FOMCを落ち着いて考え

 [2013-12-20] 大変申し訳ありませんが、本日は私の母が体調を崩してしまい、時間が無いため簡単な昨日までの私の考えのみを短く記載しておきたいと思います。

 まず、FOMC発表後に米株式相場が伸びた事に関してですが(まだその話題か!?と言われてしまうかも知れませんが、気になってしまって(汗))、声明文を読んでおりますと、内容自体はかなりハト派的な見解になっているように感じました。

 その中身がハト派であるにも関わらず、行動自体がテーパー(先細り)と言う金融緩和幅が縮小になっていた事で、米国株の下支えに成功したと言ったところだと、言う考えに行きつく事になりました(FOMC内容参照⇒ FOMC声明:ゴゴヴィより)。

 また、以下のようなタカ派な文面もある訳ですが、その内容が景気の先行き不安を取り除くものであった事も大きな要因になったと考えられます。

 2013年失業率見通しを9月の7.1-7.3%から7.0-7.1%に修正した。2014年を6.4-6.8%から6.3-6.6%、2015年を5.9-6.2%から5.8-6.1%に修正した。長期見通しを5.2-5.8%で維持した。

 次にハト派な動きをしやすかったのは、FOMC委員が以下のように行動を取り始めたためも有ったかと思います。

 ・米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日、経済・金利見通しを発表した。2014年のゼロ金利解除予測は2人、15年は12人、16年は3人となった。前回は2014年が3人、15年は12人、16年は2人だった。
 ・米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日、経済・金利見通しを発表した。FOMC当局者による2015年末時点での適切なFF金利水準予想では1%未満が10人、1%以上2%未満が4人、2%以上3%未満が2人、3%以上4%未満が1人、4%以上5%未満が0人となった。

 つまり、「景気の先行きは安定的に推移してくるであろう」とする一方で、2014年の失業率の減少は鈍化する流れになり、それはそのまま「金利引き上げの動きが遅れる」と言う考えにいきつきます。

 その声明通りに、2014年の金利上昇予想をしている委員は前回の3人から2人になり、2014年もゼロ金利継続の見通しが立ち始めている事で、全体的に景気の下支えとなる事が想定されました。

 その流れを受けて、米株は大きく上昇を見せた事が考えられるのですが、やはり注目すべきはバーナンキ総裁の「インフレは多少の懸念といった範囲を超えている」と言う点です。

 伸びてこないインフレ指数へのいら立ちを意識させる一文であったように思います。

 このような全体的なFOMCの声明とバーナンキ氏の発言を見ておりますと、今のマーケットの反応は、やはり「正しかった」と言う見方をせざる得なくなり、「私が間違っていた」と反省をしております。

 しかしながら、年末年始になり米経済の落ち込みは、やはり意識すべきところで、今後、引き締め傾向に向くFRBの動きを考えると、やはり高値こそは叩きどころとばかりに米株は叩かれてくるのかな?と考えています。

 これから年末にかけては、マーケットはかなり薄くなってくるので、私の出る幕は無いのかも知れませんが、本年度最後の取引でポカっている事を考えると、何かの流れを切っ掛けにした動きがあるのであれば、しっかりと計画を立てた上で、その流れに乗ってみたいと考えています。

 それでは、大変申し訳ありませんが、夕飯の買い出し等を行いたいと思いますので、本日はここで終わりにしたいと思います。