「ドル円は面倒な展開へ」について書き殴る
[2013-11-20] 本日は、3時からの執筆と言う事で、5時からトレードされる方のために更新しているFXファイブとしては、慌てた更新が必要になっております。
そこで、いつものような雑談は挟まずに早速本題のマーケット関連の話について紹介してみたいと思いますが、まずは定例と言う事で先日私が作成したドル円4時間足チャートをご覧いただく事から始めてみたいと思います。
先日の値動きは、完全に上のチャートで示した100円をターゲットした動きで有った事は、多くのトレーダーの方々も知っておられたと思うのですが、その裏の攻防について少し話をさせて頂きたいと思います。
先日、100円を上抜けする攻防が見られましたが、ここで出た買い上げと言うのは、「マクロ系ファンド」からのものでした。
このブログ内で、「マクロ系ファンド」や「モデル系ファンド」について良く登場してくると思うのですが、その都度紹介している私の別サイトが有りますので、マクロ系についての詳細は「FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)」を参照して頂ければと思います。
さて、マクロ系ファンドについて御理解を頂けたところで(笑)、現在のドル円の展開について紹介してみたいと思うのですが、先日のドル円の上げ幅と米国債の利回り上昇を考えてみると、QE削減に向けた動きについて米国債の上昇幅は比較的大きなものになっています。
それに対してドル円の反応が鈍かった事を受けて、マクロ系ファンドが動いた形なのですが、このドル円の動きが鈍かった事について、私が先日ブログ内で紹介していた「マーケットの目先が米株ベースへと変わっている」と言う点からだと考えています。
つまりは、米株ベースで動いていたドル円は、さほど大きな波が無かった米株相場に沿う動きを見せていたところ、「マクロ系ファンドに米国債を意識しろ」と言わんばかりに買い上げられたと言う展開が起こったのが昨夜の流れです。
その参入ラインは99.90辺りで、その「突き上げが合ったポイントをバックにして買いが入る」と言うマクロファンドらしい動きを現在のドル円マーケットが行っています(※備考: マクロ系ファンドの傾向としてエントリーしたラインを決めて、シツコイほどの一定方向への売買を行う傾向にあり、ストップはポジションの反対方向50pipsに設定されている事も散見されている)。
本日も先ほど99.90ラインまでの打ち込みがありましたが、反転を華麗に決めたのも、マーケット全体がマクロラインを意識していたことへの裏付けと言えそうです。
次に、先日は、バーナンキ総裁・イエレン副総裁と発言が出ていますが、個人的には特に目立ったものは無く、どちらかと言うとエバンス米シカゴ連銀総裁による「失業率基準値の5.5%への引き下げを支持する」との意見の方が私には印象的でした。
失業率5.5%と言う事は、現在の7.3%の失業率からすると、かなり遠い水準になってくる事が分かると思うのですが(米失業率の推移グラフへ)、この数値は現在休職中の人物で仕事が無い人の割合となっているため、学生が増えても数値は低下する事を留意しておかなければいけません。
つまり、現在のように少し上向き傾向となっている米経済においては、これまで職が無い事から大学へ通う決断をした方なども求職者となるため、今後この数値の下がり方は比較的に困難になってくる事も考えられます。
そんな中で、5.5%の基準とするとなると、米利上げは2015年がベースとなり、そうなればFRBの予想利上げ時期と一致する事になりますが、考えてみると、それまでアメリカがバブルにならずに持つのか?と言われると少し怖い気もする基準値と言えるのかも知れません。
さて、何はともあれ、本日はマクロ系ファンドの動きがターゲットとなり、99.90とストップ99.50がベースになる事が想定され、尚且つFOMCでの米国債の動きには注意が必要です。
相変わらず難しい局面ですが、99.50カットも期待できる流れも起こりうる状況ですので、本日は眠れない1日となりそうです。
申し訳ありませんが、本日後半はチャートだけで紹介させて頂きたいと思います。
マクロファンド参入ラインがマーケットのポイントとなりそうです。
[2013-11-20] 本日は、3時からの執筆と言う事で、5時からトレードされる方のために更新しているFXファイブとしては、慌てた更新が必要になっております。
そこで、いつものような雑談は挟まずに早速本題のマーケット関連の話について紹介してみたいと思いますが、まずは定例と言う事で先日私が作成したドル円4時間足チャートをご覧いただく事から始めてみたいと思います。
先日の値動きは、完全に上のチャートで示した100円をターゲットした動きで有った事は、多くのトレーダーの方々も知っておられたと思うのですが、その裏の攻防について少し話をさせて頂きたいと思います。
先日、100円を上抜けする攻防が見られましたが、ここで出た買い上げと言うのは、「マクロ系ファンド」からのものでした。
このブログ内で、「マクロ系ファンド」や「モデル系ファンド」について良く登場してくると思うのですが、その都度紹介している私の別サイトが有りますので、マクロ系についての詳細は「FX相場に大きな影響を与えるヘッジファンド(HF)」を参照して頂ければと思います。
さて、マクロ系ファンドについて御理解を頂けたところで(笑)、現在のドル円の展開について紹介してみたいと思うのですが、先日のドル円の上げ幅と米国債の利回り上昇を考えてみると、QE削減に向けた動きについて米国債の上昇幅は比較的大きなものになっています。
それに対してドル円の反応が鈍かった事を受けて、マクロ系ファンドが動いた形なのですが、このドル円の動きが鈍かった事について、私が先日ブログ内で紹介していた「マーケットの目先が米株ベースへと変わっている」と言う点からだと考えています。
つまりは、米株ベースで動いていたドル円は、さほど大きな波が無かった米株相場に沿う動きを見せていたところ、「マクロ系ファンドに米国債を意識しろ」と言わんばかりに買い上げられたと言う展開が起こったのが昨夜の流れです。
その参入ラインは99.90辺りで、その「突き上げが合ったポイントをバックにして買いが入る」と言うマクロファンドらしい動きを現在のドル円マーケットが行っています(※備考: マクロ系ファンドの傾向としてエントリーしたラインを決めて、シツコイほどの一定方向への売買を行う傾向にあり、ストップはポジションの反対方向50pipsに設定されている事も散見されている)。
本日も先ほど99.90ラインまでの打ち込みがありましたが、反転を華麗に決めたのも、マーケット全体がマクロラインを意識していたことへの裏付けと言えそうです。
次に、先日は、バーナンキ総裁・イエレン副総裁と発言が出ていますが、個人的には特に目立ったものは無く、どちらかと言うとエバンス米シカゴ連銀総裁による「失業率基準値の5.5%への引き下げを支持する」との意見の方が私には印象的でした。
失業率5.5%と言う事は、現在の7.3%の失業率からすると、かなり遠い水準になってくる事が分かると思うのですが(米失業率の推移グラフへ)、この数値は現在休職中の人物で仕事が無い人の割合となっているため、学生が増えても数値は低下する事を留意しておかなければいけません。
つまり、現在のように少し上向き傾向となっている米経済においては、これまで職が無い事から大学へ通う決断をした方なども求職者となるため、今後この数値の下がり方は比較的に困難になってくる事も考えられます。
そんな中で、5.5%の基準とするとなると、米利上げは2015年がベースとなり、そうなればFRBの予想利上げ時期と一致する事になりますが、考えてみると、それまでアメリカがバブルにならずに持つのか?と言われると少し怖い気もする基準値と言えるのかも知れません。
さて、何はともあれ、本日はマクロ系ファンドの動きがターゲットとなり、99.90とストップ99.50がベースになる事が想定され、尚且つFOMCでの米国債の動きには注意が必要です。
相変わらず難しい局面ですが、99.50カットも期待できる流れも起こりうる状況ですので、本日は眠れない1日となりそうです。