ドル円のチャート分析

 [2013-9-17] 昨日のブログで紹介させて頂いたように、“やはり”サマーズ氏の辞任についてはドル円の打ち込み材料とはならず、米株がぶっ飛びスタートと言う結果も有り、結果的にドル円を押し上げる事になり、私は小銭を手にする事になりました(笑)。

 50ポイント程度の利食いとなった訳ですが、以下が先日私が作成していたドル円の4時間足チャートです。

ドル円2013年9月16日チャート4時間足

 しかしながら、現在、99.35まで上げてきたドル円なのですが、これは4時間レベルでの三尊否定による短期チャートでのダブルボトムをキーにしたエントリーで有ったため、その到達目標が99.30辺りと言う最低目標到達をした事を意味するもので、これより先上げてくる可能性と言うのは否めないところにあります。

 そう考えられる要因の1つとして、本日、日本時間強気に推移をしたドル円のフローが大切になってくるのですが、日本が休み明けと言う事になり、本日が五十日のスポット日であったと言う事が挙げられます。

 そのフローで何が出てくるかな?と見ていると、どうやら本日のフローでは99円台であるにも関わらず本邦輸入系からのドル買いが散見されていました。

 これがどういう事なのか?と言う事を知りたい方もいらっしゃると思うので端的に解説を挟んでおくと、今年になり強気で推移してきたドル円に対して輸入系から90円台割れに厚めのドル買いオーダーを構える動きを見せていましたが、その後、黒田総裁率いる日銀による量的緩和を受け、93円台へとラインを引き上げ、その後、96円、現在では97.8辺りにまで切り上がりを見せていました。

 この参入ラインと言うのが、いわゆる、レンジ下限としての機能を見せてきていた訳ですが、それがついに99円で大口を入れてきたとなると、これは、輸入系のドル需要は異常に拡大していきている可能性を意味しています。

 完全に輸入系からのフローが止まるほど、ドルを買い集められていればドル円も下落基調になってきてくる事が考えられるのですが、現在の状況を見る限りでは、手に入れたドルは明らかに“少ない”と見ておく必要がありそうです。

 ファンドなどの機関投資家からしても、99円で実需オーダーが揃うようになってくると、売り込みも難しくなり、特に値動きを起す事により利を得る事を考える、“仕掛け”と言われる動きがやりにくくなってしまった事を意味します。

 もちろん、こう言った流れはFOMCによって大きく様変わりしていく事になりますが、やはり、それまでの時間と言うのはそう簡単に打ち込む事は難しいと考えるの主となってくるように想定しています。

 そこで、買いが主軸となる取引を想定していく必要があるのですが、恐らくは、この後、FOMCに向けたポジション調整がマーケットの軸となってくるため、行き過ぎは打たれると言う流れが起きる可能性があります。

 つまり、行き過ぎたかな?と思う事があれば、そこは利食いポイントや途転ポイントとなってくる事を考えたトレード作りをしていく必要があるように私は考えています。※ 回転数を上げた取引

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半戦ではドル円の4時間チャートを使って、いつものようにマーケットを追いかけてみたいと思います。

ドル円2013年9月17日チャート4時間足

 上は現在のドル円について私が作画したものですが、今の動きを少し長めの4時間足で見るならば、ショルダーつまりは、三尊の右肩を作っている動きが示唆されます。

 そこで、100円辺りまでが、やはり売り手市場になってくる事が想定されるため、上げてくれば再度売りで入ってみて、FOMC前の調整に乗せるのが理想的なトレードのように考えています。

 若干、現在は頭打ちとなっているため、「利食いは成功した」と言える状況にありますが、今後の流れは米国債の利回りに注意をしながら、高値や行き過ぎ感を狙って逆張りが旨いような流れとなる事を想定したトレード構築となりそうです。