ドル円方向感無で株注視

 [2014-1-21] さぁ、本日はドル円が持ち上げてくれましたが、個人的には先日から“ずっと(笑)”紹介しているチャートのテクニカルラインの下抜けの方が面白い展開だと考えていたため、少しショックなところではありました。

 しかしながら、「抜けなければ底堅い」と先日も書いておりましたが、後乗りとなってしまいましたが戻りを狙ったロングで、25ポイントの利益は出す事ができています。

 現在は、株式市場の下支えが無くなる事を想定して、再度ドル円の売りを仕掛けておりますが、104.5を下抜けなければ、どうしてもバイアスが上に掛かってくるので、手早い利食いを想定して身動きがとりやすい状況を作っています。

 以下は、先日私が作成しておいたドル円の4時間足チャートです。参考までにどうぞ。

2014年1月20日ドル円4時間足チャート

 短期フラッグの下ブレイク失敗の上ブレイク失敗となるか?が現在の見所と言ったところでしょう。

 さて、話は少し変わりまして、中国の経済の話となりますが、先日少し怖いニュースが出ていたのですが、「中国政府が銀行に対して流動性を提供した」との話が聞かれました。

 本日は、「リバースレポで1800億元、7日物リバースレポで750億元を供給する」との話題が出ていますが(リバースレポは先日宣言済み)、再度、中国の動向については目を向けていかなければいけない状況となっているかと考えています。

 GDP成長は「+7.7%(今週月曜日発表)」と強さを見せる格好にはなっているのですが、「本当にこの数値で良いのか?」マーケット関係者は他の目線を持っている事が想像できます。

 住宅市場は、前年同期比で20%ほどの上昇を見せている中で、GDP成長が7.7%では到底追いつけない範囲であり、この住宅市場の高騰が“バブル”だと認識しているトレーダーも多い事でしょう。

 つまり、この中国で起こっている住宅の高騰がバブルだとするならば、それは必ず弾ける事を想定しておかなければいけません。

 中国バブルの崩壊は、シャドーバンク(影の銀行)と呼ばれる、中国の隠れた負債を明るみにする事にもなるでしょうし、その矛先が政権側へと向く可能性も否定できません。

 あれだけの環境破壊が行われている中で、PM2.5を代表とするスモッグが、経済に対して重くのしかかってくることも目に見えています。

 環境改善のためには、企業が環境対策として多大な資金を使用する必要が有り、今の中国にそれができるのか?「美麗中国(美しい中国)」と言うストーガンを掲げた中での今後の対応には、注目せざる得ないでしょう。

 最後に、もう1つ気になる話題として、ウォールストリートジャーナルのFEDウォッチャーのジョン・ヒルゼンラス記者は「FRBは29日に債券購入を月額650億ドルに縮小する可能性がある」と言う発言をしております。

 つまりは、「月額100億ドルの縮小を行ってくる」との見込みが出てきている訳ですが、これに伴い米株並びに米国国債の動向には注意が必要になってきそうです。

 米株が落ちれば、日本株が落ち、それに伴ってドル円が下がるのは最近の1つの傾向ですので注意して頂ければと思います。

ドル円4時間足のチャート

 本日は、時間が無い事と、少し面白い値動きをしているので、チャートは簡単なものにさせて頂きました。

2014年1月21日ドル円4時間足チャート

 今日は、時間の都合でチャート紹介だけで、終わりたいと思いますが、ドル円の買い上げには日本とアメリカの証券会社からの買い上げが入ったとのフロー情報が流れています。