ドル円下落に梯子外し三尊?

 [2014-1-13] 先日から想定しておいたように、日本人が居ない間に“ドスン”と言う、海外勢特有のマーケットになったのが本日のこれまでの相場と言ったところではないでしょうか?

 日本株も下抜けを起してしまい、後は、欧州時間やNYタイムに底固めができるかどうか?と言ったところで、底固めができそうならば、明日の日本勢参入に向けての巻き戻しの動きが主となってくるように考えております。

 こう言った流れになったのは、先週末に発表された米雇用統計が引き金となっている訳ですが、まずは、先日作成していたドル円チャートからご覧ください(先日は、チャート作成時間が夕方には無く、7時頃にチャートだけ更新しておりました)。

2014年1月12日ドル円4時間足チャート

 上のチャートは、先週の米雇用統計での動きで大きく下落したドル円マーケットの様子を物語るものとなっておりますが、私が注目しているポイントが、オレンジ色のラインで引かれている「NECK(ネック)」と言うポイントです。

 実は、このオレンジ色のラインを下抜けてくる場合には、「大きな下落が見られるであろう(チャート上)」箇所で、個人的にかなり注目しておったポイントです。

 このラインの下抜けは、日足レベルで見ても三尊形式(ヘッドアンドショルダー形)になるポイントで、本日はこの後の時間、このラインを巡る攻防が行われる事を想定しています。

 つまりは、このラインを「上抜けするかどうかが焦点」と言う事ですが、上抜けをするならば、三尊失敗、上抜けをしないならば三尊完成となり、下値幅は一気に102円のミドル辺りまで広がる事になります。

 悪魔でチャート上の話となりますが、「それほど米雇用統計の結果が悪かった」と言う見方を先行させるのであれば、「全く102円ミドルラインをカットしたとしても不思議では無い」と個人的には考えております。

 次に、ドル円の2014年本邦輸入系の参入ラインである104.4を、現在大きく下抜ける展開となっておりますが、これは昨年年末から口を酸っぱくしていたように、1月の高い高いドスンの兆候である事が考えられ、本邦からの実需を高値で消化した後に、一気に梯子外しと下値のストップ刈りを狙う形になっているのが現在の形状だと言えます。

 現在のところ、今年の高値からは2円程度の落ち込みとなるため、下値のストップ刈りには全く発展していない状況だと考えられるので、個人的には三尊を完成させての102円ミドルカット辺りまでの動きが理想的だと考えております。

 しかしながら、そこまでの強い落ち込みがあると、今度は新規本邦系の輸入からの買いオーダーを大量に引っかける事になるため、底値での抵抗は激しくなる事を想定しております。

 今後は、FRBメンバーが総入れ替えされた後で、次々と米経済の下支えとなるコメントを入れてくる可能性も否定できないので、その辺りは注意深くマーケットを追いかけてみたいと思います。

 最後に、個人的にバーナンキ総裁が大好きな私は、現在のところ、イエレン総裁では今の米経済の下支えは若干荷が重いのでは?と考えております。

 バーナンキ総裁の圧倒的なカリスマとは反対に、チームメーカーであるイエレン総裁は、チームで一丸となって戦うFRBを作って行く事になると思いますが、一枚岩として立向かっていくには、現在のFRBはバラバラな気がしております。

ドル円4時間足のチャート

 後半は、いつものようにドル円4時間足チャートを紹介させて頂きたいと思います。

2014年1月13日ドル円4時間足チャート

 本日のチャートを上を見て頂けても分かるように、テクニカルポイントとフローポイントが入り混じったものになっております。

 特に私が注目しているのは、先に紹介しているように三尊のネックラインとなるオレンジ色のラインで、今後の展開はこのラインを意識した動きをイメージして売買をしてみたいと考えております。