FOMCにおける相場展開

 [2013-9-18] 昨日も以前紹介したように会社を作るためのマーケットリサーチに出かけていたのですが、まぁ、反応は上々で、来年からの始動に向けてコツコツと準備をしている状況にあります。

 その一方でFXの方は?と言うと、これまた上手い具合に相場がはまり、FOMCを前にしてしっかりとした利益が積み上げられている状況に安堵しているのですが、昨日のブログ「ドル円のチャート分析」で書いた内容通りの展開と言ったところになりました。

 まずは、いつものように昨日作成したチャートからです。

ドル円2013年9月17日チャート4時間足

 やはり、ポイントとなる点としては、99円台でのドル買いオーダーが“本邦輸出系企業”から入ったと言う点になってくるかと思うのですが、それを物語るかのように昨日の安値は99円ちょうど辺りで止まっています。

 こう言った流れについては、明日、明朝に予定されている“FOMCによって全て変わってしまう事”は、もちろん留意しておきたいところではあるのですが、この“FOMC前の流れを捕えた”と言う点については個人的に評価をして良いポイントだと考えています。

 さて、現在のマーケットについてですが、オーダーベースに考えてみると、99円を下抜けた場合には99.5辺りからのドル買いオーダーが断続的に走っている事も有り、どうしても底堅く推移する事が想定できる訳ですが、逆に機関投資家のロングオーダーであるため、“掛かればストップ巻き”での握力検査(ポジションをどれだけホールドできるか)が待っていると考えるのが、基本路線になってくるかと考えています。

 また、FOMCについては「量的緩和縮小100億ドル」と言うのが、マーケットのコンセンサス(マーケットの総意)だと捕えれる動きとなってきていますが、個人的な見方では“かなり”慎重なFRBが100億ドル縮小と言う比較的大規模な縮小幅を持ってくるのか?と言うと、50~60億程度で終わってしまうような気がしています。

 大幅な縮小は、米株売りに波及し、新興諸国からの資金巻き戻しの動きも更に活発になる可能性も高く、米国債については売られる一方で、株下落に対して買いこまれる事になり、大きなパニックとなる可能性も否定できません。

 そう言った意味も込めて、市場予想よりも縮小幅を小さくする事がマーケットの騒乱を予想するFRBが取りやすい行動のように思う訳ですが、仮に50~60億程度の縮小が行われたケースでも、これまで数年に渡り量的緩和を行ってきたFRBが、“ついに縮小路線を歩む”と言う明確なメッセージとなってしまう事も考えられます。

 その場合には、やはりドル買いで推移する事が考えられるのですが、その一方では株が弱気に展開、米国債市場は予想より縮小が小さい事から利回り低下と言うケースからの円買い、つまりは“ドル円に関しては下がる可能性(ドル売り円買い)”と言う事も考えていきたいと思っています。

 また、FOMCを過ぎると、いよいよ米債務上限引き上げについて話題が集中して来る事になるのですが、上限引き上げが速やかに可決されない場合、早ければ“10月頭にもデフォルト”と言う噂も出始めています。

 シリア問題解決に向けて急く一方で、最も大切な国内問題での合意に至らない場合、米国の混乱は避けられないため、この場合においては、急激な円買い要因(デフォルト要因が出ているにも関わらず米国債は安全資産と考えられ買い)、となる可能性は頭に入れておきたいところだと個人的には考えています。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半戦はいつものドル円チャートですが、案の定レンジ相場となったため、それほど面白味の無い?チャートとなっていますが、ご覧ください。

ドル円2013年9月18日チャート4時間足

 本日は、FOMC重視のトレードとなるため、チャートは「その後の動きを見た上で作り上げられて行く物」と言う考えで、私はマーケットに挑む事になるのですが、例えば上のチャートを見て頂けると、ネックラインが走っていますがこれを下抜けする事で、三尊完成となりターゲットは下向きに大きく広がる事が想定される可能性があります。

 その一方で上っ跳びをするのであれば、“ここぞ”とばかりに、輸出系の売りが入ってくる事も考えられるので、100.5円までの売り需要に耐えられるか?を基本とした逆張りを想定しています。

 専業トレーダーとしては残り3ヵ月を切ってしまっていますが、寝る間を削り準備に励んでみたいと思います。