ドル円買えない催促相場

 [2013-9-30] いよいよ本日で9月も終わりを告げる訳ですが、私が先日想定していたマーケットとは大きくかけ離れたスタートを切る事になりました。

 さて、マーケットについてお話する前にお詫びをさせて頂きたいのですが、先週の土曜日分のブログ(2013年9月28日「取引では何を狙うか明確に」)を紹介する際に、案内を失敗しており「読めねーよ(怒)」と言うメールを友人から頂きました(涙)。

 私のケアレスミスだったのですが、既に修正してあるので興味のある方は読んで文字だけの記事となっていますが、読んで頂ければと思います。

 それにしても、案内が失敗していたのにも関わらず13名の方が読んでくださっていたようで(笑)、逆に嬉しい発見が有ると同時に、再発防止に心掛けたいと反省しております。

 それでは気を取り直しまして、先日私が作成したドル円の4時間足チャートからです。

ドル円2013年9月29日チャート4時間足

 本日のマーケットは、上で想定していた範囲を超えて98円のストップを刈り取り、さらに97.5を伺うような流れになっております。

 そのため、私の想定しているマーケットとはかけ離れた動きを見せている訳ですが、それが切っ掛けとなり、未だ97円台と言うマーケットにも関わらず「買うに買えない」と言うジレッタイ気持ちで相場を眺めています。

 正直な話、窓が開いているので買っても大怪我は無いとは思っているのですが、問題は米債務上限引き上げについてのニュースが悪い形で報じられている事にあります。

 基本的に、ファンダメンタルズ的要素が悪い中で「逆に買っていく」と言うのは私のスタイルではあるのですが、もしかすると今晩、欧州・NYタイムで催促相場が起きるのでは?と言う見方から手が出せないでいる状況です。

 この催促相場と言うものについて知らない方の為に補足しておくと、“モタツイテいる”米政府の決断に対して、マーケットが怒りの反撃をする事にあります。

 もちろん、怒りの矛先は米国政府なのですが、投資家の怒りは「米株売り」と言う形で米政府に対して圧力を掛ける事になります。

 米株売りが加速すると、買われるのは米国債となる訳で、米国債が買われると米国債の利回りが低下し、2.50%割れと言う目先のターゲットを消化してくる事が脳裏に過ります。

 そうなると、日米の金利差縮小を意識しての全体的にはリスク回避の動きになっているにも関わらず、ドル売り円買いが先行し、結果的に全面円買いの展開が想定されます。

 こう言った展開は本邦系の輸入業者にとって嬉しい事この上無いため、日本経済にとって大きなダメージを想定する事はありませんが、本日の下窓について輸入系の動きが活性化していない(月末30日なのに・・)状況下で、少々不気味と言う気分にはなります。

 そこで、私が狙ってみるのは、上手くいくかは神のみぞ知ると言うところですが、NYタイムに株式崩れで押してきたドル円を買い上げる事です。

 もちろん、押してくるかどうかについても、ファンド関連の動きが月曜日と言う事もあり活発になるかどうかも疑問点ではあるのですが、明日からの中国連休を控えたユーロ関連の荒れ相場(ポジション調整)の中で、ポジションの組み立ては比較的難しく、先の展開が読みにくいと言うのも本音です。

 現在98円台アタックを掛け、下値の堅さを確かめる動きとなっている訳ですが、ちょっと本日はマーケットの材料が気持ちが悪いので、「また、手を出さないでおこう」と言う気持ちでおります。

 また、2年前の事を元に考えても、ボディーブローのように米国の債務上限の話はマーケットに影響してきますので、可決の見通しが立たない限りは、やはり催促相場に対する恐怖はマーケット参加者に残ってくるように考えています。

 ただし、結果的には「大した起こらないだろう」と考えていますので、目先に好転材料が出るならば、輸入系からのフローに乗ってやろうとは考えています。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものドル円4時間足チャートについてですが、まだ月曜日と言う事もありマーケット材料はチャート上には出揃っていません。

ドル円2013年9月30日チャート4時間足

 基本的に、やはりチャートを見るとGAP、つまり窓開けをしている部分が気になるポイントとなってくるとは思うのですが、窓をキッチリと埋めてくるのであれば、売り手からの需要が伸びる事が想定され、上値は重くなりやすいチャートに見えます。

 下値はと言うと、97.6辺りで止まっている事になっていますが、この辺りをブレイクしてくるのであれば、93円台が見えるようなチャート形状になってしまう事から、基本的には週末に書いた内容の「だまし」の部分となる事を想定しています。

 つまりは、「下髭で買う」事が目標になってくる訳ですが、それが本日のマーケットになる可能性が有るため、手が出せない状況(もしかすると過度に怯えているだけかも知れませんが・・)事へと繋がっています。

 しかしながら、何かしらの危険材料があると言う中で、買うのは、このまま上昇を見せたとしても、どうしても納得ができないと言う「言い訳の元」、夜を待ちたいと思います。

 また、夜までに売り持ちをするかも知れませんが、催促相場が起こらなければ売りは危険な水準であるため、やはり理想的には催促相場が起こった後、巻き戻しの動きと共に円を売る形を想定しています。

 ただし、材料次第では勢い良く1円ほど落ちる事も容易に想定できる状況にある事は忘れないようにしています。