オリンピックご祝儀相場

 [2013-9-9] ご祝儀相場とも言える、東京オリンピック開催における日本株の上昇とドル円の上昇相場ですが、私は、「100円突破を受けて無謀にも売りで入る(笑)」と言う怯えながらのトレードでしたが、20pips最初のトレードで利益を上げる事ができました。

 今朝方(3時頃)、トレードをしない友人から「お前、オリンピック決まって儲かっただろ!」と言うメールが届いてきたのですが、決して非国民では無いのですが「正直、スペインだと思っていた・・」私が“ロング”を仕込んでいる訳も無く、逆張りトレーダーですので入るチャンスが一切無かったのが本音なところでした(笑)。

 さて、とりあえず先日作ったドル円4時間足チャートを見ながら、知人から入っているフロー情報を含めてマーケットを見ていきたいと思います。

ドル円2013年9月8日チャート4時間足

 再度言うまでも無く、先日はドル円の上げ相場(上窓)を想定していたのですが、このフローについて海外の知人から「先週末に売り込んでいたポジションを回収したファンドがチラホラ有るようだ」との話が入っています。

 「そりゃ、一時的だとしても回収するわな」と、返信しておいたのですが、一般トレーダーのフローを含め、結構な数のファンド関連のフローが有ったと考えるのが通常の考えとなるでしょう。

 また、ニュースのフロー情報によると、「底値の堅さを嫌気した」と言う見方も出ていましたが、上のチャートを見て頂くと分かるように日足トレンドライン(オレンジのライン)に反発し、さらに「陰線下髭+陽線」と言う、反転パターンの典型的なチャート形状が出来上がっている点と、ファンダメンタルズ的な要因(東京オリンピック開催)も重なった事が大きいと言えます。

 しかしながら、現在100.10をベースとして売りが入ったのですが、これが「日本の輸出系からの売りフローが大量に持ち込まれた」とのニュースが流れており、少し驚いたのですが、輸出系は99.3辺りでも売りを入れてきていたのですが、基本参入ラインとしては、これまで100.3をベースにした売りを行ってきていました。

 そのラインを20銭下げての100.10で入ったと言う事は、「もしかすると本邦輸出系から、少し円需要が高まってきているのかも知れない?」と言う意識を持ちました。

 そうすると、またしても100円辺りを基準とした攻防戦が再び起こってくる事が想定されるのですが、「まぁ、今日くらいは新材料が出るまでは強気のドル円相場で良いのでは?」と言った楽観的な気分にてマーケットを見ています。

 さて、チャート紹介に入る前に、少しだけシリア情勢の話をしておきたいと思いますが、「シリア沖でのロシア艦隊が増加している」とのニュースが流れており、現在のところシリア問題で注目するポイントとしては「10日のオバマ大統領における国民に対しての演説」、さらに、「攻撃に対する米下院での採決」、加えて、「20日以降から今月末にかけてシリア攻撃を始めるのでは?」と言うアナリストの見方。

 「細菌兵器を使った証拠は無い」とするロシアとシリア大統領側からの見解。

 この辺りには特に注目を注いでおく必要があるのが今週のマーケットですが、オリンピック開催決定における楽観ムードが漂っている事も有り、「ドル円に対しては底値が硬いであろう」と言うのが今の見方では有りますが、明日、「マーケットが急変する」と言うやり口はモデル系ファンド得意の策略となります。

 その辺り、明日の日本時間も「ご祝儀相場だ!」と浮かれていると、痛い目を見るかも知れないので、注意が必要になってくると考えています。

ドル円4時間足のチャート

 それでは、いつものように後半戦はドル円チャートを紹介しておきます。

ドル円2013年9月9日チャート4時間足

 上はチャート形状に拘ったものと言うよりは、目ぼしい情報を書き込んだチャートとなっていますが、やはり目先のポイントとしてはショーターにとっては98円と言う事になってくるでしょう。

 ただし、100.1より上に行きたい勢力も多く、輸出関連との折り合い次第と言う形ですが、現状では、上値は強い陰線で抑えられてしまったため、小さなレンジ形状で動きやすい展開状況だと想定しています。