ドル円のレンジ抜けは重い
ドル円4時間足のチャート
さて、後半戦ではいつものドル円4時間足を使ったチャートです。
上のチャートには先ほど紹介した本邦系の企業からの最新のフローを入れてみましたが、輸入系からのドル需要としては99.1辺りでも入ってきているので注意が必要です。
上値を99.5円のストップカット辺りまで想定しておくと、比較的短期相場でのショートは打ち込みやすい状況にありますが、引き続き米国債の利回りについては注意が必要だと思っています。
加えて、本日は米GDP関連の指標発表が予定されていますが、GDP指標と言うのは他の指標と比べてボディーブローのようにジワジワ効果を発揮する指標となります。
雇用統計のように瞬間的な動きでは無く、比較的、後々から来るマーケットの将来像こそが動きのポイントとなるため、良い数値や悪い数値が発表された場合には、少し遅めで手を出す事がポイントとなる事が多いので、マーケットに入る手掛かりに困った場合には頭の片隅において頂けると幸いです。
[2013-9-26] 先日の利益がここ数ヵ月の1日の利益としては最も大きかった事もあり、先日はマーケット動向を追いながら少し左団扇となってしまっていたのですが(笑)、昨日は、玉は小さかったものの、板が薄い中で98.409ロングの指標発表前利食いで98.64辺りまでの20ポイントほどの益をさらに積み増しました。
その後、垂れてきたドル円に対して再度98.40にてポジションを建てていたのですが、結果的に日本時間にストップ刈りに遭い3pipsの負け、その後、眠りに落ちて急激な変動を知らせるアラームが部屋中に鳴り響き、叩き起こされましたが、時すでに遅しと言った状況です。
マーケットについての話に入る前に先日のドル円チャートをご覧ください。
98.50のストップを刈り取る事は、チャートから見ても比較的意識しやすいポイントであったと思うのですが、米10年国債利回りの低下速度には正直、「やり過ぎでは無いのか?」と言う気持ちでおりました。
本日の日本時間におけるマーケットは、御存じの通りかなり忙しい展開となっておりますが、98円の下値98.3~98.4ではしっかりとした本邦系の輸入企業からの買いオーダーが誘発し、さらにその後、国内投信や銀行関連からの強い買い上げが、「年金砲が来るのでは?」と言う見通しもありマーケットを牽引し一気に99円まで持ち上げたところで、本邦系の比較的大型な売りオーダーに遭い上値を抑えられている状況です。
後でチャート上に記載するので、この流れは軽く知っておいて頂けるだけで十分なのですが、やはり月末と言う事もあり本邦系企業からのオーダーによって狭くなっているレンジ展開と言う先日のブログ内での内容は、再びここでも的中していると言って良いと思っています。
次に、マーケットから少し離れて、「米債務上限引き上げ」の話についてですが、米債務上限引き上げは与野党で未だに攻防が行われており、「難航している」と言うのが本音です。
しかしながら、「最終的には決定されるだろう」と言う思惑の元で、私はマーケットを追いかけているため、ニュースによりマーケットが荒れる事は有っても、一方的な危機的相場になる事は想定していません。
現在のアメリカ債務上限引き上げについての話によると、米財務長官であるジェイコブ・ルー氏によると、「10月17日」を目途に債務は上限に達して、これ以上の借り入れができなくなり、その時の国庫にある資金は300億ドル程度との事です。
そして、最新の話ではその300億ドルの資金も、米議会予算局(CBO)によると10月22日、つまり5日後には尽きてしまうだろうとの見通しが出ています。
今回の債務上限引き上げのキーマンは、議論からオバマ大統領が外れているため、先に紹介しているジェイコブ・ルー氏と、下院のベイナー議長となってきます。
特にこの二人の発言等については、10月にマーケットが突入すると大きな注目を集める可能性が高いため、注意をしておきたいと考えています(両者のこれまでの発言について以下のFX要人発言のゴゴヴィを参照してください)。
・ジェイコブ・ルーの発言・ニュース
・ジョン・ベイナーの発言・ニュース
さて、日本時間にマーケットが荒れると、普通はやりづらくなるものなのですが、基本的には9月はレンジ離れはしないであろうと言う見解を持っているので、行き過ぎ感を売るのが今日の戦略としています。