11月が終わり手仕舞い

 [2013-11-29] 11月の取引も終わり、私のメイン口座での取引は終了し、長期建て口座も終了しました。

 後は、サブ口座にて自分のトレーディング技術を伸ばす事のみに集中した取引と、現在のマーケットから置いて行かれないように取引を行うのが、12月のメインシナリオとなります。

 まず、今年1年間を振り返ってみて、最も印象強く残っているのはアベノミクスによる日本株・円相場の急上昇でしょう 。

 あの急上昇していくマーケットの中で、短期売りを何発を行い、その中でも損失を出す事無く逆張りのスタイルを貫き通した5月頃が今年の私自身が考える自分の転換点だったように考えます。

 私は非常にシツコイ性格なので、「マーケットが何処までも上昇しよう」と言った局面においても、臆することなく逆張りショートを打ち込む事ができ、その後の激しい上昇でストップを巻かれてしまっても再度エントリーし戦いに臨むところが長所だと考えています。

 しかしながら、この行動と長所にするためには、「諦めてはいけない」と言う考えがベースとなります。

 例えば、自分のポジションが不利な方向へとマーケットが動き始めると、「もう限界だ」と言ってポジションを叩き切る方も多くいらっしゃると思います。

 私のケースでは取引は「もう限界だ」と言うところまで我慢しておりません。

 先に述べた「諦めてはいけない」と矛盾するように聞こえるかも知れませんが、「もう限界だ」と言うところまでポジションを引っ張ってしまうと、どうしてもマーケットに対する反応が遅れてしまったり、自分の限界ポイントが高値になってしまったりするからです。

 自分が苦しい時には、マーケット全体の同じポジションを保有している人達も苦しんでおり、そのストップもまた似通った箇所になるからです。

 そのため、ストップは必ず5~30pipsの間(今年のドル円では2~15pipsの範囲にしていました)で取り、刈られる度に再度考え、考えが変わらなければ「もう一度エントリー」と言う形を取ります。

 こうする事で、何度も何度も自分の意思とは反対に向かうマーケットに対して変な先入観無く望む事ができるかと思います。

 良くFXを始められたばかりの方から聞くのが、「100円で売ったもの(ショートポジション)が102円でロスカットされ、その後マーケットが落ち101円まで落ちたら、102円より上でなければ売り辛い」と言うものです。

 私のようなトレードをしている方の場合、頻繁にストップに掛かるトレードをしているので、「こう言った先入観も無く、現在のマーケットに対して自分が感じた(考えた)トレードが出来る」と言うことも強みとなっていると分析しています。

 次に、印象に残っているマーケットとしてもう1つあり、イタリアショックと呼ばれる日本株下落に伴いドル円が急降下したマーケットがそれに当たるのですが、私の知人はあのマーケットで3時間で1500万円を溶かしてしまいました。

 知人は、日本のファンドから直接売買システムを100万円で買い取り、1000万円で運用し1500万円まで到達していたのですが、あのイタリアショックに巻き込まれ、全てのポジションが消し飛んでいたとの事でした。

 運が悪い事に、そのシステムが、現在の証拠金に合わせて自動で取引量を決める事になっていたため、通常であれば、最初のストップ巻き込みを受けた時点でトレード終了となるところが、1500万円から激減した300万辺りの証拠金でもポジション建てをしていたとのことです。

 つまりは、本当にポジションが持てなくなるくらいまで、ポジション建てを続けたと言う恐ろしいシステムだったようですが、その知人には「あの程度の値動きで、そこまでなってしまったならば、遅かれ早かれ、そうなってしまったのかも知れませんよね」と伝えておきました。

 ちなみに、現在その知人は、FXの負けを期に軍資金捻出のために副業を始め(笑)、ここ数ヵ月その副業が思いの他に儲かったらしく「FXをしている暇は無い」とのことです(笑)。

 既に、マンションも3つ抱えているので、十分かと思うのですが(笑)。

 さて、本日は今年のマーケットを振り返りながら、2つの事柄に触れてみましたが、今年が終わると、私の大好きなバーナンキ総裁からイエレン総裁へとFRB総裁が変わってしまいます。

 あの天才を失って、FRBがどのような舵取りを行えるかは、全てイエレン新総裁の手腕に掛かってくる事になるのですが、私はバーナンキ総裁大好き人間なので、今後のマーケットに関しては寂しい思いが一杯です。

 また、明日は、直近のマーケットに関して展望等を書いてみたいと思うので、もし宜しければ、遊びに来て頂ければと思います。