再び揺れるECBとドイツ

 [2013-12-16] 本日のブログ更新は異常に遅い時間になってしまったのですが、私どうやら12月のマーケットに突入した事による気の緩みからか、風邪を引いてしまい、さらには軽い偏頭痛まで出ておりました(涙)。

 以下が、私が先日作成していたドル円のチャートですが、比較的的を射たものになっているかと思います。

ドル円2013年12月15日チャート4時間足

 現在レンジレベルと紹介させて頂いているレベル内での推移となっておりますが、上値叩きには、どうやら本邦系輸出企業からの売りが入ったとのニュースが流れており、少しレンジを切り下げて入れてきたようです。

 また、その売りに乗るようにして、マクロ系や短期筋からの売りオーダーも入ったようでして、最近のマクロ売りは参考にならない事から、これまでのように「マクロが入ったから上値が重くなる」と言う展開では無く、本日1日だけ上値が重く意識される程度に考えてみたいと思っています。

 次に、私が“かなり”驚いたニュースとして、ECBの委員であるアスムッセン氏が突然辞任する事を発表した事ですが、ヨルグ・アスムッセン氏と言えばドイツから選出されている委員です。(過去にどのような発言が有ったのかについては「ヨルグ・アスムッセンの発言・ニュース:ゴゴヴィ」)を参考にしてください。

 このニュースを聞いて、「またか・・」と思われた方も多いのではないでしょうか?

 この「またか・・」と言うのには理由が有りまして、彼はドイツ出身のECB専務理事で、同ドイツ出身のユルゲン・シュタルク氏の後任を受け任命されていたのですが、彼もまた任期満了を待たずして辞任してしまっています。

 その際の最大の理由はECBメンバーとの意見の相違で、ECBの決断がドイツに不利になるケースが散見され、フランス・イタリア系の楽観的な政策についていけなくなってしまったからだと言われています。

 そんな中で、またしてもアスムッセン氏が辞任してしまったことで、今後、ドイツから後任のメンバーが補充される事になるとは言え、ECB総裁がドイツから選出される可能性を大きくさげる事に繋がり、ますますドイツがECB内で発言権を失いつつあるように考えれます。

 ドイツと言えば、EU加盟国最大の経済国で、EUにおける役割も最も大きな部分になっているのですが、その一方でECBでは強い発言権を持っていないとなると大問題となってしまいます。

 近年、ユーロが強い売りを持ち込まれる事態を招いた、「ドイツEU脱退の噂」は最近では聞かなくなってきていたのですが、今回のアスムッセン氏の辞任から、「再び噂が飛び交うのでは?」と言った不安も脳裏に過ります。

 年末にかけて、米経済の鈍化が起きやすい時期になっているため、それに欧州からの不安材料が持ち込まれる事になるとするならば、株を筆頭とした大幅な調整が行われる可能性も否定できません。

 今週にはFOMCも予定されているので、12月のマーケットとなりますが、忙しい日々が続く事になってしまう事も考慮しておきたいところだと考えています。

 また、ユーロドルに関して150pips辺りの上下運動と成りやすい時期でもありますので、取引を予定されているトレーダーの皆様はくれぐれも注意をして頂ければと思います。

ドル円4時間足のチャート

 時間的に、後半はチャートだけを掲載させて頂きます。

ドル円2013年12月16日チャート4時間足

 特に、本日はフローラインを意識したレンジレベルを頭の片隅に置いて頂ければと思います。