来週ドル円の相場観

 [2013-11-24] 本日は日曜日と言う事で来週のマーケットについて、「あーだ、こーだ」と能書きを垂れてみたいと思います(笑)。

 まず始めに、日々、忙しい毎日を送りすぎていたのか?それともサボり過ぎていたのか?(笑)、追いかけられる日々に疲れ、只今、偏頭痛と戦いながらの更新となっておりますので、変な解釈が有った場合にはお許し頂ければと思います。

 特に、最近では地域復興のための事で頭が一杯になっておりまして(汗)、「マーケットのニュースが頭から抜け落ちてしまう」と言う年齢との戦いに明け暮れておりますゆえ、どうぞ寛大な目で見守ってやって頂ければと思います(笑)。

来週のマーケットの注目点

 さて、本題へと入っていきたいと思いますが、来週のマーケットの注目点は『月末』です。

 特に、12月を前にして手仕舞いに入るトレーダーの方々も多いと思うのですが(私も既に手仕舞いモード全開で、両建てと長期方向性のポジションの準備に明け暮れております(笑))、12月に入る前の最後の月末として、今週は巻き戻しの動きも視野に入れております。

 と言うのも、この時期、ファンド関連の方々は板の薄い時間帯に12月の休みに向けてラストスパートをかけてこられるケースが散見され、その取引を行ったポジションの回収が必要になるため、短期的な反発ポイントとしてのチャートを作りやすいからです(上髭・下髭を明確に作りやすい)。

 そこで、短期巻き戻しポイントを食う事こそが、今週の目標、注目材料となってきます。

 また、月末ドル需要が本格化しやすい時期でもあり、特に先週末のオーストラリアドル米ドルの様子を見ておりましても雰囲気が出ていたように、ドル買いのフローを見ておく必要があると考えています。

ドル円に関して追い込みが出る可能性

 ドル円に関しては、1週間を通して正直ドル買い・円買い共に動きにくい場面となってきているのですが、101.5のストップを巻いて上げ続ける事を想定するならば、日本株の上昇、もしくは米国債の利回り上昇が必要となり、それは全てアメリカ株上昇を足掛かりにする必要があります。

 そこで、最も注目すべきは米株(ダウ)の動きになってくるわけですが、米株は既に、何時打ち込まれてもおかしく無いような危険水域にまで上昇をしています。

 思わず、「資産バブルを起こしたいのか?」と言いたくなるような動きになってきている訳ですが、ドル円上昇には日本株上昇、それには米株の上昇が不可欠と言う事で、今週は米株を見守る事でドル円を追いかける事が基本となってくる事が考えられます。

 さらに言うと、日本円の投機筋からの売りは既に莫大な金額にまで膨れ上がっており、このストップと言うが誘発すれば恐ろしい大相場も想定されます。

 その切っ掛けが米ドルと言うのであれば、あれよあれよと言う間にマーケットはリスクオフへと推移するので、米国債の利回り低下を筆頭とした動きも重なる事を意識しておく必要を心掛けておきたいと考えています。

経済指標について

 来週は米国の経済指標発表がチラホラと出て参りますが、この動き方については少し頭を悩ませる必要がありそうです。

 米国では現在バブルにも似た住宅需要が散見されており、その数値がCPIとして大きく反映されていない事に対して疑問を抱くほどです。

 あるニュースメディアの報道によると、現在、米国では気に入った物件が見つかったならば、即購入もしくは手付金を支払わなければ、その住宅は他の購入者へと流れてしまうか、もしくは1週間後には値上がりをしているほどだと言う事です。

 こう言った中で、住宅ローン金利の上昇が起こる事は今後間違いないことなので、米国債利回りが3%を切っている今は、まだチャンス期間として多くの投資家も動いている状況となっています。

 そんな中で、好調な住宅指標を見ると、マーケットは米経済の景気回復を意識するでしょうが、同時に量的緩和の縮小を意識する事になります。

 このケースで考えられる動きは、「FRBが米国債の購入を止める」と言う考えから「米国債の利回り上昇」が起こり、その後、「日米の金利差を意識しての円売りドル買い」が起こる。

 もしくは、「FRBが経済の下支えを止める」と言う考えから、「米国経済の先行き不安からの米株売り」へと繋がり、「米株の下落から日本への影響を考えた日本株売り」へと波及し、それは「ドル円の上昇の支えで有った日本株を失う事」を意味し、リスクオフの展開として「円買いドル売り」へと推移する可能性もあります。

 つまり、米国債か米株か?と言う戦いが行われるため、指標発表後のマーケットの葛藤に注目してみる必要があると考えています。

 これが意味する事は、引き続き今週のマーケットも「難しい」と言う事でしょう。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものようにドル円の4時間足チャートを紹介してみたいと思います。

ドル円2013年11月24日チャート4時間足

 正直、このチャートを見て頂けると、多くのトレーダーの方々は私と同じ感覚になるのではないでしょうか?

 動きが強すぎます。

 正直、オレンジ色のトレンドに従っているのはあるのですが、それでも動きが明らかに強く、教科書通りの動きをし過ぎているため、恐怖を感じてしまう状況です。

 今週も、転換には十二分に警戒しておく必要がありそうです。