狙いは引けに向けての戻り
ドル円4時間足のチャート
さて、後半はいつものようにドル円4時間足チャートです。
特に先日から比べて変わった点は無いのですが、頭に入れるところは99円では本邦輸出系の売り99.20~99.50をバックにしてのファンドの動き、98.40からは輸入系の厚めのフローを見越しての98.50からのファンド系の買い上げがメインシナリオとなりそうです。
本日は特に金曜日と言う事もあり、月曜日の朝にぶっ飛び窓開けが起こる事も考えられるので、もちろん私は手仕舞いして終わりますが、全体的には、月曜日が30日と言う事もあり、下押しがNYタイム前半と言う事であれば買い上げ反転を狙う予定では有ります。
特にロンドンフィックスのフローの反転パターンを想定しての入りが理想となるのですが、どちらに触れるにせよ、マーケットクローズにかけては戻りが入りやすいところでもあるので、それを狙ってみたいと考えています(米国からの不穏なニュースが無ければ)。
[2013-9-27] やはり、結果的にレンジ相場は抜けられず、“負け無し(笑)”のトレードをする事ができている、今週は旨さを味わっているのですが、恐らくこう言った相場展開を見ていると他のトレーダーの方々も「沢山稼いでいるんだろうな?」と思う今日この頃です。
さて、マーケット展開の話をする前に、まずは以下の先日私が作ったチャートを紹介させて頂きたいと思います。
先日のブログ内(ドル円のレンジ抜けは重い)でも紹介しておりましたが、やはり結果的に本邦の輸出・輸入系のフローをベースにした形で、ファンド勢が入っているような動きになりました(緑のライン)。
こう言った動きになった中身については、様々なファンダメンタルズ要因が飛び出しているのですが、今、あきらかに騒がしくなり始めているのは、米QE削減についてと、米債務上限引き上げについてでしょう。
米債務上限引き上げのポイントとしては、「アメリカがデフォルト(債務不履行)に陥るのか?」が焦点となりますが、基本的にマーケットは、債務不履行については全く織り込んでおらず、どちらかと言うと「債務不履行になるのでは?」と言う噂や可能性を元にフローする可能性が高いと考えています。
これにより、ポイントとしてはベイナー下院議長の話や、ジェイコブ・ルー財務長官の話についてはマーケットの関心どころとなっており、発言の内容によっては上下に振ってくる事もあるので注意が必要です。
また、少し昨日までに表に出ている内容としては、どうやら債務上限の審議に関して(意見が割れているので)、暫定予算採決を先にし(本日)、米下院では29日に審議されるとの事です。
29日に上手く審議を通過するならば、マーケットとしてはプラス方向の動きとなるため、円売りドル買いが期待できるところですが、まぁ、今のアメリカは揉める国なので、そう簡単に審議が通ると考えるは難しいところかと想定しています。
そして、10月1日までに債務上限案が上下両院通過しない事には、アメリカの何らかの機関の運営に不具合が発生してくる事になるわけですが、こう言った事を考えると10月1日か2日に法案が通ると考えておく必要がありそうです。
最終的に、「事務処理の準備ができていたため、債務不履行にはならなくて済む(審議通過は遅れたが)」と言う事で丸く収まるのではないでしょうか?
次に、QE削減についてですが、かなり難しい展開になる事が想定され始めており、10月の100~150億ドルの削減を口にするFRBメンバー(ジョージカンザスシティ地区連銀総裁)も居ますが、どうやら12月がメインシナリオとなってきそうな話になっています。
それは、ここにきて各連銀総裁の発言が、ハト派に傾いている状況で、比較的タカ派なメンバーであるラッカーリッチモンド連銀総裁からも弱気の発言が出ているためです(要人発言ニュースのゴゴヴィ参照:ジェフリー・ラッカーの発言・ニュース)。
同メンバーは今年のFOMCでの発言権は持っていないものの、これまでインフレ不安やQEについて反対の立場を示し続けている人物なだけに、正直、驚きを持ちました。
この事により、マーケットは米国債を筆頭にした買い需要が持たれるため、ドル円の下押し材料となりますが、現在のレンジ相場は、どちらに離れてもネタには困らない状況にあります。
しかしながら、上下どちらでも良いのですが明確に離れた場合、それは、少し大き目の動きを想定したポジション建てを行う事になりそうだと、個人的に考えています。