イエレン公聴会と相場流れ

 [2013-11-15] 先日もブログをお休みしてしまいましたが、最近、年のせいか「お酒」を飲むと次の日に全く動けなくなってしまいます(涙)。

 先日は、飲み終わってから12時間以上経過している昼だと言うのに、まだ泥酔状態が続いておりまして、二日酔いの苦しみと言うよりも泥酔で頭が全く働ない苦しみと戦っておりました(涙)。

 昔、先輩方からは「酒が残るようになった」と言う話を良く聞いておったのですが、「私もそのような年齢になってしまったのだ・・」と深く感じさせられております・・。

 さて、先日は二日酔いと戦いながらも、トレードはコツコツしておりまして、100円をバックに短期的に売っていく形で、合計40pipsほどの獲得をする事ができております。

 チカチカと値動きが表示されるプライスボードに、かなりの吐き気を煽られながらの戦いでしたが(笑)、何とか勝てている事に一安心をしております。

 私の体調とトレードの事はさておきまして(笑)、本日はイエレン次期総裁の話など気になる話題があったので、早速本日の本題へと入っていきたいと思います。

 まずは今朝方のイエレン次期総裁の指名公聴会の内容をご覧ください。

 イエレン次期米連邦準備理事会(FRB)議長「景気回復の促進に強くコミット」
「失業率は高いままだ」「長期間の失業は特に痛みを伴う」
「早すぎるQEの終了は危険」「回復が脆弱な期間は支援を引き揚げるべきではない」
「量的緩和の効果は依然としてコストを上回る」
「景気回復がぜい弱な間に、支援を取り除いてはならない」
「早期に支援を取り除かないことが重要」
「量的緩和は金利の押し下げを支援した」
「量的緩和は永久に続けられない」
「量的緩和縮小に時間を設定しない」
「FOMCは量的緩和長期化のリスクを理解している」
「QEは永遠に続くものではない」
「QEは金利を押し下げ米国の経済成長に大きく貢献した」
「低水準の住宅ローン金利が住宅市場の回復に役立った」
「我々は資産価格のバブルの発生に警戒している」
「米国株は堅調に推移しているが、バブルのような領域にはない」

 上は、指名公聴会の内容を一部切り取ったものですが、全般的に見るとイエレン次期総裁がハト派な人物だと言う事は分かって頂けると思いますが、個人的に注目割いているのは「我々は資産価格のバブルの発生に警戒している」と言う発言です。

 その後に米国株の崩れを警戒して「米国株は堅調に推移しているが、バブルのような領域にはない」と言う発言を出していますが、やはりマーケットは「バブル」と言う言葉について過度に意識するものですので、今後、総裁となった際に「バブル」と言うような発言が飛び出した場合には、マーケットの動きは恐ろしいものとなってしまう事も視野に入れておくべきところだと推察いたします。

 また、イエレン現副総裁は、マーケットから「ハト派」だと言う認識が強いからこそ、「タカ派」よりの発言を出す事でマーケットは過剰反応を見せる事になるため、来年度はイエレン氏の「踏み込み過ぎた発言」が起こる事も注意をしておかなければいけないと考えています。

 さて、もう少し細かくイエレン現副総裁について紹介しておきますと、イエレン氏はFRBメンバーやマーケット関係者からは「よりデータベースの考えを持った人物」だと言われています。

 これがどういう事かと言いますと、例えば失業率や雇用統計の結果など、経済指標をより重要視した経済観を持っておると言われています。

 それがどういう事を意味するのか?と言うと、「指標の結果によって考えを変えやすい人物」だと言う事が考えられます。

 つまり、バーナンキ総裁のように、少々良い経済指標が得られたところで「住宅関係の回復が思わしく無い」と言う姿勢を一切崩さず、量的緩和の必要性をマーケットに対して提唱し続けてきた人物とは違い、少し流動的な発言を行う可能性が考えられます。

 それは、マーケットにとっては大きな値動きを生む材料となり、混乱を招く可能性についても留意しておくべきことだと考えています。

 今後、ますます彼女の発言が影響力を持って行く中で、その影響力の強さを意識しないようならば、怖いマーケットが想像されますよね。

 次に、彼女の知られている人物像として、「チームワーカー」だと言う点に大いに注目をしていきたい点だと言えます。

 これが現総裁のバーナンキ総裁とは大きく違う面だと私は考えている訳ですが、バーナンキ総裁は圧倒的なカリスマ性を持った天才的感覚を持ち合わせた総裁であるのに対して、イエレン現副総裁は周りの意見を聞き入れて自分の判断をマーケットの流れに合わせてバランスを取る役割が得意な人物です。

 バーナンキ総裁の右腕として、1人突き進もうとしてしまいがちなバーナンキ総裁を支えるように意見を同調させたり、少し違う角度からの話を出すことでマーケットからの同意を得るなどしていた事は、多くのトレーダーが気付いていることでしょう。

 つまり、彼女が総裁になった場合には、彼女の発言がFRBメンバーの考えのバランス的な役割を持って、現在のようにハト派とタカ派対立し始めているFRBの中を取り持つ形になってくる可能性が考えられます。

 QE脱却へと向かう中で、FRBメンバーの意見の割れは鮮明化し始めている中で、彼女が総裁となる事は正に最適の時期となるのかもしれません。

 言い変えるならば、彼女の発言が、ハト派・タカ派のその一方的な意見に集約する時と言うのは、FRBメンバーの意見もまた一方的になっており、それは量的緩和からの縮小や利上げが直ぐに行われる事を意味するものとなる可能性が非常に高いことが暗に取れる事を意味するのかも知れません。

ドル円4時間足のチャート

 さて、前半戦はグダグダと私の思惑だけでイエレン次期総裁について書いてみましたが、後半はいつものドル円チャートについてです。

ドル円2013年11月15日チャート4時間足

 頭が少し垂れ始めている形になっていますが、このまま4時に足が確定すれば、1つの売りサインとして意識されるチャート形状になっています。

 4時に向けての流れが1つのマーケットの節目となってくる事が考えられるので、4時までに下髭となるならば更に上を意識するところですし、4時に打ち込まれるのであれば、下値を探る戻りを見てみても良いと考えています。

 若干米国債利回りが押されている事も考えると、若干、この辺りで調整が有っても良いと考えるのは、世界中のトレーダーも同意してくれるところではないでしょうか?

 ただし、今週も同様に高値を模索する流れで引ける際には、月曜日上攻めスタートが想定されるため、注意をしてマーケットに挑みたいと考えています。ちなみに100.5のストップを巻くようならば大き目の流れが想定されるため注意をしています。