日本株と円の動きについて
ドル円4時間足のチャート
さて、本日後半戦はいつものようにドル円4時間足チャートです。
上の状況を見て頂けると分かるように、上下にフローが観測されており、本日は上下どちらのオーダーを引っかけるのかがメインシナリオとなっています。
再び上方向の動きで高値抜けが無い場合には、ダブルトップも視野に入ってくる事になるのですが、下値のオーダー量を見ていますと、結構厚めに入っている事から注視してみたいところではあります。
また、本日は、友人との食事会が行われるので、外からマーケットを見ていく事になるので、マーケットに参戦できないかも知れませんが、今後の仕事に影響のある食事会ですので、しっかりと話をしてこようと考えています。
今日は火曜日と言う事も有り、ファンド関連からの揺さぶりが入りやすい日でもあるので、注意してマーケットをみていきたいと考えています。
[2013-11-26] 先日、マーケットは高値打ちこみが出た事(オプションバリア関連)と、米経済指標結果が中古住宅販売保留(前月比)・ダラス連銀製造業活動指数が共に予想下回った事を受けて頭打ちの展開となりました。
まずは、余り役に立ちませんが先日のドル円チャート紹介しておきます。
マーケットは、101.2より下には断続的なドル買い円売りオーダーが並んできており、下支えの勢力としてはかなり分厚いオーダーとなっています。
そのため、全体的には強気傾向維持で推移していく事が考えられていますが、このところ毎日のように書いているように、それもこれも米株次第と言う流れになっております。
さて、米株次第と言うのは、日本株の強さがドル円マーケットを下支えしているからなのですが、ここで一体誰が日本株を買っているのか?と言う話です。
そこで、以下の日本の経済指標データをご覧ください。対内証券投資(株式ネット)の推移グラフへ
この指標は、対内証券投資(株式ネット)と言って、海外の投資家がどれくらい日本の株式購入を行ったのか?と言うデータが記されています。
先週のデータを見て頂きますと、+1兆2949億円となっており恐ろしいほど海外マネーが流入している事が分かって頂けるかと思います。
つまり、海外の投資家がこぞって日本株を買いあさった結果、現在のように強い日本株の状況となっているのですが、ここで覚えておいて頂きたいのは次のような流れです。
海外の投資家の多くは、私達FXトレーダーのように「レバレッジ」を掛けた取引を行っています(用語参照:レバレッジとは?)。
そのため、株価を保有するためには「証拠金」と言う見せ金が必要で、日本株の場合には日本円での資金調達が必要になります。
これが何を意味しているのかと言うと、日本株が下落すると、日本株に投資している海外投資家は損失を出す事に繋がるのですが、その株価をホールドするために更なる証拠金が必要になります。
そこで発生するのが、円買い他通貨売りの流れです。
特に、一時的に日本株が急落するようなケースにおいて、株のポジションを守るために集中的に円買いが行われるのですが、これが日本株に連れて雪崩のように落下していく(円が買われていく)円絡みの通貨の特徴になります。
先日、友人から「日本株が上がっているのになぜ円が売られるのか?」と言う話を受けたのですが、この流れが根本的にあり、その逆の流れで日本株が上昇しているので円が売られると考えるとスッキリされるかと思います。
はてさて、もう少しだけこの日本株の動きと円の関係について解説をしておきますと、先ほど言ったように急速に株価が下落することで、円が証拠金確保のために急ピッチで買い進められますが、一旦株価が下げ止まったならば、今度は大量に証拠金として保有した円が株式投資家からする邪魔になります。
そこで、「少しでも円が高い間に売ってしまえ!」と言う流れになるので、そこで発生するのが、急速に落とした円絡みの通貨の急激な反転です。
このような流れは、株価の急落速度と値幅が強ければ強いほど、激しく行われるため、多くの初心者トレーダーは余りの反転の速さにポジションを飲みこまれてしまう方も珍しくありません。
さて、本日このような話をさせて頂いたのも、米株の急落に対する心の準備が必要な状況になりつつあるからですが、もしも、大きな値動きを感じたならば、まずは米国株、次に米国債、その後金と見て頂ければ、何かマーケットの手掛かりが得られると思うので、特に初心者トレーダーの方は頭の片隅にでもおいて頂ければと思います。