20pips)。

 また、102円台割れの場合には短期反発は、かなり高い確率でおきるので厚めに入ってみたいと思いますが、これも今週口を酸っぱくして言っているように米株の動きが全てと言えます。

 米株の流れを見ながら、米株が下げ渋るようならば「買いのタイミングだ」と判断しようと思います。

 最後に、気になる点として、米国債の利回りが有りますが、最近米国債の利回り低下が著しく、日本国債についても同様の状況となっています。

 これより米国債の利回りが低下するようならば、日本国債の利回りはパッツンパッツンですので、まさに金利差を意識しての下攻めのチャンスとなる訳ですが、この辺り、最近国債の利回りにマーケットが遅れて動く展開が多いのでじっくり見ていく必要があると思っております。

ドル円4時間足のチャート

 さて、最後にドル円の4時間足チャートです。本日は、いつもより早く15:00時点のドル円チャートとなります。

2014年1月31日ドル円4時間足チャート

 チャートは、完全にレンジ水準になっていますが、103.5まで伸びるならばダブルボトムを意識しての105視野と言った展開ですが、先ほども紹介したように上値がどうも重い感じで、なかなか単純にはいきそうには有りません。

 そこで、基本的にはネックライン・テクニカルライン・輸入筋参入ラインを意識しながらレンジ内での戻り狙いを狙う形で戦ってみたいと思っております。週末ですので、無理の無いトレードを心掛ける予定です。