取引では何を狙うか明確に

 [2013-9-28] 今週のトレードもお疲れ様でした。今週は終始マーケットにおける相場観がピッタリと一致した1週間で有ったため、ここ2ヵ月半ほどの利益を上回るような益を1週間で叩き出す事ができました。

 恐らくは、ここを毎日訪れてくださっている50名ほどの皆様も、何かしらの参考にして頂き、益を伸ばされたと言う事になっているとするならば、私も同じように嬉しい限りです。

 さて、本日は土曜日と言う事も有りまして、特に現在のマーケットについて書く事が無いため、「相場に向かうに当たっての考え方」について少し書いてみたいと考えています。

 しかしながら、もしかすると、私の相場観が皆様のトレードにとっては「ノイズ」となってしまう事もあるかと思いますので、自分のトレードで常勝を続けておられる方は、どうぞ本日は読み飛ばして頂ければと思います。

マーケットで何を狙っているのか?

 では、いきなり本題へと入っていきたいと思うのですが、「取引は常にフラットに考える事」を私は常に自分自身に言い聞かせている訳ですが、例えば「買い」相場で有っても「売り手の気持ち」を考え短期利益確定ポイントを模索したり、「売り」相場で有ったとしても「買い手」の立場となって、「どこで一気に買いを入れたいのか?」を考えるようにしています。

 マーケットに「“もう”は“まだ”なり、“まだ”は“もう”なり」と言う格言も有りますが、自分が売り手側の立場であった時に、自分が「買い手」でポジションをホールドしている際、「もう、ここを割ってしまってはダメだ!」と考えるポイントについても、常に模索するようにしています。

 さて、そこでもう少し取引の話に突っ込んで考えてみると、先週のマーケット展開を例にとってみるとするならば、先週のマーケットは「完全なレンジ相場」となりましたが、ここでは何度も紹介していきましたが、99円以上では本邦輸出系からの売り、98.50円以下では輸入系からの買い上げ(一時99円でもフローが見られた)と言う上下にある厚い実需のフローが意識されていました。

 これに、輪を掛けて月末相場と言う事も有り、企業によってはポジションを清算したり、新規で来月必要分を獲得したりと言う動きになってくる事が想定されるため、マーケットはそれらの動きを妨害するように動きやすくなるわけです。

 今週のマーケットで得に私が狙っていたのは(意識していたのは)、そう言った妨害者(ファンド関連)のフローに乗る事でした。

 ファンド関連のフローが入っている時の特徴として、今朝方のマーケット引け間際の下値更新のように「ジワジワとした下値更新からの一気に売り持ちを利益確定させるパターン(ジワジワ動き、一気に反転(利益確定)させる)」と、反対方向へと動く傾向が出た時にテクニカルポイントで徹底的に叩き込む「出る杭は打ちこむパターン」があります。

 こう言った動きのパターンをある程度認識した上で、後は、月末と言う事もあり、最もマーケットが意識している本邦系からのフローに対して、意識し始めるであろうポイントで取引をしていた訳です。

 そのポイントの多くは、企業からのフローが基本的に日本時間に集中する事から、日本時間に入るまでに起こる事が多く、例えばNYタイムに反転を想定して入った場合には、NYタイム終了後からオセアニアタイム辺りでの利益確定が狙えるケースが多くあります。

 こう言ったものを狙う事が、「比較的堅いトレード」と言う事になるのでは?と考え、日々戦っている訳です。

 今回のネタは「上下に厚い企業からフロー」がメインとして考えられましたが、来週は打って変わって、発言やニュースで動き出す、非常に危ない相場になります。

 つまり、自分の考えを「フラット」にしておき、相手の動きを考えた上で、常にマーケットの流れに自分をさらしておくことで、“今”のマーケットについていこうとしています。

 これは、「マーケットで自分はどう言ったポイントを狙っているのか?」と言う事を探り続けている事を意味し、そのポイントが見つからないようならば、私は引退になるであろうと考えています。

 取引は誰でもボタン1つでできる(我が家の犬に勝手に取引された経験も(涙))ので、他の人ができない取引に理由を持たせる事で、一線を置いたトレードができるのでは?と思う今日この頃です。