週明け窓でのテクニック

 [2013-11-11] 本日は1が4つ並ぶ11月11日と言う日で、縁起を担いで朝から売りエントリーを入れましたが、案の定上手くマーケットに乗る事ができ、週頭から最高のスタートを切る事ができています。

 このスタートも、先日のブログ内で紹介している通りのもので、「良くあるパターン」に相場が嵌っただけのもので、特に真新しい話は無いのですが、「本邦輸出系からのまとまった売りが入る事」も想定通りの展開と言うところで上手くマーケットに対応したと考えています。

 毎回チャンスが有りそうなチャート形状になっている際には、週末のブログ内で紹介しているパターンになるのですが、本日まだ材料が揃っていないので簡単に紹介しておくと、次のようなパターンがあります。

  • 先週の引けが高値追い(安値追い)の展開で終わる
  • 引けにかけて最高値・最安値付近まで押しがある
  • 最高値・最安値更新後にはストップが観測されている
  • 最高値・最安値更新後には何らかのオーダーが観測されている

 このような条件が揃っている場合、本日のように先週末の高値更新後に反転するケースが散見されるので、週頭からおいしいトレードがしやすくなります。

 特に本日のように上窓スタートで米国が休みとなるケースでは、NYタイムのフローが閑散となる事が想定されるため、日本時間のフローが有る間に窓埋めを行うケースも多く、取引開始と同時に取引ボタンを連打で益となる事も多いです。

 しかしながら、50pipsを超えるような比較的大き目の窓開けが起こった場合には、連打は危険となるケースもあるので注意が必要になります。

 さて、本日はこれから欧州時間に突入し、NYタイムに入ると急に閑散相場となってしまう事が想定される訳ですが、基本的にはニュースによるフローを目途に行動していく事になりそうです。

 真新しい材料となるようなニュースが出ないようならば、「寝てやろう!」と虎視眈眈と寝るタイミングを計っている訳ですが(笑)、正直な話、今後のマーケットの動き方については自分のポジション建てに迷っています。

 恐らくは、先週末の雇用統計結果を受けて、FRBからは「早期QEの縮小開始」の話が飛び出し来る事が想定されるのですが、FRBメンバーなどの発言等を見ておりますと、量的緩和縮小に関して完全に意見は真っ二つで、「タカ派」「ハト派」共に意見が一致しているのは「利上げは難しい」と言う内容だけです。

 QE縮小に関しては大揉めになる訳ですが、雇用統計発表時における米株の反応を見ておりますと、「QE縮小開始を早めてしまう事による株の値崩れは避けられないのでは?」と言う気持ちでおります(参照:米雇用統計の動きで葛藤)。

 米株が崩れるのであれば、それに釣られて日経平均株価も下落し、それはドル円の売りへと波及する事が想定されるのですが、その時に米国債が売られ金が売られるような動きが出るのであれば、マーケットは深く悩みに陥る事になるかも知れません。

 そう言ったケースでは、パニック相場になる事も多く有り、巨額に売買が膨らんだ事による騒動に乗り込んで、例えば円を一方的に買い上げるなどし大幅な値動きを持ちかける輩様は必ず発生してきます。

 そのようなケースで「なぜ円が買われ事が想定されるのか?」ですが、他の状況(米国債・金・株)がパニックなので、その状況を利用して「円を買っておけば安心」とマーケットのコンセンサスを誘導させ、現在大量に溜まっている円ショート(円売り)ポジションを刈り上げるためです。

 現在、大量に溜まっている円ショートのポジションは、本邦個人投資家によるものも多数だと言われており、そのストップ刈りが連鎖するのであれば、ファンド関連からすると願ったり叶ったりとなるためです。

 現在主要通貨の内で、円ほどショートやロングと言ったバイアスが掛かった通貨は他に無いため、「狙ってくる可能性がある」ことになります。

 そこまで想定して、QE縮小の話題を待っていると、比較的大損をぶっこく(笑)心配は無くなってくると思うのですが、問題は明日からのマーケットで、現在、材料も無いまま手段も手法も有りません。

 単に99円台売りしか思いつかない中で、週半ばの展開をどのように乗り切るのか?ブログを書き終わった後でゆっくりと考えておこうと思います。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものドル円4時間足チャートです。

 本日は、想定通りに本邦輸出系からの売りが入ったので、それもチャートに記載しておきました。

ドル円2013年11月8日チャート4時間足

 こうしてみると、本邦系のフローをチャートに挿入しただけで完全にレンジ相場が形成されてしまう事が分かります。

 現在バイアスは上方向のチャートとなりますが、下値を試す展開となりダブルトップを形成するようならば、かなり下方向の動きが望めるチャートとなりますが、やはりマーケット材料が必要になるため、本日予定されているマーケットの中身を見てみますと、結果レンジ内での動きを模索する事が基本路線となるように考えています。