12月に入って来週の展望

 [2013-12-1] 本日は、日曜日と言うことで、いつものように来週のマーケットについて考えてみたいと思います。

 いつもは後半で紹介しておりますが、今日は前後半無しで先にチャートを紹介しておきたいと思います。

ドル円2013年12月1日チャート4時間足

 まず、「先週末に高値更新をできなかった」ことで、高値である102.6辺りと言うのはマーケットに意識されるポイントになっており、この高値を抜ける102.7~にはショートストップが集まり始めていると言うデータを入手しております。

 この辺りを難なく抜けていく事は103.5が1つの目標となってくるので、トレードとしては103円手前、103円ストップカットと2段階にて短期売りで利益を上げるポイントが生まれて来る事が想定されるので、12月と言う事で既に証拠金の多くに縛りが加わっておりますが、小額にて入っていきたいと考えています。

 次に、テクニカルラインを引いているのですが、このラインを目途にした「本邦輸入系の買いが入った」事がマーケットの下支え材料となっており、これよりも下水準である101台と言う事になると、日本時間を前にした買い上げ等が見られる事も覚悟要因となってくるかと考えています。

 また、明日12月2日は、11月30日分のスポット日と言う事にもなりますので、日本時間の株式取引にも注意をしながらの取引を組み立てる事がベターだと考えられます。

 続いて、経済指標関連の話になりますが、やはり来週は米雇用統計をターゲットにした流れが想定され、「雇用統計までに1つの流れを形成し」、そして「雇用統計に向けて調整」、「雇用統計発表後に来週の流れの形成」と言う3つのパターンを想像しておきたいところだと考えております。

 つまりは、先週の日本株の利食い売りもそうですが、雇用統計前には一時的にしても海外からの投資マネーが利益確定へと走る可能性を考えると、日本株の下落を要因とした円買いの流れも1つアイデアとなってくる事も想定されます。

 それに、何かしらの不安材料が併発するようなケースとなった場合には、積もったポジションに対する逆行現象でストップ刈りを誘発し、大き目の下落となるケースも想定されるので注意が必要だと考えています。

 その他、海外の要因では、イギリスから金融引き締めの話が出たり入ったりしており、住宅市場に関する強気の流れがインフレ傾向へと舵を切る事に対しての警戒が出ており、私の様にドル円をメイン取引通貨とされている方は、ユーロ円よりも連動しやすいポンド円について見ておくのも良いかと思います。

 一般的に、ドルや円に関した余りに強いマーケット反応で無い限りは、ポンド円の上昇・下落の方が、ドル円相場よりも若干早くなる傾向があります。

 そこで、ポンド円の流れを見ておくと、少し傾向が分かりやすくなってくるかと思います。

 余談になりますが、ドル円が下げたケースの目安としては、ドルスイスを追いかけておくと、最近の傾向では円がスイスフランを無視するかのように弱気の反応を見せておりますが、同時にドル円・ドルスイスフランが上がったり落ちたりするケースでは、日本やスイスを要因とした動きでは無く、他の世界的状況による影響での変動が起こっている事が分かるので、状況把握として便利に使えるかと思います。

 次に、欧州情勢についてですが、「マイナス金利」は難しいと言うのは言うまでも無く、その状況に関しては既にマーケットは織り込んできたところかと考えています。

 ギリシャのネタが出るのが来年1月や3月辺りだと言う事を考えると、比較的12月は穏やかなニュースが出る事を想定されますが、焦点は追加緩和に関する話題で、欧州各国の要人が好き勝手話す中でも、ドイツが緩和を容認するようなハト派的な発言があれば、そのニュースは注目材料としておくべきだと考えています。

 また、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、29日付けでオランダの格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げておりますが、特に目立った反応が無い事も恐怖材料の1つで、裏で上昇するドイツ株等の資産バブルの流れについても頭に入れておきたい流れだと考えています。

 最後に、明日の立ち回りですが、明日もまた高値売りをベースに組み立てていき、抜ければストップを刈り取った事を確認しての売りで、反発確認後にポジション半分利食いのパターンで作っていこうかと考えています。

 このパターンでは、大した利益は上げられませんが、一度マーケットが崩れると、それなりのバックが得られるので、崩れ待ちのトレードとして、年末相場と言う事もありますし気楽にやっていきたいと考えています。

 尚、私の場合、本格トレード開始は1月の10日前後が例年のパターンですが、来年の私の動き方については、まだ考えておりません。

 それでは、トレーダーの皆様、12月に入り世間は休日モード全開になってきておりますが、来週もマーケットとにらめっこしていきましょう!!