ドル円の流れとレンジ相場

 [2013-11-7] 2日間もブログの更新を休んでしまい大変申し訳ありませんでした。私の記憶によりますと、ここ2年間で2日連続でブログの更新をお休みすると言う事は今まで無かったと思うのですが、余りの多忙に体が悲鳴を上げてしまっておりました。

 熱と偏頭痛に加えて、病院と友人との約束に、さらには来年から始動するビジネスも加わった事で、いつもブログの更新を行っている12時~4時の間は家に居ることさえできず、外では喉の痛みと熱に悩まされながらも、色々と作業をこなしておりました。

 もう顔は凄い事になっているのですが、またブログを休んでいる間に、熱にうなされながらも地元企業の社長さんを紹介して頂く事になりまして、近い内にその社長さんとも食事に出かける事になりました。

 来週も水曜日に別の社長さんとの会食があるので、ブログ更新に影響が出てしまうかも知れないのですが、本当にFXファイブを読んでくださっている方には迷惑をかけてばかりで大変申し訳ありません。

 マーケットについては、家の外にいる時にもニュースサイトの閲覧等は行っているのですが、海外の友人との連絡まで細かく取り合う事ができておらず、さらに夜には薬で爆睡となってしまっていたので、自分の中で「マーケットに関するアップデートは完全ではない」と自覚しております。

 さて、そんな完全では無い私のブログになってしまいますが、現在のマーケットは上下狭いレンジで動きにくい状況が形成されているかと思います。

 これは、ドル円が本日もドル売りを行っていた事でも再確認できたように、既に本邦輸出系からの売りオーダーラインに突入している事が挙げられます。

 これが99円台へと突入しようものならば、恐らく99.10辺りまでには大量の売りオーダーが用意されている事が想定されるため、上値を攻め上がるには少々気が引ける部分があります。

 次に下値ですが、本日観測されていたのは、カストディアン系からのドル買いオーダーが目立っていたとの事ですが、96円台にはビッシリと本邦輸入系からのドル買いオーダーも並んでおり、結局数週間もの間レンジを組む展開になっております。

 そんな流れの中で、米国債の利回りは急上昇をおこし、再び2.70%を狙う展開にまで上昇が見られていますが、この切っ掛けがFOMCであったと言う事は頭に入れておくべき点かと考えています。

 FOMCにおいて据え置きであったにも関わらず、このような反応が起きていると言うことは、それは米国債市場はFRBの「更なる金融緩和を期待していた」と捕えなければいけない流れになっています。

 その一方で、米株の動きを見てみますと、先日史上最高値を更新するような非常に強い動きとなっており、投資資金の行方が「リスクオンの展開になっている」と考えても良いかと思っています。

 しかし、そのリスクオンの流れと言うのも先日の金相場や米国債市場を見ていますと、一方通行のようなものでは無く、足踏み状態となっており、時間だけが消化していく状況で、このままマーケットが進むようであれば、年末や償還に向けての手仕舞いがマーケットの流れを作っていくような状況についても考慮していく必要があると見ています。

 また、米株がここまで強く出ると、正直なところ疑問点しか残らず金融緩和による悪影響でしかないのでは?と思ってしまう訳ですが、このドルジャブの中からの脱出は非常に困難なものになるのでは?と言うイメージが頭によぎっております。

 海外に目を向けてみるならば、欧州の不安材料としてクロアチアがIMFに資金援助要請を出す可能性が有り、現在のところでは欧州圏に大きな影響は無いとの見通しとなっておりますが、蓋をあければギリシャに再度飛び火する可能性もあるので、何かニュースが出るならば注視していこうと考えています。

 最後に、本日は米GDP、ECB・BOEの政策金利発表など注目材料が目白押しですが、基本的には動かない事がマーケットのコンセンサスとなっておりますので、特にイギリスに関しては引締めムードが強くなってきている一方で、欧州では緩和要請ムードとなっているギャップにも注目してみるとマーケットが面白く感じられるかと思います。

ドル円4時間足のチャート

 さて、いつものように後半はドル円4時間足チャートに色々と書き込みを加えてみました。

ドル円2013年11月7日チャート4時間足

 上のチャートを見て頂けると分かるように現在のドル円は完全に上昇トレンド、アップトレンド状況となっており、見方によっては崩れ待ちと言う展開になっております。

 こういったチャートの多くは大きく上に突き抜けた後で、反転するケースも散見されるので、チャートからマーケットを睨むのであれば、やはり99円台に乗せるとなると大き目な売りが入る事が想定され、それはマーケットのフローを見ても一致する展開となっているように思います。

 そのため、本日の上振れのマーケット展開については、高値をとりあえず叩いてみて短期か中期ホールドかを考える事になると想定しています。