大幅な軌道修正と乖離

 [2013-9-3] どんなに避けようとしてもトレードしているとやってきてしまうのが、「マーケット展望と実際のマーケットとの乖離」です。

 要するに昨日のトレードは“負けた”と言う事を偉そうに書いている訳ですが(ショート3連敗で撃沈)、こう言った場合に、「どれだけ取り戻せるか?」を追いかけるよりも、「どれだけ自分が間違っていたか?」を修正する事が大切だと私は考えています。

 まずは、昨日私が作成したドル円の4時間足チャートを紹介させて頂きます。

ドル円2013年9月2日チャート4時間足

 私がブログを書いている頃に、ちょうど日足レベルのトレンドラインに突っかけていたマーケットでしたが、その下支えとなった材料と言うのが以下の内容です。

  • 中国の製造業PMIの数値が良かった(参照:中国製造業PMIの推移へ)
  • 米シリア攻撃が議会承認を得る事から、今月9日以降での攻撃の公算となった
  • 日本株が強かった(オリンピック関連株の上昇等)

 振り返ってみても、結局は上値付近では週末に予想される米国によるシリア攻撃に対する不安感から、「さほどの伸びは無いであろう」との判断が間違っているのか?と言われると、正直今でも理解しがたいところではあります。

 さらに、本日もドル円相場は強気で推移しているのですが、著名マーケット関連の分析で「日本株が旨いポイントである」との内容が報じられた点についても株の押し上げになっていますが、ドル円市場において、輸出系のフローを巻き込む水準まで上げてきた点についても、まだ迷いが有ります。

 本日の強気をテクニカル面から追うならば、先に紹介しているチャートの“トレンドブレイク”が多いな要因と考えられますが、そのブレイクにCTA系やモデル系のフローが重なった可能性も考えているのですが、事実、レイバーデイ(勤労感謝の日)から戻ってきた米系ファンドの買いフローも観測されています。

 さらに、現在の動きを見ると、恐らくは、本日の下値付近(99.30)ではモデル系が買っている可能性を感じています。

 モデル系までドル買いフローを持ってきているとするならば、これは100円を再び目指す展開と考えて、買い持ちへと変更する必要があるのはあるのですが、正直なところ“気が進まない”と言うのが率直なところです。

 今週の私の相場観を考えると、ほとんど役に立つような内容を紹介する事はできないのですが、この予定されている今週のフローの大きさに対して、先にここまで攻勢をかけているドル円に違和感が強く、もしかすると週末に、今回の上げが何も無かったかのように巻き戻しが入るのでは?と言う事も頭に浮かんできます。

 それは、やはり米雇用統計が予定されているからなのですが、今現在のドル円市場におけるQE削減観測は本物となるのか?個人的には9月では無く12月になる気がしているのですが、FRBはどのような判断をしてくるのか?

 もしも、9月に行ってくるのであれば、米債務問題と重なって、10月のアメリカ失速感は否めないのでは?と考え、マーケットを追いかけております。

ドル円4時間足のチャート

 後半はいつものドル円4時間足チャートですが、私の今の相場観ですと、役に立つものでは無い可能性が大です。

ドル円2013年9月3日チャート4時間足

 チャートは上のようになっていますが、ブレイクした足が確定を出しており、更にはダブルボトム形状も示唆するものとなっており、テクニカル面から考えるとかなり買いを入れやすい状況にあります。

 しかしながら、個人的な見立てで申し訳ないのですが、高値圏で上髭陰線が出ており、現在作成中のローソク形状が陰線となるようならば、緑色のテクニカルポイントまで下降、つまりは99円辺りまでを狙える形でもあるようになっています。

 そこまでの落とし込みがあるのならば、やはりマーケットが作っている窓、つまりGAPが意識される事になるとは思うのですが、さて、今後4時までの動きには注目です。