2014年最初のドル円狙い

 [2014-1-4] さて、先日ドル円相場は引けにかけて大きく戻りを見せましたが、この動きについては年末にブログ内で紹介していた動きを警戒したものだと判断しています。

 その“動き”と言うのは、6日月曜日が2014年最初の五十日のスポット日となるためで、そのスポット日に日本時間仲値に向けて本邦輸入系からのフローが入ると考えられるためです。

 つまりは、投機筋がその輸入筋に高値買いをさせようと値を釣り上げている状況が、今朝方引け間際に起きたドル円の上昇理由であると私は考えております。

 これらの流れは、仲値が過ぎる頃にはフローが消化されてしまうため、高値を付けたドル円は欧州時間に向けて下げ幅を広げてくる可能性を示唆させる訳ですが、もし、本邦系企業筋からの「まとまった円売りフローが入った」と言うマーケット情報が流れたならば、値崩れの展開を頭に入れておきたいと考えています。

 次に、もう少し広い視野から先日のドル円の流れを追いかけると、発端は米株の上値が重い展開に嫌気をしたマーケットが、日本株売りに波及した事から円買いモードが始まっています。

 現在、日本株は外国人投資家によるポジションが大きく膨らんでおり、日本株の振れが円相場に与える影響が大きくなっております。

 そのため、日本株の動向が円相場に対して意識材料となっている訳ですが、この日本株に対する海外勢からの利益確定売り入った事を受けて円高方向へと振れ、その後、日本株の買い戻しを受けての円売りの動きとなったと言う事も、先日のドル円相場を語る上では忘れてはいけないポイントだと考えております。

 また、米国債の利回り(10年)についても、3.00%を超える水準まで国債売りが進んでいた事から、米株の元気が無い様子を見て国債買戻しが入り、日米の金利差縮小を意識しての円買いが起こったとも言え、米国債利回りは、アメリカ時間の引けに掛けて再び戻りを見せた事で、再び日米の金利差拡大を意識しての円買い巻き戻しの動きが出たと言う見方もできるかと思います。

 つまりは、全体的に値動きが終わった後で追いかけるならば、「なるべくしてなった」と言うのが先日のドル円の展開で、全てにおいて連動性が高かったと言う意味では、月曜日の値動きに、その連動性が継続されるか注目が集まるところでしょう。

 さて、来週月曜日の動きが余りにも分かりやすいポイントがあるため、逆にそれを利用できるかどうかの判断材料が必要になってくるかと思うのですが、私は、基本的に日本時間の高値(日本時間午後3時まで)の高値は叩きに入ってみたいと考えています。

 今週末の引け方を見ると、基本マーケットは上窓スタートがチャートとしては綺麗な形になるかと考えられますので、その窓埋めの値動きすらおいしいポイントになってくるかな?と考えております。

 ドル円には投機筋の円売りが大量に溜まっている事から、その梯子外しには一波乱も二波乱も考えられる訳ですが、綺麗なセオリーが有る中で、ポジション取りを逃す事は勿体ないので、セオリーからマーケットが外れるまでは、ドル円の高値売りが儲けポイントになると想定しております。